今世最後のお話 on 月
最初短編に出来てなかった!
『総処理政策』と名付けられた世界最後の政策によって人類は順調に生まれ育った星から姿を消していた。
増えすぎた人類を見て偉い人たちは人類が居ると地球が壊れていくと思ったらしい。
そうして人類を地球上から消し去ることにした。
月へ送り、レーザーで焼き尽くす。
苦しみも痛みも熱も感じる暇なく骨まで消し去ってしまうらしい。
反発を恐れたのか実行のタイミングと誰と受けるか それとも1人で消えるかを選べるようになっていた。
不思議な事にそれでも人類は減って行った。
私達も受けることにした。
1番の友達と二人で世界から消える。
そうして私達は月の1番良く地球が見える場所に居る。
あいつが呼んでいる。
宇宙服に付いているトランシーバーを起動する。
「聞こえるー?」
「聞こえるよ」
「良かった。」
「今世最後のまとまな電子機器が不良品だったら最悪だもんね」
「そうだね」
「どんな話をしようか? それとも時間まで地球を眺める?」
「まあ振り返りでもしよう」
「振り返りか。学校では苦手だったな 振り返り。」
「まあ中学からこれが始まったから振り返りもろくに書いてないし」
「あれ?そんな最近だっけ」
「意外と早いように感じるよね」
「ね。思ったより早く周りの人達が居なくなったからかもね」
「確かに。」
「なんで早く減ったんだろ」
「知らないよ。なんでこんな事をしてるのかなんて自分でも分からないんだから。」
「でもさ 生きるのは最高だったよね」
「まあね」
「つっこんでよ...」
「やっぱり漫画のネタだったか」
「最後だし持ってくれば良かったかもね」
「最後がトランシーバー越しの声で悪かったね」
「別に悪くは無いんだけどさ...」
「実はこの政策を呪って死ぬつもりで実行してたんだ これ」
「そっか」
「でも今は悔しいけど感謝しちゃってる。」
「どうして?」
「不思議なんだけどさ。今めっちゃ幸せだ」
「わかる なんでなんだろうね」
「諦めとも違うような心地良さな気はするけど...」
「これこそが諦めの境地だったりして。宇宙レベルの諦めみたいな」
「諦めがこんなに心地いいならもっと諦めておけば良かったね」
「いいじゃん 今が一番幸せで」
「確かにね。死ぬ前くらいいい気させろっての」
タイマーの作動音。 あと1分で発射されるらしい。
「あと1分か」
「そうだね。」
「ありがとうね。私と友達でいてくれて。」
「こちらこそだよ」
「こんなロクでもない奴と友達になってくれてさ。 最後まで一緒に居てくれて。」
「私だってロクでもないよ。 ただ明るく。ただ明るくって生きてたら本当に能天気になっちゃってさ。 こんな世界にならなければどうなっていたか...」
「お前でもそんな事考えるんだな」
「そりゃ一応本の虫だったからね」
「その呼び名が勲章みたいに嬉しそうに言うよね
本の虫って」
「私の心は9割好きな小説でできてるからね」
タイマーの作動音。あと10秒。
「あと10秒だ。最後に故郷でも見て終わりにしよう」
「そうだね」
「頭上にあるのかな 例のレーザー兵器」
「さあね。あってもなくても変わらないよ」
「まあそうだよね」
「じゃあ今まで友達でいてくれてありがとう!」
「こちらこそありがとう!ばいb
漫画のネタの元ネタは少女終末旅行です!




