暁美視点 チュートリアル前-3
ストーリー展開を少しばかし速めるために、一人一人の視点でキャラメイクをせずに、グループ毎に変更しました。…………前言撤回が早くてすみません。
「姉さん、暗雨に会えないからってそこまで落ち込まなくても…………」
「………雪奈、あなたも母さんと会えなくて泣いていた後が見えるわよ?」
「そ、そこまで子供じゃないし!!少なくとも社会では大人として働いてますし~。」
「自宅出勤ができる場所ってだけで父さんと同じ会社に入社したっていうマザコンのあなたが大人なわけないでしょう!!」
二人で言い争いをしてしまう。すると、小梅が私の手を取った。そして、私にこう言うのだ。
「デイブラック…………ここではリアルネームで呼び合うのは厳禁だよ。それに、ティアちゃんがいなくても、僕がいるじゃないか。」
「杏…………そ、そうね。良かったわね、キナ・ドラグニス1世!!今回は杏に免じて許してあげるわ。」
「なんだろう、私は今杏さんの妹になった気分がする………妹の非行を彼氏である兄の言葉で許すっていうテンプレが………」
この会話の中で私達は完全にアバターの名前で呼び合えるようになっていた。杏はいつも小梅が使っているハンドルネームなのだからすぐに分かったけど、雪奈のは分かりづらい。
「とゆーか、毎回ネームを変えているけど、今回のキナはどんな奴なの?」
「フッフッフッ~。私はママと一緒にプレイしたいと思っているのでタンク系にしてみました~。上位種の選択肢に良いのがあってさ~。」
そう言ってキナが見せてきたのはこんなステータスだった。
キナ・ドラグニス 鋼竜人 騎士
Lv.1 SP Al + 20
装備
武器 ホワイトランス At + 20
フルムーンシールド Df + 20 Md + 20
防具 ハイメタルアーマー Df + 40 Md + 10 Al -10
HP 270 基礎値 30
MP 10 基礎値 10
At 9 + 20 Df 9 + 60
Ma 1 Md 9 + 30
Al 2 + 10 De 2
St 10 Lu 2
残りSP 0
メインスキル
『槍術・5』『盾術・5』『カウンター・5』『鑑定・5』『索敵』『マスターシールド』
エクストラスキル
『守護者の加護』『オートガード』
サブスキル
『回復魔法』
残りSPP 0
所持金 1000ロム
「この固定スキル、『マスターシールド』はクールタイムが半日だけど、一定時間全ての攻撃を盾で防げるスキルだから、かなり重宝すると思うんだ~。」
「そう………でもタンクよりも回避連打型の方が良いわよ。というか、武器は二つじゃないのね………………。新しい発見だわ。」
「それは姉さんが盾を持つ武器のスキルを持ってないからじゃあ…………」
「でも、キナは持ち込みアイテムを100近くも持てるんだからその点は羨ましいわ………。」
すると、キナと杏が呆れた顔で私を見ていた。え?私何かした?と思っていると…………。
「姉さん…………持ち込みアイテムの所持可能数は、元々の…………SPとか装備の補正値は反映されないよ…………。」
……………そ、そうなんだ…………。私はそう思いながら、また落ち込んだのだった。いや、ティアに会えない事よりは軽いんだけどね…………。




