化け猫に襲われた!
春と夏の間には、ジメジメとした梅雨がある。私はそんな梅雨が好きじゃない。
中学校に行く時も、傘を差して靴も靴下もびしょびしょにして歩かないといけないし、帰りも冷え込みだしている風と雨に当たりながら、濡れたままの靴と靴下で帰らないといけない。
「はぁ……」
私は一人ため息を吐きながら、とぼとぼと帰り道を歩く。今日も相変わらずの雨模様で、なんの変哲もない一日だった。私は帰ったらお風呂に入ろうと、そう思っていると、
「ニャー……ニャー……」
か細い猫の鳴き声が雨音に混じって聞こえて来て、私は思わず足を止め、辺りを見渡す。すると、電柱の隣に段ボールが置かれていて、私はそこに駆け寄り中を覗くと、金色の目をした真っ黒な猫がいて、
「ニャー……ニャー……」
私と目が合い精一杯に鳴いてくる。私はそんな猫を可哀想に思って、手を差し出してみると、猫はその手に必死に乗って、スリスリしてきた。
「お家、ないの?」
「……ニャー」
「私の家、来る?」
「ニャー!」
猫は私の言葉が分かっているかのように、ニャーと悲しく鳴き、そして元気に鳴いてきたので、私はその猫を抱いて一緒に家に帰る。
「大丈夫?寒くない?」
「ニャー」
「私の家まで、あとちょっとだから、それまでは我慢してね」
「ニャー」
猫を拾ってからは少し急ぎ、五分と経たずに家に着くと、傘を閉じて家の扉を開き、傘と中学校の鞄を玄関に投げ、猫を抱いてリビングに向かう。
そしてテレビを見ているお母さんを見つけて、
「ねぇ、この猫飼ってもいい?」
お母さんに猫を見せながら言ってみると、お母さんは特に表情を変えずに、
「別に良いわよ。いるものがあるなら言いなさい」
それだけ言い、またテレビに視線を戻した。私はそんなお母さんに、
「ありがと!」
喜びながらお礼を言って、リビングを出てからお風呂場へ。
雨の日はいつも、お母さんがお風呂を沸かせてくれているので、
「取り敢えず、一緒にお風呂に入ろっか」
私はびしょびしょの制服を脱ぎながら洗濯機に放り込み、猫にそう言うと、猫は特に嫌がる素振りも見せずにニャーとだけ鳴いてくれたので、裸になって一緒に入る。
「温かいね」
「ニャー」
猫が溺れない様に支えてあげながら、ゆっくりと湯船に浸かってのんびり時間を過ごし、
「出よっか」
お風呂から出てタオルを取り、先に猫を拭いてあげて、私も自分の体を拭いたあと、お母さんが置いてくれた下着と、ズボンとパーカーを着て、ドライヤーで髪を乾かし、二階にある自分の部屋へと行く。
「今日から君と私の部屋だよ」
中に入り猫にそう言うと、嬉しそうにニャーと鳴いたあと、ベットに乗り楽な体勢になったので、私も自分のスマホを机から取って、ベットに座る。
それからスマホで猫について軽く調べて、スマホのメモ帳にいるものを書き並べていると、ふと、
「名前、どうしよっか?」
名前を決めていないことに気付いて、私は少し考える。黒猫だから、何か黒い物と関係があるものがいいな……
「ねぇ、のりってどう?」
「ニャー!」
黒い物で一番最初に思いついたのが海苔だったから、そう言ってみると、嬉しそうに鳴いてくれたので、
「じゃ、これからよろしくね、のり」
「ニャー!」
のりを優しく撫でてあげ、そう挨拶をした。
◆
のりが家に来てから、五日が経った。猫を飼うために必要なものは私とお母さんで揃え、のりもこの家にすっかり慣れたらしく、可愛いハートが埋め込まれた首輪をして、私の部屋でのんびりくつろいでいる。
相変わらず外は雨模様だけど、今日は土曜日。私もベットの上でゴロゴロしながら、スマホを弄る。
それからしばらくスマホを弄っていると、隣にのりが来たので、優しく撫でてあげると、どこか気持ち良さそうな顔する。そんなのりに、私が笑っていると、
「相変わらず上手いニャー」
どこからかまたそんな声が聞こえて、辺りを見渡す。でも、私の部屋にはのりと私しかいない。
「気のせいか」
私はのりに視線を戻しながら、特に焦らずそう言う。
でも本当は、大体犯人が分かっているから焦ってないだけで、最初この声を聞いた時は大分ビビった。
これで三回目。もう流石にビビる事はないかな。
それからは特に何も起こらず、夜になったのでのりと一緒に眠りについた。
けれど深夜、雷の音が聞えて目を覚ます。部屋は真っ暗で、スマホを探していると、
「ん?」
私の隣に誰かがいて、私は遅れて、
「きゃ……」
驚き過ぎて掠れまくった悲鳴をあげ、私は心臓をバクバクしながら、漏らしそうになるけれど、取り敢えずベットから降りて急いでスマホを探して、ベットをスマホで照らすと、黒い猫耳と黒い尻尾がある一人の少女がベットで寝ていた。
「はぁ……はぁ……のり?」
私は荒い息を繰り返しながら、小さく言葉を零す。それから少し落ち着いたあと、私は恐る恐る部屋の電気をつけてみる。
部屋の中には、私とベットで寝ている少女以外に誰もおらず、この部屋いるはずののりがいない。
てことは、
「やっぱり、あれがのり……」
私は驚きよりも、安心が勝ってその場に座り込む。それからスマホで時間を確認すると、午前二時二十二分で、私は思わず、
「ニャンニャン……」
そう呟くと、ベットで寝ているのりがごそごそ動き出して、
「なんで、こんなに明るいニャー?」
眠そうな声でそう言って、布団を被ったので、
「のり、なの?」
私は一応確認しようと、そう言葉をかけると、
「んー、そうニャー」
布団の中からそんな返事があったので、私は立ち上がって、ベットに向かい布団をのりから剥がして、
「のりって本当に猫なの?」
眠たそうなのりに聞いてみると、
「ん?……ニャ?ニャ!どうして私と喋れるのニャ?というか私、なんで人に化けてるニャ!」
最初は不思議そうにしていたのりが急に焦り出して、ばっと起き上がって自分の体を触り出した。
私も何が何やら分からないけれど、取り敢えず、
「のり、静かにしよ」
お母さんが起きるとまずいので、静かにさせて、
「のりは本当に猫?」
もう一度同じ質問をすると、のりは落ち着きを取り戻しながら、
「私は猫にも人にもなれる、化け猫ニャー」
そう言って元の普通の猫ののりに戻り、
「私と話せる人間は、久しぶりニャー。取り乱してすまなかったニャー」
猫のまま、頭を下げてきたので、私は特に怒る事なく、
「いいよ。気にしないで」
のりを撫でてあげながら笑うと、嬉しそうに私の手をすりすりしながら、言葉を返してくる。
「主は優しいニャー。名前を聞いてもいいニャー?」
「神楽坂蒼だよ」
「蒼ちゃん、よろしくニャー」
「うん、よろしく」
それから私はトイレに行き、部屋の電気を消してのりと一緒に眠った。
◆
日曜日。相変わらずの雨で、特にすることもない。いつもと何も変わらない一日……のりがどこかおかしな行動をしている以外は……
「のり、服の中に入らないでって……くすぐったいよ」
「いやニャー」
朝起きた時から、なんか私にベタベタしてくるようになった。何回引き剥がしても、私の服の中に入りたがるので、私は諦めてのりを服の中に入れる。
するとこれでもかとスリスリしてくるので、私はくすぐったさに耐えながら、ひたすらに自分の部屋のテレビで観たかった映画を見続ける。
それからあっという間に時間は過ぎ、観たかった映画も全部見終わり、私はのりと一緒に眠りにつく。
「電気消すね」
「分かったニャー」
ベットの中に一緒に入り、のりが私にくっついてくる。それからまた私の体をスリスリしてくる感触を感じながら、一緒に眠った。
何時間か経った頃ゴソゴソと、何かを感じて目が覚める。
そして暗闇の中、私は目を擦りながら体を起こそうとして……
「あひゃ!」
首筋を誰かに舐められて、思わず変な声をあげてしまう。と、
「おはようニャー」
人間の姿になっているのか、のりにいきなり腕を掴まれて、耳元でそう囁かれた。
「のり、やめて……あっ♡」
のりは私が暴れているのに気にもせず、ひたすらに耳と首筋を舐めてきて、私はもがく。
「のり、いい加減に……んっ♡」
私が大きめな声で言おうとした時、無理矢理のりがキスをしてきて、口が塞がり喋れなくなる。
それからどれぐらいかは分からないけれど、ひたすらにザラザラの舌を入れられて、私は頭がぼーっとしだす。
そして、
「んっ♡んっ♡……んんっ♡ぷはぁ♡……のり」
体に力が入らなくなくなり、暴れる元気がなくなる。そんな私を見てのりは、
「蒼ちゃん、私は蒼ちゃんの事が好きニャー。もっともっと、やりたいニャー。だめニャ?」
私の服を脱がせながらそう言って、おっぱいを舐めてくる。
「んっ♡あっ♡……待ってのりっ♡んんっ♡」
「蒼ちゃんは全部が美味しいニャー」
私は抵抗出来ずにされるがまま、舐められては乳首を甘噛され、
「んっ♡……あッッ―――――♡♡」
「乳首だけでイクなんて、蒼ちゃんは可愛いニャー」
気が付けば、のりの事と気持ちいい事しか頭になくて……
「は、裸にしないで……」
「もうこんなにパンツを濡らしてるなんて、変態さんニャー」
服を全て脱がされて、私はのりに下の口を舐められる。
「んあっ♡あんっ♡んんっ♡」
ザラザラの舌が奥へと入っては、いやらしい動き方をして、気持ちがいい所を攻めてくるので、私は思わず声が漏れる。
「おぐっ♡そこっ♡……だめっ♡おっ♡」
そんな声にのりは、
「大きいニャー」
私の口の中に指を入れて、舌を引っ張ってくる。
「んぐっ♡んがっ♡んおっ♡」
それからすぐに上も下も気持ち良くて、腰を浮かせながら、
「んんっ♡んぐッッッ―――――♡♡♡」
足をガクガクと痙攣させて私はイキ、意識が飛びかける。
のりは、びしょびしょになった自分の顔を舌でペロペロと舐めて、
「最高に美味しかったニャー」
そう満足したように言って、私に抱きついてきたので、何回か私は荒い息を繰り返したあと、
「ニャ♡……蒼ちゃんっ♡」
「……お返ししないと」
のりの下の口に指を入れ弄る。そして目の前にある猫耳をカプッと食べる。
「んひっ♡♡待つニャ♡そこはっ♡……だめニャ♡」
あれだけ威勢のいい声をあげていたのに、猫耳を舐めながら、指を奥まで入れると、甘い声を出しながら力なく私に全体重をかけて、
「あっ♡おっ♡おかしくなるニャ♡」
私のおっぱいに唾液を垂らしながら、甘さと下品さが混じった声で鳴く。
「もっ♡もう許してニャ♡……本当にっ♡だめニャ♡奥を掻き出さないでニャ♡……あっ♡あっ♡イっちゃうニャ♡抜いてっ♡おっ♡おっ♡♡イグッッッ―――――♡♡♡♡」
のりはビクビクと体を痙攣させて、ベットと私をびしゃびしゃにすると、
「あっ♡……おっ♡……」
何もしてないのに下品に鳴いて、体を痙攣させ続ける。そんなのりに、
「もう、終わりにする?」
耳元でそう聞いてみると、
「いや……ニャ……おっ♡」
まだやりたいらしいので、私は体勢を変えてのりの上を取る。
そして、下の口同士をくっつけて動き始める。
するとのりは、ベットのシーツを思いっ切り掴んで、
「んニャ―――――♡♡♡♡♡」
びっくりするぐらいに早くイった。でも、そんな事気にせず、私はさらにぎゅっと下の口を押し付けて、激しく動く。
「あひっ♡もうやめてっ♡おおっ♡♡んおっ♡♡」
のりは語尾にニャもつけず下品に大きく鳴くので、私は先程されたように、のりの口に指を入れて黙れせる。
すると、元気よく暴れ出して尻尾で私を叩いてきたので、もう片方の手で尻尾を掴み、のりのお腹を尻尾でくすぐってみると、
「んぐっ♡んおっ♡んひッッッ―――――♡♡♡♡♡♡んがっ♡んんっ♡んぎッッッ―――――♡♡♡♡♡♡♡んへっ―――――♡♡♡♡んおおおッッッ―――――♡♡♡♡♡」
物凄い勢いで暴れ出したので、私はそのままのりのお腹をのりの尻尾でくすぐりながら、動き続ける。
それからすぐ、
「あっ♡あっ♡のりっ♡」
私も限界がきて、
「イっちゃうっ♡んあっ♡のりっ♡のりっ♡イクッ♡イクッ♡イクッッッ―――――♡♡♡♡♡」
私もイキ、倒れてのりに力なく抱きつく。すると、のりが、
「あっ♡……蒼ちゃっ♡んっ♡……私のことっ♡好きかにゃ♡おおっ♡」
喘ぎ声を漏らしまくる中で、そう聞いてきたので、
「大好き、だよ」
耳元でそう言うと、のりは安心したように目を閉じ眠ったので、
「また、シようね」
それだけ言って、私も目を閉じ眠りに落ちた。
◆
「やばい、時間がない!」
朝、久しぶりの日差しとスマホのアラームの音で目を覚まし、急いで支度をする。
取り敢えず昨日めちゃくちゃにしたベットは帰ってからなんとかしようと放っといて、制服を着て準備を終わらせ、朝ごはんを食べるため、一階に向かおうとすると、
「待ってニャー」
猫の姿ののりが私にスリスリしてきたので、焦りながらも優しく撫でてあげる。
「いい子にしてるんだよ」
「いい子にしてたら、ご褒美くれるニャー?」
「ご褒美って……何がいいの?」
「昨日言ったこと覚えてないニャー?また、するニャー」
「えっ……寝てたんじゃ……」
「シてくれないなら、このまま引っ付いて離れないニャー」
のりの言葉に驚くと同時に、のりは私の肩に乗ってきて、本当に引っ付いてきた。私はいよいよ時間がやばいので、結構焦りながら、
「わ、分かった。いい子にしてたらシてあげるから、ね?」
思わずそう言うと、のりは私の頬を一回舐めてから飛び降りて、
「蒼ちゃん、大好きニャー」
どこか嬉しそうに尻尾をピーンと立てたのりに、優しく言われた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
中々いい作品なのでは?と我ながら思っています。
でも、まだまだ上手く書けるようにこれからも頑張りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
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