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優視点 初めての探索です-9

「これは……洞窟ですかね?」


{草原}から{森}と逆方向に進んでみるとそこには洞窟の入り口がありました。ただ、地下に進む階段が整備されている辺りダンジョンらしくなっていそうだなぁ……と思いつつ迂回ルートを探してみると……洞窟の出口なのか行き止まりなのかは分かりませんが出っ張った岩がある部分が見つかりました。しかしその間に私のHPは限りなく減ってしまっているのでした。


HP 500 → 20


「………いや、もう本当に勘弁して貰いたいですよ。なんで蚊みたいなモンスターが自爆効果持っているんですか……。」


私はそう思いながら腕の痒みに耐え続けました……というのもこの森にいる蚊は血を吸っている時にはダメージは無いのですが……反射的に叩くと見た目だけは軽い爆発が起きます。周りからは「なんでそれだけでビクッてんだよ。」と言われそうな感じですが痒みに耐えられずに叩いただけで40のダメージを受ける事になります。


◆【耐える者】を入手しました。


いや、別に称号が欲しいわけでは無いんですが……ただ、この蚊が切っ掛けで{草原}に戻る事にした訳です。しかしこのゲームはダメージが無くても痛覚が刺激されたりするのでかなり厄介だなぁ……と感じました。


「………ここで何か採取出来れば良かったですけど………今回は諦めましょう。もうそろそろ痒さを我慢するのも限界ですし……なにより首が飛ぶ様な感覚になりたくないんですよね……。」


私が今装備している赤備え風の装備品は腕と脚をキッチリとガードしているので蚊が狙ってくるのは首とか顔なんですよね……。この辺りだと片手だけ動かせば良いからか自然と手を出そうとしてしまうんですよね……。


「………よし、これで最後の蚊が逃げていきました……これで解放されましたよ……。顔がどうなっているのか気になりますけど確認は後でしましょうか……。」


私はそう言いながら町の方へと向かいました。ただ、その時に私はふと鍵穴のある空間を見つけました。……まぁ、森の入り口ですしモンスターにやられて死戻りする方が速いでしょうと思ってしまった私は早速その鍵穴に〖亥の鍵〗をセットしました。


するとトコトコとした足跡で現れたのはスカーフを巻いた猪でした。この猪は私を見ると「背中に乗れ」と牙を動かしていました。なので私が猪に乗った瞬間……スカーフを巻いた猪はロケットスタートを決めて走り出しました。……いや、最初にグッと力を入れてどうにかロケットスタートの時に振り落とされなかった私グッジョブ!と思いながら猪に乗って町へと戻るのでした。

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