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暗雨視点 ワープドア-3

「さて、ここからが本番…………というか、始まりだよね?少なくとも、ファルトは後何回か攻撃が当たったら負けになっちゃうけど。」

『そうですね…………でも、私は負けません!!喰らいなさい!!私のビームライフルはそう簡単には避けられませんよ!!フィルトアイゼンのサポートがあればさらに確率は下がりますしね!!』

『姉様………完全に僕頼みでは無いですか………。でも、ミサイルとレーザーが蔓延する中でビームライフルをかわせる確率は低いのは事実ですよ!!』


そう言ってファルトはビームライフルにエネルギーを溜め始め、フィルトは背中に背負っている装置からミサイルを撃ち出し、両手に持ったハンドガンから反射する細かいレーザーを撃ち出した。……………ちなみに、これ全て岩山の上から撃たれている。


私の最初の一撃の後、2人は岩山の上に飛んでから撃ち出したので、私にとってかなり避けにくい状態だ。ミサイルに関しては『インパクト』でどうにかできているが、レーザーに関しては『全鉄製の薙刀』で捌いていくしかなかった。


…………すると、ファルトの溜め攻撃が今私がいる場所に来るのが分かったので、私はレーザーが多くなっている場所に飛び込み、全て薙刀で捌く。耐久値が無限のためにレーザーを捌くにはもってこいだなぁと思う私なのだった。


『チャージ完了!!行きますわよ!!『パージブレイカー』!!』

「せめてタイミングをずらすぐらいの事はして欲しいような…………。いや、敵である間なら問題ないんだけどね……………。予想よりも弱い手が来るから逆に困る……。」

『ば、バカにするな!私の事をバカにするならあれをやるぞ、フィルトアイゼン!!』

『はい!!姉様!!『パージブレイカー』を越えた、『パージブレイカーZ』ですね!!』


そう言いながらフィルトはファルトのビームライフルに、自分のハンドガン2つを合体させた形状の物を装着し、エネルギーをチャージしていた。…………恐らく、『パージブレイカーZ』はファルトのビームライフルだけがビームを出せるのだろう。ハンドガンが2つ結合した時、既に銃口が塞がっていたからだ。


…………なら、あの方法を試してみる価値はあるか………。そう思った私は岩山を駆け上がり、ファルトとフィルトのいる所まで行く事にした。


『って、なんで近づいてくるの!!普通遠くに行って逃げるでしょ!!この『パージブレイカーZ』は地平線の彼方まで届くんだから!!』

『姉様!!落ち着いてください。僕達はこの一撃を、当てれば、姉様の恥ずかしいダメージも無かった事に出来ますから!!』

『フィルトアイゼン!!それって私を慰めてるのか罵ってるのか、どっちなの!!後、ミサイルは出し惜しみしなくていいわ、ガンガン使いなさい!!』


なんか痴話喧嘩みたいな夫婦喧嘩が聞こえるなぁ………と思いながら私はミサイルを避けながら岩山を駆け上がる。『タガーナイフ』を何本か左手に持ちながら私は言霊を呟くのだった。

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