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優視点 正式サービス開始です-5

あれからデスペナルティが切れるまでログハウス風の教会で過ごした後、私は森の中を散策する事にしました。もしかしたら会話可能なモンスターと出会えると思ったからです。そしてその結果、私は今……なんだかよく分からない事に巻き込まれていました。


『クマゾウ兄さん!いい加減トナー峡谷に戻ってきてよ!』

『ダメだ!俺はここで生きていくと決めたんだ!』

『クマゾウ兄さんの分からず屋!私がどんな気持ちで待っていたか分からないの!?もう私にはクマゾウ兄さんしかいないのよ!』

『俺だって身内は死んだ嫁の妹であるお前しかいねぇと、思ってる。でもなぁ、お前をお前として愛せるかと言われるとできねぇんだよ!どうしても嫁だったアイツの事を思い出してしまうんだよぉぉぉぉ!!』


〖グランロックベアー〗という種族の2匹はそう叫びながら相撲のように押し合いをしていました。ちなみに私はこの決闘を見届ける事を任されていたのですが……正直言ってやりきれる自信はありません。色々と重いんですよこの決闘は!


それに加えてたまに起こる風圧で吹き飛ばされそうになりますしね……。実際木に打ち付けられて死戻りしそうになりそうだと必死で踏ん張っているのが現状ですし。


「……【黒栗鼠族】にフォームチェンジしただけでこの2匹の〔グランロックベアー〕に出会ったと思ったら対話で決闘を見届けてくれと言われ……こうなっていますけどこの先どうなるんでしょうかね……?」


決闘はたびたび物凄い風圧を発生させながら数十分程続きましたが、クマゾウさんが膝を付き、負けを宣言したのでした。その後2人は〔グランロックベアー〕から【岩熊族】という獣人の姿となったのでした。ちなみに〔グランロックベアー〕は婚約すると獣人の姿に変わるという一風変わったモンスターなのでした。


『……立ち会い、ありがとうございました。これで新しい人生を手に入れる事が出来たので、峡谷に戻りたいと思います。……それと、クマゾウ兄さんがここを統治していましたが、今後は貴方に管理を任せるそうです。』

『ここは終の棲家にするだけの予定だったからあまり整備はしていないが……クマミが持ってきた種などは置いておくから有効に活用してくれ。』


急展開すぎて頭が付いていけませんでしたが、ようするに私は世代交代という様な形でここの統治者になったらしいです。そんな感じでクマゾウさんから色々とアイテムを受け取った所で私はようやく終わったなぁとため息を付きながら木に寄りかかるのでした。

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