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望視点  チュートリアル前-3

私は武器と防具の確認をスキップして、ステータス画面に進む。そうすると、職業や固定スキルに合わせて武器がセットされる。これは私がβテスト時代に知ったことだ。


……………で、私のステータスはこうなったのだった。


ムー   アルカナ・エストラリア  魔法師

Lv.1  SP St + 5  Ma + 15

装備

武器  竜毛の筆  Ma + 30

防具  魔導師の服  Ma + 20 Md + 30 At - 10


HP  80  基礎値 20

MP  150 基礎値 150

At 2 - 10   Df 4

Ma 10 + 65  Md 2 + 30

Al 4    De 10

St 1 + 5  Lu 10


メインスキル

『調薬・5』『木工・5』『爆薬製作・5』『魔素呼吸・5』『魔書理解・5』『文字列魔法』


エクストラスキル

『MP回復速度倍化』


サブスキル

『遠目』『光魔法』


残りSPP  0


称号 

『魔を極めし者』


所持金  10万8000ロム



武器の筆と名の付くアイテムは私専用と言っていい程『アルカナ・エストラリア』専用の武器カテゴリになるらしい。…………余裕ができれば鍛冶スキルも取った方がよさそうよね………と思いながら、私はチュートリアルのための村に向かった。


フレンドリストを見ると、雫以外とは別行動になりそうね………と、私は雫の元へ急いだ。あの子の事だからすぐにログアウトしてしまおうなんて思っているかもしれないから、引き留めなきゃ。


「静!!なんでいきなりログアウトしよとしてるの?」


静というのは雫のVRO内での名前だ。考えるのが面倒でこの様なネームになったんだろう。でもね、チュートリアルをやりもしないでログアウトするのは駄目だし、この世界にいさせた方がまだ睡眠時間などを守ってくれるだろうからね…。


「だって、貰った本は全部読み終わったから、図書館に行くのはまた明日にしようかなぁって思ったんだけど………」

「……駄目よ。今日の内にチュートリアルを終わらせておかないと、最初から手に持っていたその本以外の本の読み方も出し方も分からないままになっちゃうわよ!?」


雫はそれはイヤだという顔になって、ログアウトに伸びていた指を元の位置に戻してくれた。βテスターだった私には必要ない過程となるチュートリアルだけど、静にとってはかなり重要な物になるでしょう………。


私はさらに畳み掛ける。私のプレイにも支障が出ちゃうかもしれないけど、しょうがない。これも静にマトモな生活リズムを作って貰うため…………私はこの言葉を使った。


「良い?静。このVROの世界の中では、電子書籍でしか出ていないような物も、全てハードカバーの本になって読めるの。それに、図書館に利用料なんかがあったら全部私が肩代わりしてあげる。これで少しはやる気が出てきたでしょ?」

「うん。学校の図書館の様な場所じゃ無いらしいから、もうちょっと楽しんでみる。」


……………そういえば、最近の学校の図書館はハードカバーなんかの重量感溢れる紙の本を好む静にとっては最悪な様になっているらしいのよね…………。そりゃあ、やる気も出てくるはずだわ。

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