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雪奈視点 逃亡中 ミッション3 -2

〈発信機が起動したことで、ミッション3開始に気が付かない逃亡者達…………。発信機が黒服に逃亡者達の位置を送り、三人確保されるまで、恐怖は終わらない………。〉


「何が発信機じゃ、こんな装置が怖くてここから逃げ出せるか!!儂はこの中でクリアして見せ………なんじゃ?ここは儂が先に隠れていたんじゃ。隠れるつもりなら他を当た……………。」


〈余裕ぶっていた研岩の背後に、黒服………。どこに隠れていても、発信機が作動している限り、黒服は逃亡者を逃がさない……………〉


〔研岩  確保  残り27人〕

〔残り時間  177:08〕


「なんでじゃ…………………ここは安全区域では無かったのか!?儂がこんな所で捕まるとは………」


〈『逃亡中』のフィールドの中で、安全な場所など存在しない…………。〉


……………まぁ、トイレの個室にも一応は入れるけど鍵が閉まらないようになっているのと、スライド式や引き戸ばかりなので開いたドアと壁の間に隠れてやり過ごすという事は出来ない。


それに、今は発信機が作動しているので黒服は近い場所にいる逃亡者や動かない逃亡者を優先的に狙って行動する傾向があるため、研岩のような逃亡者は黒服に確保されてしまっても仕方が無いと思えるのだ。


〈発信機が作動したことにより、潜伏していた他の逃亡者達もそこから離れて逃げ出した。発信機が動いている今、黒服達は、逃亡者達がどこにいても見つけだす………。〉


まぁ、この発信機のおかげでミッション3がやりやすくなる事もあるのだけどね…………。例えば、こんな感じで……と思いながら、私はある逃亡者を見るのだった。


「…………なぜあの黒服は俺を追ってこないんだ………?発信機がついているなら気付くはずだよな………。ちょっと近付いてみるか………。」


〈怪しい黒服に近づくのは、虎夫だ………。〉


そして、虎夫はゆっくりと怪しい黒服に近づくと、その黒服のかけているサングラスの縁は赤かった。つまり、虎夫が怪しいと感じた黒服は、偽黒服だったという事だ。その後、虎夫は偽黒服からカードキーを取ったのだった。


「…………げ。もうミッション3始まってたのかよ……。で、エレベーターはこの近くだよな………一応一斉メールしておくか。ミッション3始まっているって。まぁ、よけいなお世話かもしれないけど、発信機うんぬんで気付いてない人いそうだしな……。」


そう言いながら虎夫はエレベーターまで全力で走るのだった。…………まぁ、本物の黒服に出会わないといいね……と思いながら、私はそれをモニター越しに見守るのだった。


〔残り時間  176:42〕

〔発信機電池切れまで後2人〕

〔宝箱  残り4個〕

〔偽黒服 残り5体〕

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