優視点 初めてのオークション出品です-3
「私はドロップ品で使わない物を出品するくらいだろうな…。少なくともOWOではまだ勝てない相手はいないし。……つーか優の母さんが強すぎたんだよ……。」
澪さんはため息を付きながら話していました。なんでも前作のVROではお母さんが最強のキャラで澪さん達はお母さんを倒す事が目的みたくなっていたそうです。その関係でプレイヤースキルが上がりすぎた結果、程良い難易度のOWOでは苦戦はしても勝てないと思う事は無いようです。
「まぁ、プレイヤースキルがあまり阻害されないからね……。普通のゲームと違って次回作で弱体化してしまう要素も少ないし。」
「確かに一部のゲームではもどかしくなりますからね……。そこが楽しいんですけど移動速度とかシステム的な物は……割と辛くなる時ありますし。」
それはなんとなく分かるなぁ……と思えます。特にマップ移動系のアイテムや魔法に関しては序盤から欲しいと思えますしね……。なので序盤から便利な移動システムが付いているゲームは本当にありがたいと思えます。まぁ、VRMMOでは基本的に課金アイテムに近い扱いを受けますけどね……。街から街への移動も有料っぽいですし。
「ちなみにオークションではNPC……住民の方も参加するので私は自分の腕を試すために色々やるかもしれません。流石に母には適わないと思いますけどね……。」
「いや、雪奈さんも全部が全部有能って訳では無いからな?殆どレベルカンストしているけども。」
澪さんの言う様に雪奈おばさんはスペックが高すぎますが……流石に全てが順風満帆だった訳では無いでしょう。そんな事を考えつつ私達は夕食を食べきりました。ただ、少し気になる事があったのでネットを使いこれまで出品された事のある物について調べてみました。
「……カードゲームのレアカードって億に届きそうな額になる事もあるんですね……。」
「需要が低くなってる訳じゃ無いからね。ただ、新しいカードゲームが出ては1年立たずに消えるなんて事も少なくないんだよ。プラスチック製の4体合体可能系の奴もいつの間にか廃れてたし。」
まぁ、当時既に同じ雑誌で別のカードゲームが流行っていた事、漫画がカードゲーム主体じゃ無かった事、ルールが面倒だった事を含めれば仕方ないのかも知れません。いや、飛び飛びでゲーム展開的にどうやんの?的な展開は流行っているカードゲーム漫画でもありましたけど……流石に一番最初に公式で連載するカードゲーム漫画が本来のスタイルでゲームしないのは子供の心を掴みにくかったんでしょう……と思いながら会話を続けるのでした。




