優視点 騎士団と迷惑プレイヤーです-10
〖血塗られたタイガーマスク〗
品質 S/S 装備Lv.1 At×5 Ma×0
成長装備:極晩成タイプ 0/5000
・血がこびりついた虎のマスク。このマスクには熱き魂を持った男達の情熱が込められており、マスクを付けることで魔力を使用できなくなるが身体能力が大幅に上昇する。また、マスクには鑑定を阻害する効果もあり、相手に正体がバレる事は無く、相手に正体がバレない限り追加効果でAt+50×装備レベルを付与してから効果が発生する様になる。正体が相手にバレるとこの数値が消去されてから効果が発生する。装備レベルにより再計算までの時間が短縮される。この効果は全ての敵対者に発揮される。
「………こんな感じのアイテムなんですけど……誰かトレードして貰えませんか?」
「……これは……まぁ、スタイルによっては無用の長物なんだろうな……。取り敢えず俺はこれが欲しいと思う。だが、他に欲しい奴もいるだろう。だからジャンケンさせて貰えないか?」
「分かりました。」
「よしっ!オマエ等ジャンケンするぞ!それから交渉タイムだ!」
こうしておじさんやお兄さん達、中にはお姉さん達も合わせてジャンケンを開始していました。その人数は軽く10人を越えていたのであいこが多く、かなり長い闘いになっていました。……そして最初に勝ち上がったお姉さんとトレードして手に入ったアイテムは………〖鋼製高枝ハサミ〗という採取系のアイテムでした。
〖鋼製高枝ハサミ〗
・品質 A/A
・鋼のインゴットで作られた高枝ハサミ。採取用に特化させて作られている為かモンスターと交戦する際には勝手にインベントリに収納されてしまう。鍛冶屋に持っていく事でメンテナンスが可能となっている。
「……これ欲しがっている友人がいたんだよね~。」
「そうなんですか。私も採取系のアイテムが手に入って嬉しいです。ただ、植物系モンスターには使えないのが残念ですけどね…。」
「その辺りは武器として改造すれば出来るようになると思うけど……生産職になるなら戦闘職とパイプを繋いでおくと良いかもしれないよ。」
「そうですね。でも正式版では自分でやらないといけなくなりそうですから自分で頑張ります。」
そんな感じでお姉さんと会話した後、私は{荒波の雫}へと向かいました。そこで本来今のステータスに関しての分析というか確認をしようと思うのでした。……まぁ、今ここでやるにはプライバシーが保障されそうに無いですし、色々と迷惑になりそうでしたからね……。




