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皇族姫  作者: 春香秋灯
契約紋の皇族姫-蛮族に発現した皇族-
82/353

皇族の儀式

 城に入ると、そこから、馬車だけ別の方向へと向かっていく。てっきり、城の中を歩いて移動するものと思っていた。

 アタシは馬車の窓から、見えないキオンの姿を探す。城に入ってから、どこかへと連れて行かれてしまった。せめて、意識を取り戻して、話くらい出来れば良かったのに。

「あの妖精憑きには、すぐに会えるようになりますよ。まずは、首輪をつけないと」

「もう、ついてるじゃない」

 キオンは妖精を封じる枷を両腕両足、首にまでつけられていた。笑ってしまう。

「もっとすごい首輪です。絶対に帝国に逆らえなくするものですよ。妖精憑きは皆、それをつけられます。彼は捕虜ですが、妖精憑きである以上、絶対です」

「アンタ、子どもなのに、大人みたいな顔して、生意気」

 どうしても、皇族エウトの話し方が気に入らなかった。だから、エウトの鼻をつまんでやる。

 エウト、こんなことされたことがないのだろう。ものすごく驚いて、固まる。

「もう、そんな大人みたいな口をきいたら、悲しいじゃない。子どもの時間を大事にしなさい」

「変な女」

「もう、そういう口をきかないの!! アタシの父さんなんか、泣いちゃうんだから。いつまでも子どもでいてほしいって」

「平和だな」

「戦争ばっかりしてるからよ。アタシの国は、あるがままだから、いつも平和だよ」

「帝国は、弱肉強食だ。そんなんだと、負けちゃうよ」

「子どもには負けない」

 エウトはとうとう、アタシの前で本性を出してきた。どこか作っている感じがしたんだよね。やっぱり、作ってたんだ。

 エウトのほっぺを引っ張ってやる。

「痛いっ!」

「うん、可愛くなった。いつも、そんな顔してな」

 不貞腐れたような顔をするエウト。こういう顔、弟リウもよくしていたな。

 エウトを見て、弟のことを思い出してしまう。リウ、アタシが側にいないけど、きちんとごはん、食べているかな? もう役立たずのアタシがいないから、父さんも恥ずかしくないよね。

 つい、エウトを抱きしめてしまう。エウト、ちょっと暴れたけど、すぐ大人しくしてくれた。

 そうしていると、馬車が止まった。エウトはアタシを押して、乱暴に離れて、いつもの顔になる。あの作り笑顔、可愛くない。

 馬車のドアが開くと、エウトが先に降りた。そして、続くて降りるアタシの手をとってくれた。これが、世にいう紳士だ!!

 アタシは引っ張られるままに外に出る。そして、エウトの年頃に近い子どもから、アタシに近い年頃の人まで、たくさんの人たちが、アタシとエウトをジロジロと見てきた。

「おい、生きてるぞ」

「死ななかったんだな」

「変な服着た女がいるぞ」

「汚らわしい」

 小声だけど、アタシまでよく聞こえる。それを聞いているエウトは苦笑している。いつものことなんだ。

 馬車はアタシとエウトを下ろすと、そのまま去っていく。これで、アタシはここから出る手段を失ってしまう。

「エウト、これからどうするの? アタシは、ほら、捕虜だから、牢屋? に行くんだよね」

「まずは、皇帝と面談ですよ。もうすぐ、案内が来ます」

 小声で話しているだけなのに、密談しているみたいに見えるのだろう。みんな、アタシとエウトを汚らわしい、みたいに見てくる。

「ねえ、いつもこうなの?」

「今日は人が多いですね」

「暇なんだ、ここの人たち」

 ちょっと声が大きすぎた。アタシは思ったことを言っただけなんだけど、聞いた側は悪く言われたみたいに感じたのだろう。

「皇族に向かって、生意気な口をきくとは、無礼だ!!」

「だいたい、皇族でない女を連れてくるなんて、汚らわしい」

「さっさと、追い出せ!!」

 使用人たちが命じられる。追い出されるのは、確かにうれしい。

 アタシがどこの誰かなんて知らない使用人たちは、命じられたままにアタシの腕をつかんだ。

「いたっ!」

 力強すぎ。乱暴に引っ張られた。使用人、わざとだ。笑っている。

 ただ、アタシが痛がっただけだ。使用人の手がぼっと燃えた。

「え、何? ああああー-----!!」

 使用人はわけわからない顔をして、そして、一瞬にして燃えて、消し炭になってしまう。

 あまりの事に、アタシは声もない。皇族だという人たちは、アタシから距離をとる。

「お前、妖精憑きだな!!」

「違う!!」

「おい、妖精憑きがいるぞ!!!」

 さらに大騒ぎになる。違うのに。だけど、証明出来ない。

 奥から騎士とかがやってくる。どんどんと騒ぎが大きくなってきて、アタシはエウトに抱きつく。エウト、もう、悟っているように遠くを見ている。

 騎士が向ける武器をエウトは指先でつまんだ。

「やめなさい。彼女は妖精憑きではありません。特別な女性です。彼女に剣を向けることは、皇帝に剣を向けることと同じです。下がりなさい」

「しかし」

「下がれ!!」

 怖い形相をした男が叫ぶように命じる。それだけで、騎士たちは武器をおさめて下がった。

「ただいま戻りました、イズレン」

「死ななかったんだな」

 男イズレンもまた、エウトを蔑むように見下ろした。そして、エウトに抱きつくアタシを見る。

「その服での謁見は、失礼にあたる」

「皇帝陛下は、すぐに会いたいと言っています。すぐです。案内してください」

「ちっ、汚らわしい子どもが」

 イズレンは吐き捨てて、歩き出す。エウトはそれに続いて行こうとする。

 アタシはどうすればいいのかわからないので、動けない。エウトはアタシが動かないので、戻ってきて、アタシの手をとった。

「偉そうな口をきいて、弱虫め」

 これでもか、とアタシをバカにしたように見てくる。そうされて、アタシの恐怖心とか、戸惑いは吹っ飛んだ。

「生意気!」

 さすがにここで、エウトの頬を引っ張るわけにもいかないので、我慢する。アタシは立ち上がって、さっさと先に行ってしまったイズレンをエウトと一緒に追いかけた。

 ものすごく早く歩くイズレン。アタシはいいけど、子どもエウトは息せききっている。だから、アタシはイズレンの肩をつかんで止めた。

「ちょっと、子どもがいるのよ。子どもの歩幅にあわせて歩きなさいよ!!」

「何故、私がそんなことを」

「大人だからよ。大人はね、子どもの見本になるの。最低最悪な見本は、最低最悪な人を作るんだから!!!」

「皇族に、そんなものは必要ない。帝国は、皇族が頂点だ」

「この子も皇族よ。皇族も王族も、強い権利がある分、模範にならないといけないの」

「わかったわかった!! こうすればいいな」

 突然、イズレンはエウトを片手に抱き上げた。そういうことじゃないんだけど!!

 エウトもびっくりしている。こういうこと、イズレンからされたことがないんだね。

 問題解決、とばかりに、イズレン、さっさと歩いていく。速度は変わらない。アタシはいいけど、そこらの女性は、こんなふうに歩かれたら、大変よ!!

 狩りで鍛えた足で、イズレンに置いていかれないようについていく。そうして、大きな扉の前で止まった。

 これは、あれだ、謁見の間みたいな所だ。帝国は大きいから、謁見の間も大きいだろうな。

 扉の前で、イズレンはエウトを下ろした。そして、騎士に扉をあけさせ、中に入っていく。イズレンの後に、エウトが続いていく。

 アタシは、どうすればいいのか、迷う。だって、アタシ、捕虜だし。国に帰れば、一国民だし。こんなすごいトコに入る資格なんてない。

「付いてこい!!」

「はい!!」

 イズレンが怒鳴るので、アタシは慌てて入った。アタシが入ると、退路を断つみたいに、扉が閉められる。あー、逃げられない。

 なんか、人がいっぱいいる。武装した騎士とか、あと、魔法使いとか。魔法使いは、筆頭魔法使いアイシャールが着ていた服の色違いだ。こうして見ると、アイシャール、派手な色合いの服を着てたな。

 他にも、たぶん、貴族? ぽい人もいる。そういう人たちの視線を受けながら、アタシは階段を上っていく。その先に、誰も座っていない椅子がいくつかあった。さらにその上に、筆頭魔法使いアイシャールが微笑んでいる。さらにその上に座っている人が、きっと皇帝だ。アタシたちは、誰も座っていない椅子がある辺りで止まった。

「お連れしました」

「下がっていい」

「………」

「座っていろ」

 イズレンが黙って動かないので、皇帝は命令を変えた。イズレンは、そのまま、椅子に座った。

 アタシは呆然と皇帝を見上げる。皇帝は、品定めするようにアタシを見下ろしている。

「皇族の儀式を」

「御意」

 皇帝の命令で、アイシャールは嫣然と微笑み、降りてくる。そして、アタシの前に立つ。

「それでは、ご命令を」

「アタシが?」

「そうです。まず、最初は、跪くように、命じてください」

「なんで?」

「命じてください」

 わけがわからない。何故、ここで、アイシャールに命じないといけないの!?

 だけど、周りの視線が痛い。逃げ道もない。皇帝まで、興味津々と見下ろしている。

「アイシャール、跪いて」

 アイシャールは少し顔をしかめて、跪いた。どこか痛いのかも。

「もう、立って。膝でも痛めたの? 痛いなら、命じろなんて、言わないでよ」

 アタシはアイシャールの手を引っ張って立たせた。アイシャール、とても驚いた顔をしている。

「どうか、靴を舐めるようにお命じください」

「え、いや。それ、最低なことじゃない!!」

「してください。お願いします」

「してあげて」

 アイシャールだけでなく、エウトまでお願いしてくる。これ、人として間違ったことしてるよね。

 しかし、周りが期待して見ている。皇帝なんて、身を乗り出してる。こんな綺麗な女性に、とんでもないことをやらせようとして、喜んでるのね。最低な国。

「アイシャール、その、靴をちょっとだけ、さきっぽだけね、綺麗めなとこ、ちょっとだけ舐めて」

 心が痛い!! でも、やれと言われたのよ。

 アイシャールは、両ひざをついて、ひれ伏すように両手を床につけ、アタシの靴の、綺麗めっぽいところをちょっとだけ舐めて、嬉しそうに笑う。喜ばないでー---!!!!

 アタシはすぐ、アイシャールから距離をとる。ついでに、エウトの後ろに逃げる。エウト、ごめん、きっとあなたは将来、いい男になるよ。

 皇帝は、感動していた。目をキラキラと輝かせて、アタシを見下ろしていた。椅子に座っていない。わざわざ、降りてきて、アタシの前に立った。その行動に、イズレンは立ち上がる。

「父上っ!!」

「ここでは、皇帝と呼びなさい」

 イズレンに対して、皇帝はとても怖い顔をする。って、親子なの!? よく見れば、似ている。親子だ。

 イズレンには怖い顔をするのに、アタシに向かっては、柔らかい笑顔を見せてくれる。

「君の名前は?」

「リーシャ、です」

「君の母親の名前は!?」

 ものすごい興奮した顔でアタシの肩を力いっぱいつかんでくる。

「あ、あの」

「教えてくれ、君の母親の名前を!!」

「ナーシャです!!!」

 相手が叫ぶように聞いてくるので、アタシも叫んで答えた。

 それを聞いた皇帝は、力いっぱい、アタシを抱きしめる。

「見つけた、私の妹、ナーシャ!!!」

「え? いもう、と?」

 亡くなった母に、身内がいるなんて、思ってもいなかった。





 気づいたら、アタシは皇帝イーシャの私室に連れ込まれていた。一応、あの場にいたエウトとイズレンを道連れにした。ちょっと、この皇帝、怖い感じがするんだよね。

 座り心地最高の椅子に座っていると、皇帝自ら、お茶を出してくれる。ちょっと飲んでみるけど、上品すぎて、美味しくないのかも。

「甘いほうがいいか。ほら、ハチミツだ」

「ありがとう、ござい、ます」

 アタシに対して、皇帝イーシャは優しい。つい、嬉しくなる。母ナーシャの身内に会えたのだ。

 だけど、すぐ、嬉しさもなくなる。だって、母ナーシャは、五歳で、着の身着のままに最果てのさらに奥にある妖精憑きの小国にまで歩いて来たのだ。話で聞いただけだけど、やせ細って、食べ物も水すらもとらずに、ずっと歩いていたという。

 どうして、そんな風に、母ナーシャはさ迷うことになったのだろうか? イーシャは、母のことを探しているようだった。何か、あったんだ。

 お茶に、美味しいお菓子と、アタシの前は色々とふるまわれている。アタシはその一部を皇族エウトに分ける。

「いりません」

「子どもが生意気言わないの。ほら、食べて」

「………甘いの、嫌いなんです」

「子どもなのに? リウなんか、ごはん食べられなくなるくらい、お菓子食べちゃうことがあるのに」

「子どもが皆、甘い物好きなわけではないよ!!」

「エウト」

 口答えすることを皇帝イーシャが叱るように見る。

「あ、いいの!! エウトは、それでいいの。アタシの前では、生意気でいんだから。わかった。もう、甘い物は進めない。覚えておくね」

 慌てて間に入る。すると、すぐ、イーシャは穏やかになる。対するエウトは不貞腐れた顔をしている。可愛いな。

「変な女」

 そんなやり取りを見て、イズレンにまで言われてしまう。それには、イーシャは無言でイズレンを睨む。もう、いいのに!!

「あの、それで、アタシ、これからどうなるんですか? ほら、捕虜だし」

「ナーシャの娘を捕虜にするわけがないだろう。皇族の儀式も通過した。君は皇族だ」

「意味、わからない」

「筆頭魔法使いには、皇族に絶対服従の契約紋が施されている。つまり、筆頭魔法使いに命じれる者は、皇族だということだ」

「意味、わからない」

「君がどれほど否定しても、もう皇族だ」

 アタシの頭が悪すぎたみたいだ。皇帝イーシャは苦笑する。

「今日から、私と一緒に暮らそう。そうしよう」

「でも、アタシ、父さんと弟が待ってるから」

「ナーシャは?」

「………弟を産んで、亡くなりました」

「やっと、見つけたのに、亡くなっただなんて」

 イーシャは生きていると思い込んでいた。イーシャは激しく泣き出した。本当に、母ナーシャのことを愛して、探してくれてたんだ。

 だから、どうしても聞きたい。

「どうして、母は、五歳で、最果ての辺境をさ迷っていたんですか? 見つかった時、母は死にそうなくらい、弱っていたと聞いています」

「これは、古くから行われる皇族の儀式を通過出来なかったことが原因だ」

 話はこうだ。



 皇族は、昔、五歳になると皇族の儀式を行い、皇族かどうか確かめることにしていた。

 母ナーシャは、五歳で皇族の儀式を受けたが、皇族ではなかったという。ところが、おかしなことがおこった。ナーシャには、双子の妹ラーシャがいた。ラーシャは、皇族の儀式を通過したのだ。

 その事実に、筆頭魔法使いは、ナーシャの様子見を進言した。筆頭魔法使いは、この皇族の儀式の年齢について、疑問を抱いたのだ。

 しかし、ナーシャの両親は、ナーシャが皇族の儀式を通過できなかったことを恥じ、その日のうちに、どこかに捨てたのだ。



 簡単な話だ。だけど、それを聞いて、アタシは目の前が真っ暗になる。

「実の親が、子どもを捨てるなんて」

 母ナーシャは、わけもわからずに捨てられたのだ。見つかった時、ナーシャは記憶がなかったという。名前だって、服の刺繍でわかっただけだ。母は、名前すら覚えていなかった。

「本当にすまない!! 私はまだ、一皇族だった。両親は、私がナーシャを保護する前に、人を使って王都から出したんだ。まさか、儀式当日にされるとは、思ってもいなかった。両親は、子どもが皇族でなかった時のために、子どもをどこかに捨てるための人を雇っていたんだ。用意周到すぎて、防げなかった」

「その、母の両親は、今、どうしているんですか? 実の子を捨てるなんて、許せない」

「当時の皇帝が処刑した」

「え、そんな、どうして」

「筆頭魔法使いの決定を守らなかったからだ。皇族は筆頭魔法使いを従えているが、順位は筆頭魔法使いが上なんだ。順位を守れない皇族は、処刑されても仕方がない。それが帝国だ」

 もう、恨み事すら言えない所に、母の両親は行ってしまっていた。

 それを聞いて、帰りたくなった。

「皇族なんて知らない。帰りたい」

「皇族は、城から出られない。皇族の血を外に出すことは危険だからだ」

「母は捨てられたではないですか!?」

「本来は、貴族にするか、平民にするものだ。そして、外に出された者の子孫は血を薄めるように操作していく。だが、それは、その時の皇帝次第だ。皇帝によっては、処刑することもある」

「………」

「君を外に出すわけにはいかない。大人しく、ここで暮らすんだ」

「アタシにも、家族がいる。父と、弟が!!」

「わかった。ここまで連れて来よう」

「どうやって?」

 笑ってしまう。最果ての辺境の、さらに最奥にある小国。妖精憑きの小国は、妖精に守られた地にいる。

 簡単に、行けるような場所ではない。

「まあ、待っていなさい。こういうのは、簡単だが、時間がかかるものだ。ここで、大人しくしていなさい。また、ナーシャのようなことが起こったら、私はまた………」

「あ、ごめんなさい!! もう少し、ここにいます!!!」

「君は優しいな」

 皇帝イーシャは、アタシを抱きしめていう。そうだ、この人は家族を失って、悲しいばかりなんだ。

 母ナーシャを失ったことで、両親も失ったという。決して、同情してはいけない両親だが、皇帝イーシャにとっては家族だ。きっと、母と同じだ。

 そして、感情が昂って、アタシが母に見えたのだろう、軽く口づけする。それには、皇族イズレンがアタシを皇帝イーシャから引きはがした。

「父上!!」

「す、すまない、つい」

「いいですよ。父にも弟にもしています」

「………」

 何故か、皇族イズレンだけでなく、皇族エウトまで驚いていた。え、おかしかった?

「母さん、家族に近い人には口づけする癖があったの。元々、母さんは父さんのトコで居候してたんだって。その延長で、夫婦になったの。やっぱり、変、だよね」

 幼馴染みキオンにも、よく言われたな。やめろ、と。

「私たちの間では、それでいい」

「でも、やっぱり変なんだ。気を付けよう」

 皇帝イーシャは喜んでいうのだけど、イズレンとエウトが目でやめろ、と訴えてくるので、気を付けることにした。

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