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優視点 バンコーの森の管理者です-3

『セイさん……貴方が犯人である事は分かっているんだ。』

『だったら!黙って死なせてちょうだい!私は、絶対に償えない罪を犯したのだから!』

『止めろ!そんな事をしたら、悲しむ人が大勢いるんだぞ!』

『止めないで!私は、自らの死を持って罪を償う……それしかできないのよ!』


一見するとサスペンスのクライマックスである根は良いけど殺人犯してしまった犯人と、根が良いことを知っていて引き留めようとする主人公の探偵役の対話のシーンなのですが…理由が「水の神 アークスが大事に取っていた高級プリン詰め合わせを一気食いした事」なのでリューナクさんと供に白けながら見ていました。


「……この茶番、何回やったんですか?」

『リハーサルを含めれば25回。』

「……多すぎません?」

『本当に崖から落ちるNGが21回、サラリハがセリフ中に噛んだのが1回、そして最後に本当にアークスが降臨してしまったのが2回。』

「……アークスさんってどんな神なんですか?」

『甘味大好き奪う奴には慈悲は無い。』


……そう聞くとあの茶番にも意味はありそうは気はしますが……ここで主神を変更しますか?とウィンドウが出てもいいえを即押しするくらいの茶番ですね……。せめてセイさんが消滅仕掛けているならまだしも飛び降り自殺しようとしているだけですし……それに加えて彼女は海の神なので海に飛び降りても意味が無いと思うんですよね……。


「……取り敢えず茶番を見る必要も無いので戻りますか?」

『…いや、なんか何も反応しなかった事に2人が苛立って何か呼んでる気がする。』

「……何って?」

『……何か。まぁ、おそらくは別の女神だと思うんだけど……』


リューナクさんがうーんと考えている間に2人の女神が何かを降臨させていました。……そして、その神の1人は「プリンの仇」と言いながらセイさんの胸を貫いてから崖下に落としました。


『……真打ち登場という訳ではありません。ただ、ここの副神として管理させて貰いましょうか。』

『……風と水は相性は良いから問題ないけど……なんでここに来た?アークス。プリンの仇はリハーサルで既に討っていたんじゃ無いの?』

『アレはセイが呼んでいた芸の女神ピエールの変装ですよ。それに私はセイを殺してません。強制的に母でもある蒼の女神シュトローナの所に送っただけです。』


……なんというか、私のあずかり知らぬ所で次々とクエストが明後日の方向へと突っ走っている気がしてきました。……いやこれ本当にどうにかなるんですよね!?と感じつつ私は2人の会話を聞くのでした。

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