名前は岩男
私の家族の種族は猫
雑種の雄の猫
17年前、当たり前な顔して家に来た
あれ?うち猫飼ってたかな?
って思った位、堂々とした態度だった
ので、名前は岩の様に揺るがない男として『岩男』と名付けた
最近ボケてきた
猫もボケるんだと思ってびっくりした
鳴く
とりあえず鳴く
ご飯をあてがうと食べる
あれかな?
飯はまだかーって鳴いてるのかな?
お迎えが無くなった
私が帰ると、玄関で座ってた
それが無くなった
部屋の片隅、猫用の毛布を敷いてある場所で健やかに寝てた
ちょっと寂しいなって思ったら、玄関で寝だした
でも顔はあっち向き
ドアのガチャンって音でこっちを向いてニャーと鳴いた
耳が遠くなってたのかな
骨伝導があるくらいだから、もしかしたら伝わるかもしれないと思って
頭に口をつけて呼んでみる
『いわお』
自分の名前は『いわお』
すごく前にココに来た
物凄く大きい二本足で立ってる生き物は『〇〇』
エサくれる良い生き物
砂場もキレイにしてくれる良い生き物
安心する匂いのする良い生き物
何か鳴きかけてくるけど、
『いわお』って鳴きかけてくる声が一番好き
空が明るくなって、『〇〇』がいなくなって
空が暗くなりだしたら『〇〇』の足音が遠くから聞こえてくる
『〇〇』が現れる不思議な壁の前で待ってると
『〇〇』が『いわお』って鳴きながら現れる
お腹すいたから、早く欲しい
食べ終わったら、毛づくろいして欲しい
安心する匂い嗅ぎながら眠る
それがずっと続くといい
ある時『〇〇』の鳴き声が聞こえなくなった
何か鳴きかけてくるのは少しわかる
ずっと眠くて
ずっと不安で
ずっと『〇〇』の匂いのする暖かい寝床で丸くなる
まだ匂いはわかるから
ずっと寝てて
ずっと『〇〇』と寝てて
鳴き声が聞こえにくくはあるけど
ちょっと聞こえる
好きな鳴き声
『いわお』
すごく久しぶりに聞こえた鳴き声
嬉しくて
ちょっと、鳴いた




