優視点 探索用の準備です-7
自作する予定のマルチツールバッグにはこのお金は使いたくないなぁと思った私は{カル裁縫店}で売っている完成品を買う事にしました。元々自分の稼ぎだけで作ろうとしていた物なので先程手に入れた8万Gは使いたくないですね……と思いながらミカグラさんと別れました。
「……取り敢えずこの80000Gはササッと使い切ってしまいますか……。」
そんなこんなで完成品を買ってみると本当にすぐに使い切って仕舞いました。まぁ、完成品は基本的に高いですからね……。という訳で買った物がこちらになります。
〖桜色の巾着袋〗 6000G×5
品質 B/B 植物系アイテム収納率+200%
・桜色に染められた大きめの巾着袋。染色に使用した素材に魔法が組み込んで有り中身を植物カテゴリのアイテムに統一すると見た目の3倍収納する事が出来る用になっている。
〖巾着袋ケース〗 20000G
品質 A/A 巾着袋収納率+100%
・巾着袋と名の付くアイテムを収納する為に作られたケース。中身の入っている巾着袋を入れたままインベントリに収納する事が可能となっている。
〖アルミ箔バッグ〗 3000G×10
品質 C/C
・アルミ鉱石を伸ばした箔を貼り付けたショルダーバッグ。保冷機能が付いているような感じが漂うほか、バッグを金属の膜で守っている為か破れにくく中の物も割れにくい。比較的なんでも詰め込めるので需要が高い。
所持金 82500 → 2500
「これだけあれば探索で収納に困ることは無いですよね……?」
キッチリ使い切る為に色々と諦めたアイテムもありますがそれは自力で稼ごうと思った私は{カル裁縫店}の店主さんに鍵穴が出ているのを確認した私は〖亥の鍵〗を使ってみました。すると{カル裁縫店}の店主さんが私に話しかけてくるのでした。
『アンタ、良いアイディアを持っているね……?少し見せて貰えると嬉しいんだけど。まぁ、無理強いはしないけどさ。』
「……それってこれの事ですか?」
私はそう言いながらマルチツールバッグの設計図を渡しました。するとその設計図をまじまじと見つめた店主さんは『素材が揃うまでには時間が掛かりそうだねぇ……』と呟いた後、また別の鍵穴を提示していました。私は迷わずに〖亥の鍵〗を使うと……店主さんの表情が変わりました。
『もしかしたらアンタは私達三姉妹全員を満足させる素質があるのかもしれないねぇ……。まぁ、妹はともかく私も!させる事が出来たんだ。{ミゾカ細工店}にいる姉さんの課題をクリアしてみてよ。期待してるよ!』
そう言われた後、マップの中に{ミゾカ細工店}の場所が表示されるようになるのでした。……まぁ、行ってみる価値はありますね……と思いながら私は{カル裁縫店}を出るのでした。
 




