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暗雨視点 紅の水晶と唐辛子-3

『ちなみに、辛さを軽減させるアイテムを一袋600ロムで売ってるんですけど、購入しますか?ちなみに一袋に50個入っています。』


阿鼻叫喚となっている様子を見るのに耐えきれなくなったのか、商売上手なのかは分からないのだが、シャンナザムは『蜂蜜林檎ののど飴』を取り出していた。ちなみに効果としては『アイテムの辛さを軽減する』と『HPを25回復する』の二つだった。


ちなみに前者の効果は辛い物を口にした後でも効果があるらしく、ゆらんゆらんとスカーレットやマリンの目の前でゆらゆらさせるのだった。それを見て三人は救いを求めるかのように手を伸ばしていた。


「か、買います……………。この辛さを軽減できるな子供扱いの方が………マシですから………。」

「私も…………購入します……………。」

「………………ロムは払う………買います……。」


ジラは最初は2人のどちらかに分けてもらおうという考えであったが、手元にある『レッドポーションDX こんなの飲める奴いねぇ!!』を見て、その処分の為に必要だと判断したのか、自分で購入していた。後54回分も手元に残っているから当たり前かもしれないけど。


「………これ、エンペラーに罰ゲームとして使ってもらうようにしてもらおうかな………。レッドプレイヤーを取り逃したというか、5VS1で負けたらその5人への罰ゲームとして。」

「そうですか…………それなら、必死になって頑張れますね。それに、エンペラーの苦しむ顔も見れると思いますし。リーダーだけどいじられまくってますし。」

「あの…………一応エンペラーは隊長格ですよ?ティアさん。あぁ言われてますけど一応。少なくとも私の数倍の実力者ですよ?」


どうやらRPKのメンバーの中で隊長となっているのはエンペラーというコードネームのプレイヤーらしい。ちなみに、セクハラというよりはデリカシーの無い事を言うことの多い、Stのアルカナプレイヤーらしい。


固定スキルに関しては教えてもらえなかったが、Luのアルカナプレイヤーであるミーの能力の恐ろしさを知っているので、強いプレイヤーである事は間違いないだろう。…………しかし、そんなプレイヤーでもこれには耐えられるのか?と思いながら私は、意気揚々とエンペラーに『レッドポーションDX こんなの飲める奴いねぇ!!』を飲ませるかを計画しているジラ達をみているのだった。


『あ、このポーションは調味料としても使用されますよ~』

「なら毒を盛るようにする事もできるかなぁ……。」

「赤すぎるとバレますよ。だから調味料では無く隠し味として…………トマトを使ったという事にしましょう。」

「……………失敗してもこれの量は減る。だから思う存分やってみよう。素材提供は私、料理はマリン、配膳はスカーレットで…………。」

「いや、配膳では無く書き置きみたいに置いておく方が…………私に罪がかかりませんし、怪しまれにくいですよ。」


同じ死地を乗り越えた者同士という仲間意識が彼女らを結束させたのだろう。一回全ての罪をスカーレットに背負わせようという目論見も垣間見えたが、これぐらいなら平和の枠組みに入るだろうと思う私はニャニャの頭を撫でながら見守るのだった。

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