ストーカー1日目
「アイライン様、村を救って頂き有難うございました。」
女勇者の後をついてって気づいたことがあるんだ。
まず彼女の名前はアイラインって云うんだ。目のラインだね。
覚えやすく勝手に愛ちゃんって呼ぶことにするよ。
彼女ね、すごーい方向音痴なんだ。だから先回りして飛んでって調べて
街の場所を書いて道の真ん中に置いといてあげたんだ。
二手に分かれている道があります。
「地図が落ちてるな。こっちか」
あー違うよ!反対方面だよ!
「キィキィ キィキィ!」
愛ちゃんの前に降り立ち指を差すガーゴイル
「昨日のモンスターまだいたのか!!
しつこい奴め!待て逃げるなよー!」
「キィキィキィー!!!」
全速力で追いかけてくる女勇者!
「待てえぇええ、斬り捨てて殺る!」
「あっ街だ!」
街の入り口に立つ、女勇者
いやぁー命がけで街の場所まで案内したのねぇ。愛ちゃんは地図が読めない
方向音痴だったんだね。しかもね魔法は回復魔法のみ。だから、こないだ
蜂の魔物に後ろから襲われて危なかったから火の魔法でやっつけてあげたんだ。
ガーゴイルの魔法
ファイヤーボールが蜂にHIT!
蜂を倒した。
テェリレティティティー(レベルアップの音)
ガーゴイルはLevel2になりました。
やったね。モンスターだけど経験値入るんだね。
レベルアップって喜んでたら。
「まだ、居たのか、今度は魔法で後ろから攻撃しててくるとは
卑怯なモンスターっめえ!」
「死ねぇええええええ!!!!」
「キィイイイイ!!!」
「また逃げたか!腹ただしいわ!!」
あれは危なかったよ。後10cm前に居たら、僕は絶命してたね。
言葉が通じないっていうのは本当に不便だよね。モンスターだから
仕方ないよね。喋れるモンスターは幹部クラスの上位モンスターだからね。
タイトルがコッソリなのに、全然コッソリしてないね。まぁ
それは触れないでおいてよ。最近は野草とか集めてプレゼントしてるんだ。
プレゼント女の子喜ぶでしょう。
「なんだ、野草か、1ギルドにしかならんな」
はい、素通りされました。もっとお気に召すキノコとか集めようかね。
毒キノコだったら死んじゃったら不味いね。魔王城の図書館にって
野草の本でも調べるか。僕は魔王城に戻る事にした。