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今朝の事

その女子高生の容姿は、なかなか可憐で、

どうやら

僕らの 一つ年下らしい。


髪型は いわゆる ツインテールで、

どっかの学校の制服を着ていた。


名前は

中野と言うらしい。



「まだ

着かないんですかね?」

「ごめんわからん」



僕達は今、

パトカーの中である。


近くの警察署に向かっている最中だ。



パトカーの後ろの席で、僕は中野さんと、話していた。



そして

この面倒な事を巻き起こした張本人は、

幸いなのか

ウザイのか

すやすやと寝ている。


相変わらず

寝顔もキモい。


それに

寝言も言っている。

「…○△☆

なれてるけどな~…

…痛くも 痒くも ねえ~… むにゃむにゃ」



夢の中でも

ボコボコにされているらしい。

本当に可哀想なカマキリだ。

だが、

そんな事はしったこっちゃない。


そんな事より

僕は、中野さんに

今朝の痴漢事件について詳しくきいてみた。



「あれは

今朝の事でした。


いつもどうり学校へ行こうと、電車を利用しました。

けっこう人が多かったです。

私が電車の中で立っていると、

誰かに お尻を 触られました。

すぐ 後ろをみたら、

カマキリみたいな人間がいたので この人が 犯人かと思いました。」



中野さんは

うつむきながら、

話を 続けた。



「そして私はすぐに

注意したんですけど、

その カマキリは

はあ? 何が~?

としか言わないんです。

そうこうしている内に、

俺は ここで 降りるぜ~

楽しいお話は また 今度な~

とか 言いながら

逃げられてしまったと

言うことです。」



中野さんは

頑張ってそう

話してくれた。


僕はこう言った。

「そうですか…

でも

カマキリ野郎が

犯人だと、決まった訳じゃないんだよね?


カマキリ野郎は

ああみえて

痴漢をするような奴じゃない。

多分、警察が犯人を

見つけてくれるよ。」



「うーん…

そうですか…」


中野さんは、

初めての頃よりは

ハットリの事を理解してくれたみたいだった。



「つきました」

運転していた警官が、

そういった。


もう

ついたらしい。


かなり大きな警察署みたいだ。


警官の声で、

ハットリは目を覚ました。


「ん?

どこだ~ ここは?

俺んち か~?

だが 俺んちにしては、

ちょっと 狭いようだな~って

パトカーのなかじゃね~か~!

思いだしたぜ~!

警察署に行くんだったな~

ガハハハハ!


いつになったら着くんだ~

こんなんじゃ

日が暮れちまうぜ~って もう 着いてんじゃね~か~!

ガハハハハ!」



「あの~

殺していいですか?」

中野さんが聞いてきた。

答えはもちろん

イエスだ。



だが

ハットリには、

頼むから

永遠に眠ってて欲しかった。



そして

俺達は、警官に連れられて、今朝の事とエアガンショップで起きた事を、話に行くのであった。


緊張するな…

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