莉奈の受難の1日 ➖in八台中学➖②
放送室に立て籠ってから、暫くしてから外からの叫び声が聞こえ始め、不安と恐怖で皆が無言になる。
今室内にいるのは私と愛菜と放送部の3人で合わせて5名、一年生田中美晴とまだ部に慣れていない為に一年の補佐についた二年生で隣のクラスの谷 靖子と三年部長男子 唐橋 和津だ。
今は梅雨が明けて来週には期末テストがあるはずのテスト前週間で今日金曜には生徒らは昼前には学校を帰宅して、次兄の永人などの三年は入試や推薦の準備でこの時期辺りからは部を引退している所が多いので、校内にいるのは部活を行う二年以下が多かった。
(私が着替えて帰るのも遅かったし、かなり校内に人間が少なかったはずなのに‥‥‥この叫び声は多いような?)
あと少しで帰りを促す音楽を流す予定の放送部部員には、放送ジャックした事で睨まれていたのだが、悲鳴が聞こえ始めてからは協力的に変わった。
《ブー ブー ブー》
ポケットにしまっていたスマホの振動にビクッとなり、慌てて受話ボタンを押して耳に当てると、母の声が聞こえてきた。
「莉奈無事?」
「お母さん、化け物が学校に‥‥‥今は放送室に逃げ込んだの。」
「そう、こっちも皆無事よ。家の周りもだけど、どこもかしこもおかしな事になっているの、父さんとも連絡はついたわ、よく聞いてね、慌てて家に戻るのは危険よ。父さんが歩いて戻ってきてるから、それを待ってお兄ちゃんと迎えに行けるみたい。
ただお兄ちゃんが言うには、車を運転出来る父を待つとなると、時間的にもう暗くなるから、モンスター?が沢山いて、暗いと危険らしいから、明るくなったら必ず迎えに行くから動いちゃダメよ。」
家族に連絡し明日には兄が迎えに来るらしい。
そうこうするうちに時刻はもう18時をまわってしまった。
皆、家族に連絡がついたらしいが、中には連絡がつかない人もいて、不安が増しているらしかった。
「警察や消防に連絡しましたが、繋がらない状況です。」
放送部部長がため息混じりにそう話すと
二年生部員が食料やトイレをどうするかと聞いて来た。
食料‥‥。
学校にお菓子を持って来てはいけないとは言われてはいたが、皆で出し合ってみた。
私のカバンを漁るとパンが2個 他にウイダーゼリーが一つ、放送部には隠し食料がかなりあった。
トイレ問題は更に複雑で
「そういえば非常用品がこの下の倉庫に備蓄されていたはず。そこに簡易トイレもあったわ。」
「でも莉奈、そこを開けるには鍵がいるよね?」
「うん、そう鍵は確かこの階にある職員室に置かれているはず。ここは校舎の端だから、20m先にある職員室に行かなきゃならないよね?」
窓の外を見てから皆を見つめてから
「ここから職員室に行ってみる。」
と話してみた。
「「「「え?」」」」
部室のカーテンを全て外し、ハサミで割いてから一つに縛り体に巻き付け、更に念の為、竹刀を部室のカーテンの一部で背中に巻き付け、外から窓を割るかも知れない為に手も裂いたカーテンでぐるぐる巻き付け、窓から出て、ヘリを歩き始めた。
下を見るとゾンビらしき生徒が歩き回っていた。
よろしくお願いします
描くスピードゆっくりすぎて文章力欲しいですが
あれも描きたいとか妄想してますが
描くスピードががが
遅し!
とりあえず楽しく書いてます。




