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内乱の情勢

 アルバート軍が王都へと後退してから3ヶ月が過ぎていた。


 王都から東と北そして南にいるラーナドゥール王国の諸侯達の多くはラスター公バージルとアカトス公ルシアスそしてウォレル侯アイザックの軍勢に賛同していてさらにレイノルズ王国が王族の血を引くルシアスの側に立ってラーナドゥール王国の南に軍を置いていた。


 一方エイベルを暗殺して国王となったアルバートはラーナドゥール王都から西の諸侯達を束ねて王国の西方にあるエマール王国軍へ援軍を要請して王都の西の地にエマール王国軍を駐留させていた。


 数の多さや質はルシアス達の軍が優勢だったが王都に生活している民達の事を考え進軍を躊躇していた。


 両軍は王都を境として睨み合いをしている状況だった。


 王都での戦いを避ける為にルシアスやバージルそしてアイザックや諸侯達は話し合いをしていた。


 「ブランシュ伯爵とエデイ殿の言う通りならアルバートはエイベル陛下を暗殺して不当に王位に付いた事になりますな。」


 「何とか王都のカート大臣達にこの事を告げてアルバートを王位から退かせることはできれば、、、、。」


「暗殺計画をしたもう一人のアルバートめの妾のカミラとやらも気になりますね。」

 

 「アルバートとて今の我々と戦うのは躊躇するはず対話の用意をしては?」


 「偉大な前王であるエイベル様を暗殺し多くの諸侯をだまして王位についた男が素直に対話につくとはおもえませぬ。」


 諸侯達の話を聞いていたバージルは言った。


 「アルバートとの和睦はありえぬ、、、がこのラーナドゥール王国の民の為に無用な血を流すのを避ける努力はしなければならぬ。」


 ルシアス達の会議に参加していたルヴェーラがその話を聞き提案した。

 

 「カート大臣に事情を説明して王都に西の諸侯達を招き皆の前でブランシュ伯爵にエイベル王を暗殺した事を告げさせるのはいかがでしょうか?」

 

 「ふむ、その場には誰が赴くのか?」


 「軍勢を王都のすぐ西へ駐留させて王都へは諸侯の皆様方とレイノルズ王国の王女シエナ様そして護衛には竜騎士団と偉大な竜王ゾルデルそしてルシアス様の友である竜のバルアを連れていくのがよろしいかと」


 「なるほど、いい案かもしれませぬな」


 「エイベル王の暗殺を実行したカミラと言う女は恐らく死霊術師かグムハザの司祭、カミラが何をするかわかりませんので私とシェイダル教の司祭マナ様もご同行させて頂きたい」


 「頼りにしてるよ、ルヴェーラ、マナ」


 「ルヴェーラ私も魔法使いとして同行しますよ」


 ルシアスとマリオンがルヴェーラにそう言うとバージルが言った。


 「カート大臣と西側の諸侯達そしてアルバートへは私から書状を送ろう」


 話はまとまりルシアス達はバージルの書状が西側の諸侯や王都のカート大臣そしてアルバートらに届き返答が返るまで待つことにした。 

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