商店街
商店街というのは、
どこの所も
人が多いと思う。
ここの
学校帰りに来た商店街も、
人間が
アホみたいにいる。
本当 暑苦しい。
しかも、その人間が
野郎ばっかで、吐き気がする。
勘弁してくれ。
だが、
今 俺の隣に、
最高に暑苦しい人間?がいる。
いや、
人間では なかった。
ただの 暑苦しいカマキリ野郎だ。
その名も
ハットリ。
その名前を
聞いただけで
嘔吐しそうだ。
そして
今 僕はそいつと一緒に、エアガンショップを
目指している。
辺りには
フィギュアや鉄道模型が売っている店がいっぱいある。
エアガンショップも
この辺だろう。
さっさとハットリに頼まれたエアガンを買って、帰るとしよう。
うん、それがいい。
僕がそんな事を考えながら、エアガンショップを探していると、隣に歩いているハットリが、
ブツブツ言い出した。
「あ~ だりぃ~
いつまで 俺を こんなカビ臭い商店街で 歩かせるつもりだ~!
早くしてくれ~」
…
おっと危ない。
僕の蹴りが暴れまわる所だった。
だがこんな所で、また
ハットリを興奮させると警察沙汰になってしまうだろう。
それだけは
勘弁してほしい。
僕は優しい声で
ハットリを励ました。
「まあまあハットリ。
もうすぐで多分着くからもうちょっと我慢しててな。」
「しょ~がね~な~。」
…
なんか僕…
イライラする!
すげーイライラする!
だがここは
我慢だ。
僕は大人なのである。
と
歩いていたら、
エアガンショップにたどり着いたようだ。
「着いたよハットリ」
ハットリは
エアガンショップの
外見を
舐め回すように見て、
こう豪語した。
「…ま
カビ臭い商店街にしては
まあまあなんじゃね~の~?」
…
一番カビ臭いのは、
お前のキモい顔面だ。
と 言いたい所だが
止めておく。
しかしハットリは
機嫌が良くなったみたいだ。 死ねばいいのに…
ハットリは僕にこう命令した。
「お前
なにぼ~としてんだ?
はやく 中にはいるぞ~!」
ハットリは
急ぎ足で店内へと消えていった。
キモいから一生帰ってくんな!
とは言えず、
僕はハットリに
しぶしぶ ついて行った。
…これから
本当に警察沙汰になるとも知らずに…