暗雨視点 錬金術-3
『モンキークリスタル』………人間、猿族のみ使用が可能。使用することで、SP10を手に入れることが出来る。緊急時に使用する事があれば、ピンチからの熱いバトル展開にできる……かも?
説明文がやや疑問系な願望が入っているのが気になるが、このアイテムはSPを10入手する事が出来る。これ一個でレベル2分のSPが手に入るため、何かデメリットが無いかを探す物の、何もデメリットになるような項目が無い。
弱点と言えば、血液を手に入れづらい事と使える種族が限定されている事だろう。恐らく血はモンスターから手に入れるため、エルフやらフェアリーやらは血液系のアイテムを手に入れるためのモンスターがいないような気がするので、使用条件を満たせないと思われる。
「確か『ササンペルシャ』は殆どが種族人間だったような………後9個作れるけど、いる?一個3000ロム程で売れるけど。」
「いやいやいやいや、安すぎないか?SP10も貰えるアイテムだったら万や億言ったって誰も文句言わねぇよ。」
「………じゃあこれは保留にしておこう。『装飾』取れば装備アイテムにもなりそうだしね。」
そう言って私は『錬金』で作った『モンキークリスタル』を全てアイテム倉庫に仕舞った。一個だけ『カーバンクルクリスタル』も作ったが、これはデイブラックにあげることにしよう。『モンキークリスタル』も『カーバンクルクリスタル』も私には使えないアイテムだし。
「一応聞いておくけどさ、『ファントムモンキー』からラストアタックドロップとMVPドロップは何が出た?違いがあるかもしれないから一応聞いておくけど。」
「MVPはSPPを貰えた。ラストアタックドロップは『幻鉄の鎚』だったよ。鎚は使い道が無さそうだけど、アザネが『鎚術』手に入れたらメインウェポンにするっていうから扱いは保留だな。」
「やっぱりパーティーの数で色々と変わるんだなぁ…………。私の時はこのマフラーと銃だったけど。」
私が銃をみせると、リザがこれを狙っているというような目で羨ましそうな目で私を見ていた。まぁ、手に入る事が分かっているのだから、後は根気の問題なのだろう………そう思っていると、ピロンとフレンドメールが届いた。
送り主はヴァルツからで、内容はリグル地下闘技場に来てくれという物だった。そういえばヴァルツはおつかいクエスト関連で一回だけ行っているんだっけと思う。
メールではギャラリーはデイブラック以外は大歓迎と書いてあるので、私は『ササンペルシャ』のメンバーでリグル地下闘技場への道案内を頼み、リグル地下闘技場へと向かうのだった。




