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魔法の嵐

 魔物達の侵攻でセレディア王国の東の地は者達に蹂躙されていた。


 かつて国を攻めてきたアルムガルド帝国からの援軍をセレディア王国の女王リアは受け入れた。 

 

 セレディア王国の東は二十年前のアルムガルド帝国との戦いでほぼ兵力を失わなかったアルスト伯のディオンの兵士や騎士達ディオンの妻で魔法使いのソフィアそしてセレディア王国軍のほぼ全てが東の戦いに参加していた。


 東の地で戦闘をしていた、ディオンとソフィアは魔物達に押されていた。

  

 「ソフィア!この城はもう落ちる、王都まで退却するぞ」


 「ええ、あなた。」


 陥落目前の東の城から馬に乗り部下の騎士や兵士達と脱出していった。


 脱出する最中ディオンは戦死した兵士やディオン達を逃す為に城に残り戦っている者達を思った。


 (すまない。)


 ディオンとソフィアが王都へと退却する中、ルシアス達は魔法使いの里に来て自分達に助言してくれた老魔法使いの家に入っていた。


 「レイノルズ国王からの書状です。」


 「今ラーナ大陸中が魔物達に蹂躙されています、特にこのセレディア王国はこのまま行くと壊滅するでしょう。」


 「ふむ、わしらは人の争いにくみすることはない、、、、、、しかし魔物達が相手なら話はべつだのう。」


 「それでは!!」


 「うむ、この里の魔法使い達を連れてセレディア王国へと向かおう」


 老魔法使いの言葉をきいてルヴェーラは疑問を口にした。


 「貴方は大老師様ですか?」


 「フォッフォッフォッ。そのとおりじゃお若い魔法使いよわしの名はファレム。」


 「わしらは友である大鷹に乗ってセレディア王国へと向かおう。」


 「ありがとうございます!」


 バルアに乗ったルシアス達と大鷹に乗った魔法使い達はセレディア王国へと向かった。 

 

 帝国軍の援軍が来たセレディア王国の王都で女王リアは民の事を考えていた。帝国の援軍が来たが魔物達の数は圧倒的と聞いていた。


 王都から離れても安全な場所は無かった。王都まで攻められれば民達も魔物達に蹂躙される、しかし逃げ場はないそしてもう間もなく魔物達は来るだろう、そう考えている時、兵士から伝言が来る。


「女王陛下!空から大きな鳥とドラゴンが来て魔法使いと名乗る者達の一団とレイノルズ王国から来たという者達が王都に訪ねに来てます。」


 「通しなさい。

 

 ファレムと魔法使い達そしてルシアス達が王宮に招かれた。 

  

 「私達はレイノルズ王国の使者でレイノルズ王国からの援軍がセレディア王国東の港へと向かっていることを伝えにきました。」


 「それは、ありがたいわね!こちらの方々は?」


 「フォッフォッ、わしはファレム。魔法使い達の長じゃ魔物達にわしらの魔法を浴びせに来たのじゃよ」


 「して魔物達の軍勢は?」


 「南のアルスト伯らが東で戦っているが恐らくは敗走しているでしょう魔物達は1週間ほどで王都までやって来ると思われます」


 「!?」


 (ソフィアさん、ディオンおじさん、、、、)


 「わしらは城の城壁の上で待機して魔物達に魔法を放つとしよう。」


 「わが帝国軍は城の外へと展開して魔物達を迎え撃ちましょう。」


 「わかったわ、皆、魔物達を迎え打つ準備を!」


 魔物達の迎撃準備を整えてから3日後ディオンとソフィアそしてわずかな騎士や兵士達がセレディア王国へと戻ってきた。


 「申し訳ありません陛下、東の地は魔物達の手に落ちました。」 

  

 「いや、良くやってくれたわアルスト伯。帝国の援軍と魔法使い達の援軍がきてるわ、それでけじゃなくセレディア王国の東からレイノルズ王国の援軍が来るはずよ。この王都での戦い勝機はあるわ。」


 「魔法使い達と帝国軍が援軍にきたのですか、それはありがたい。」


 ディオンはルシアス達に気づいて驚いて声をかけた。


 「ルシアス!どうしてお前達が?」


 「ディオンさん、ソフィアさん無事で良かったです!俺達は魔法使いの人達にセレディア王国の援軍に来て貰えるようお祖父様に言われてきました。」


 「そうか、ありがとう皆。」 


ディオン達が戻ってから5日後魔物達のはセレディア王国の王都へと向かってきた。


 「凄い数ですね、、、、」


 「フォッフォッ、確かに大軍じゃがおそらく城に来る前に敗退させられるじゃろう」

  

 「レイノルズ王国軍は?」


 「もう上陸してるかと。」


 「魔物達が進軍して来たぞー!!」


 進軍して来る魔物達に城壁に配備された魔法使い達が魔法使う為に集中しだす、その間帝国の弓兵達が矢の雨を魔物達に放つ。


 大老師ファレムと老師達、ソフィアはメテオストライクの魔法を放ち、手練れの魔法使い達がハリケーンの魔法を放った。


 若い魔法使い達はライトニングの魔法やファイアーボールなどの魔法をはなつ。


 上から隕石が降り注ぎ爆風が魔物達を襲いハリケーンの魔法が魔物達を飲み込んでいく。

 

 それは凄まじい光景だった。大量の魔物達が次々と倒れていく、それでも前進をやめない魔物達の前にファレムと老師達そして手練れの魔法使い達はファイアーウォールを一斉に放ち敵の進軍を止めた。


 「フォッフォッ、古き英雄の血を引く民達が来たようじゃの」


 ファイアーウォールで進軍できない魔物達の後ろから上陸して来ていたレイノルズ王国軍が馬に乗り進撃してきた。


 不意を打たれた魔物達はレイノルズ王国軍に次々と討たれていく。


 ファレム達はファイアーウォールの魔法を解いて帝国軍に前に進むように促した。

 

 「帝国の精兵達よ!!前進せよ!」


 将軍の声のもと帝国軍も魔物達に向かっていった、空から戦況を見ていたルシアス達もマナを残して魔物達と対峙した。


 聖剣を手にしたセシルと女神アイリスから授かった武具を手にしたルシアスは次々と立ち塞がる魔物達を打ち破っていく。


 戦いは魔物達が王都に攻め込む前に決した。


 勝利の雄叫びが聞こえる中、ルシアス達はドラゴン達とシエナそして竜騎士団が向かったエマール王国の事が気になっていた。

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