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優視点 現状確認です-5

『……そうですねぇ……。防具の取り付けに関してのオススメはこの辺りにある{ルート防具店}ですね。ただここのご主人の趣味が色々と……まぁ、悪いようにはされないと思いますから。ファスナー等は{カル裁縫店}が良いですね。あそこなら色々と揃っていますし。』


買取カウンターのお姉さんに聞いてみると色々と教えて貰えたので私は{ルート防具店}へと向かいました。そこは冒険者ギルドからあまり離れていませんでした。なので他にお客さんがいないのが少し気になりましたが、気にせず入店しました。


『らっしゃい。こちら{ルート防具店}……。用件は何かね?』

「あっ、はい。この防具にこちらのプレートを付けたいんです……。」

『……そうかい。ただ、この中でインナーになるのはいただけないねぇ……。』


防具屋の店主さんはローブを身に纏っている為に紫の髪がうっすらと見えるくらいで顔はよく見えませんでした。ただ、なぜか鍵穴が見えたので私はそこに〖亥の鍵〗を使ってみました。……すると店主さんの様子が変わりました。


『嬢ちゃん、プレートに関して何かアイディアがあるみたいだねぇ……。良かったら見せて貰えないかねぇ……。』

「は、はい!」


私がそう言った瞬間にプレートに関してのデザインとして描いたメモ帳が羊皮紙の様な紙になって飛びだして店主さんの元へと送られました。それを見て店主さんは考え込んだ後、私のデザインを修正してから組み合わせていました。


『良い物を見させて貰えたけど……このデザインだとそのワンピースには似合わないからねぇ……。』

「そ、そうですね……。」

『だから新しい装備を作ってそれに取り付ける事にさせて貰うよ。ただ、こちらが勝手に言い出した事だからね。防具代は無料にさせて貰うよ。まぁ、そのワンピースより少しだけ防御が高くなったくらいの物だから大した値段はしないよ。』


そんな会話の後、店主さんが奥で作業を開始しました。ただその間は特に出来る事も無いので並んでいる商品を見てみることにしました。すると……なんというか……成長装備がそれなりの数置いてありました。


「……でもなんで誰もこの店に来ないんでしょうか……?もしかしたら何か条件があるのかも知れませんけど……。」


そう思いながら待っていると、奥から店主さんが戻ってきました。その装備の見た目は当世具足の様なイメージになっていました。……ただ、カラーリングが全体的に赤一色なのは何を狙っているのでしょうか?と思う私なのでした。

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