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「ア…サ…?」
塔の中に差し込む唯一の朝日がやけに眩しく感じるのは気のせいだろうか…
「…マタ朝ガ来チャッタ…」
その呟きはまるで、朝が来て欲しくないかのような呟きだった…
「やぁ!!きみはぁ…なんでここにいるんだい?」
話かけてきたのは一匹の美しい紅い羽根を持った小鳥だった。
「ヤァ、美しい紅イ羽根ヲ持ッタ小鳥サン…君コソドウヤッテコノ時計塔ニキタノ?」
「今日は何故だか知らないけど下のドアが開いていたんだよ…」
「エッ…?」
ついにこの日がやってきたのだ…
そう、