望視点 チュートリアル前-2
どうやら、βテスト内でのステータスのランキングがあって、一位には特別な種族が手に入るようね…………。と思いつつ、私は『アルカナ・エストラリア』の種族説明について見る。
すると、VRO内での史実として、次のような事が書いてある。レベルとステータスの項目のそれぞれに特化した11人の戦士が魔王を倒した…………と。
その戦士達をアルカナと呼び、その子孫の種族をアルカナ+名前で表すようになったらしい。MPのエストラリアはMa特化とMd特化のアルカナに供給するという役割だったらしい。
固定スキルを見ると、『魔字列魔法』となっていた。これには派生技……アーツなどの分類は無く、魔力により書いた文字で魔法などを放つらしい。そして、その威力は主に使用MPによって変動する………Maは飛距離の補正となるらしい。
それを見て私は種族を『アルカナ・エストラリア』にする事を決定した。私の求めている浪漫がそこにはあった。まさに、変幻自在かつ多様性もある。しかも、一回登録した文字列は記録できるらしいしので戦闘シーンがかなり派手になる!!
『魔を極めし者』は使用MPが常時半分になるので、かなりお得な称号だと思う。まぁ、大量に消費するタイプの魔法職だからなぁ………こんなのはどんどん来い!!って思う。
そう思ったらログインが待ちきれない!!けれど、決めないといけない事はきちんと決める。βテストの時よりも種類が豊富だし、この固定スキルからより考えないといけないわよね……と思いながら、私はメインスキルとサブスキルを設定した。
固定スキル
『魔字列魔法』
メインスキル
『調薬・5』……『初級調薬術』『初級植物知識』
『木工・5』……『初級木製武器精製』『伐採』
『爆薬製作・5』……『初級爆弾精製術』
『魔素呼吸・5』……深呼吸する事で最大MPの1%を回復する。
『魔書理解・5』……魔書指定されている本の理解の妨げを緩和する。
エクストラスキル
『MP回復速度倍化』……MPの自動回復を一分で一回回復から三十秒に一回にまで短縮する。
サブスキル
『遠目』………『ピントアップ』
『光魔法』……『ライト』『ライトボール』
SPPを使えば武器関連のスキルは手にはいるから、自動的に条件を突破しにくいスキルを多めに取っておいた。それに、MPの回復を重点に置いたスキルもあって万々歳だ。
あなたにオススメと書かれた項目の中にあった『魔書理解』のスキルも、今となれば理由が分かる。多分『魔字列魔法』に使用する為の文字列が見つかるのだろう。 自作もできるらしいけど、威力や効果などの安定感が不安要素になるらしいので、素直に選んだのだ。
じゃあ、最後にステータスがどうなっているかを確認しましょうか。私は次への項目をタップしたのだった。




