優視点 派生クエストの処理作業です-2
◆【ドS紹介者】を入手しました。
◆【ドMを見抜く者】を入手しました。
自分で直接叩いていないからか、クエストはクリア扱いでもそれに関する称号は与えられませんでした。ですがその代わりにクエストに関係する称号を手に入れる事が出来ました。【ドMを見抜く者】はドMな人から依頼を受けられるようになり、【ドS紹介者】で最適な人を探し出せるそうです。……まぁ、プレイ内容にモザイクは掛かるんですけどね……。
『芸の女神ピエールはまだドMでもマシだけどね。同じ芸の神カルカシは自分の姿をかかしにしてまで快楽を求めているし。』
「芸の神って1人じゃ無いんですね……。」
『進行する宗教や宗派、神話でも肩書きは同じ神がいる様な物。大した問題じゃ無い。』
まぁ、雷や火、太陽や戦等の神って現実でも同じ肩書きで全くの別人なんてしょっちゅうですし、この世界も一神教という訳でも無いのでそれが普通なのでしょう。そう思いながら私は話を聞いてみました。
『ピエールは姿を変える事から芸の神の中でも劇場関連の事で祀られる事が多い。それに対してカルカシは木工系の芸術で祀られている。芸の神は祀られるタイプが違うだけで大量にいる。なんでそれぞれの名前にしなかったのはそれに限定されないからだし。ピエールも劇場に最も力を入れているけど絵や服飾もやるし、カルカシも劇やダンスもやる。』
「……その辺りは複雑そうですね……。」
『いくつもの神話に参加しているから仕方ない。』
神話ってゲスト出演とか可能でしたっけ……?と思いつつも私は未だに鳴り響く鞭の音とピエールさんの喜んでいるように聞こえる声を聞きつつ最後に残ったクエストをどうやって攻略しようか考えていました。
枝を切ったりする事は出来ても木工用に持っている物は少ないですからね……。釘やトンカチも持っていませんしどうすれば……と思いつつ、私はアークスさんが鞭に飽きるのを待っていました。ただ、リューナクさんが別の道具を出しているのを見て、当分終わらないんだなぁ……と思うのでした。
「……とゆーかそれってなんなんですか?」
『特殊な液体が垂れるロウソク。普通は肌に掛けられる物だけど、全年齢対象版として飴っぽい匂いと味に変更されている。』
「……鬼畜過ぎませんか?」
『まぁ、口元に垂らして普段は痛めつけられない舌を火傷させる様な事はできる。』
それからアークスさんと交代したリューナクさんと、声にならない叫びを続けるピエールさんの様子が、モザイクと健全なBGMの下で行われたのでした。




