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皇族姫  作者: 春香秋灯
嫌われ者の皇族姫-妖精殺し-
312/353

女帝の隠された正体

「わたくし、か弱い女なのにぃ」

 伯爵マッシュは、さめざめと泣くわたくしの背中を押して進んでいく。場所は、王都の聖域である。

「この、王都の聖域は、国境沿いにある聖域と繋がっているという話だ。この男が力ある妖精憑きならば、簡単に移動できるだろう」

「ううう、帝国の秘密をマッシュに知られるなんてぇ」

「我が家もまた、皇族と同じ、神が帝国のために作った一族だ。知ってて当然だ」

 もう、伯爵マッシュは隠さない。わたくしが馬で移動しよう、という提案を一蹴して、帝国が隠し通している秘密を暴露する。

 戦場から馬で移動してきた文官ナックルは、憂鬱な顔を見せる。ナックル、実は乗馬、得意ではない。もう、危ない目にあいながら、戦場から城に戻ってきたという。

 まさか、馬なしで、戦場まで移動できるなんて思ってもいなかったナックルは、泣いた。

「筆頭魔法使い様がちょっと、力使ってくれれば良かったのにぃ」

「禁則地があるから、避けたんだろう。禁則地の近くで魔法を使うことは、妖精に無礼を働くことと同じだからな」

「………」

 筆頭魔法使いナインなりに、理由があったのだ。そうなんだー、知らなかった。

 そんな、妖精殺しの貴族のびっくり知識を披露されながら、わたくしたちは王都の聖域に到着である。移動は、やっぱり、城の隠し通路である。一カ所だけ、王都の聖域に直行出来る隠し通路があるのだ。

「さて、俺様の挨拶に答えてくれるかな?」

 目に見えない力をふるう辺境の貧民街の支配者エンジ。少しすると、王都の聖域は輝きだした。

「いけそうだな。国境沿いの聖域を繋ぐ感じだ」

「行ったことがないんだが」

「転移の魔道具とは違う。聖域は繋がっているから、行ったことがなくても行ける。繋がりをたどるんだ」

「これか」

 伯爵マッシュの説明に、エンジは聖域の繋がりをつかんだ。

 一瞬、まばゆい輝きに、目の前が真っ白になった。それも、しばらくして、世界が変わる。

 王都の聖域は、野外にあるものだった。ところが、輝きを失った先にあったのは、洞窟の中だ。

「ここは?」

「外に出てみればわかる」

「そうですけど、外は戦場ですよ!!」

「こんな時こそ、妖精憑きの力を発揮してもらおう」

「心配ない。外は何もない」

 すでに、妖精憑きであるエンジは、洞窟の外を妖精を使ってみていた。

 念のため、伯爵マッシュが前に、次にわたくしとエンジ、最後に文官ナックルが歩いた。

「よくよく考えたら、ナックル先輩は、ここで残ったほうが」

「置いてくなよ!!」

「でも、きっと、ここは安全ですよ」

 そんな予感がする。聖域は、とても綺麗で清廉としているのだ。ここは、禁則地といえども、影響を受けない場所だろう。

「いや、僕は後ろを守る。シーア嬢の盾にはなれる」

「家族増えるのですから、命は大切にしてくださいね」

 わたくしはいうだけは言った。あとは、文官ナックルの運だ。

 聖域を出るとすぐ、悍ましい光景を見ることとなった。国境がはっきりとわかるほど、敵国側は、おかしくなっていた。

 どろどろとした樹木が広がる敵国側の領土。それらは、人の目から見ても、黒い靄が吐き出されていた。それは、空気に溶けて、異臭となって、遠く離れたわたくしたちの元まで届いた。

「あれはまずいな。禁則地が穢れによって、妖精ごと、おかしくなっているぞ」

「見えるのですか?」

「ああいうのを僕はよく見ている」

 伯爵マッシュは、妖精殺しの貴族として、この光景を知っているのだろう。苦い表情となるマッシュ。

 今は、休戦中なのだろう。わたくしは、帝国側の天幕へと向かっていく。

「女帝陛下を連れてきました」

 文官ナックルが言えば、すぐに、わたくしたちは、軍部の上官たちが集まる天幕へと案内された。

「シーア、どうして!?」

 そこには、皇族メフノフがいた。わたくしが天幕に入ってたから、メフノフは驚いて、駆け寄ってきた。

「君は、戦場には行かない、と言い張っていたじゃないか」

「ナインはどうしていますか?」

 軍部の上層部が集まる天幕に筆頭魔法使いナインがいない。王弟テンペストまでいないのだ。何かあったとわたくしは悟った。

 同じく天幕にいた皇族エッセンが、他の皇族に支えられて、わたくしのもとにやってきた。

「シーア、こちらに」

 重い表情でわたくしを案内する皇族たち。天幕を出て、皇帝用の天幕へと連れて行かれた。

「貴様は外で待っていろ!!」

「いいえ、マッシュとエンジは中に入れてください。きっと、力になります」

 皇族たちは、忌々しい、とわたくしを睨むも、伯爵マッシュと辺境の貧民街の支配者エンジを中に入れた。さすがに、文官ナックルは外で待つこととなった。

 中は、外とは違って、清浄な空気に包まれていた。この天幕もまた、魔道具だ。色々と遮断するのだろう。

「ナイン!!」

 中心で横たわっている筆頭魔法使いナインの馴れの果てに、わたくしは駆け寄った。

 ナインだけではない。王弟テンペストも、大変なこととなっていた。全身が黒く染まり、今にも溶けそうだ。実際、触れてみれば、ぐにゃりと気持ち悪い感触がした。

「これは、穢れですね」

「そうだ。不可侵条約の破棄を行った途端、敵国側にある、あの禁則地が、ナインとテンペストを襲ったんだ」

「妖精憑きと聖域の関係を悪用したわけですね」

 妖精憑きは、ただ、妖精を生まれ持っているだけではない。妖精憑きは、その身に聖域に溜まる穢れを受けて、妖精を使って浄化するのが、本来の役割なのだ。そういう善行をして、妖精憑きはどんどんと力を強くする。

 帝国では、妖精憑きを使って、きちんと、聖域に溜まる穢れを浄化しているから、平穏無事に過ごせるのだ。

 しかし、敵国は、神と妖精、聖域の教えを捨てたので、聖域への穢れはそのまま放置される。別に、妖精憑きがいなくても、粛々と過ごしていれば、王国のように、平穏無事に過ごせるだろう。

 敵国は、粛々と過ごすわけがない。だから、どんどんと聖域に穢れが溜まり、それは、敵国側の禁則地まで汚していったのだろう。

 禁則地は別名、妖精の安息地と呼ばれる。禁則地には、妖精が暮らしている。そんな場所を汚されて、妖精だって無事なわけがない。

 そこに、強大な浄化の力を持つ筆頭魔法使いナインがやってきたのだ。禁則地にいる妖精は、ナインに縋ったのだろう。そして、その縋りに、王弟テンペストは巻き込まれたのだ。

 だけど、禁則地は手遅れだ。筆頭魔法使いナインが受けられる許容量を越える穢れをまだ残している。

「エンジは、大丈夫ですか?」

 ふと、同じ妖精憑きであるエンジのことが心配になった。

 エンジは、平然としていた。

「俺様は特別だからな。あんなのには捕まらない」

「そ、そうですね」

 改めて、エンジは神が与えた帝国の試練である凶星の申し子だと思い知らされた。いくら禁則地で苦しむ妖精といえども、凶星の申し子には手が出せないのだろう。

「ナインが使えないとなると、残るは一つだけですね。敵国の禁則地を破壊しましょう」

「そんなこと、出来るなら、とっくの昔にやってる!!」

「そのために、妖精殺しの貴族を連れてきました。マッシュ、出来ますか?」

「無理だ」

「そんなぁ」

「だが、妖精を封じるのは簡単だ。禁則地といえども、妖精を狂わせる香の前では無力だ」

「では」

「もっと、簡単な方法がある」

 何故か、マッシュはわたくしをじっと見る。そんな風に見つめられてしまうと、妙な勘違いをしてしまいますよ。

 わたくしは、頬を叩いて、少しだけ、深呼吸する。

「どんな方法ですか?」

「シーア嬢が行けばいい。禁則地の妖精は皆、シーア嬢には逆らえないだろう」

「あのですね、わたくし、皇族の血筋としては最底辺なんですよ」

 皇族という存在は、妖精憑きの支配者だという。真の皇族であれば、妖精まで従えられるという話だ。

 わたくしよりも立派な皇族はこの天幕にいっぱいいる。皆、引きつった顔になる。あの禁則地に行くような猛者はいないな。

「まずは、香を焚こう。だが、これは、妖精憑きにも影響を及ぼすから、悪手だ」

「禁則地の力を封じられればいいです」

「シーア嬢、その前に、行ってみたらどうかな。僕の見立てが正しければ、僕よりもシーア嬢は強い」

「あんな所に行ったら、攻撃されちゃうじゃないですか!!」

「そこは、この男が守ってくれるだろう」

 伯爵マッシュは、辺境の貧民街の支配者エンジの肩を叩いた。確かに、そうかもしれない。

「いや、シーアは後方にいてくれ。僕が行く!!」

 皇族メフノフが前に出ていう。

「筆頭魔法使いがこんな体たらくなのにか? 契約紋での優先順位で最上位は、筆頭魔法使いの命だ。ここまで弱っていると、皇族を守護する妖精はいなくなる。お前たち皇族は、今、妖精の守護を失っている可能性が高い」

 それを聞いて、皇族たちは真っ青になる。否定したくても、それを確かめる勇気なんてない。

「シーア嬢には、別の妖精憑きが守護している。この中で、もっとも安全なのは、シーア嬢だ」

 伯爵マッシュの言葉を肯定するように、辺境の貧民街の支配者エンジはわたくしを強く抱きしめた。

「わ、わかりました!! エンジ、裏切らないでくださいね」

「俺様の運命だ。命をかけて守り通してみせる」

「ここで、わたくしが試練を乗り越えれば、エンジこそ、わたくしの運命の人だということです!!」

 もう、ヤケだ。わたくしは、エンジの腕をとって、天幕を出た。

「え、マッシュも来るのですか?」

「そりゃ、僕は、女帝陛下の下僕だから。万が一の盾だよ」

「僕も一緒だ」

「ナックル先輩まで!?」

 責任重大である。わたくしに下僕の誓いを立ててしまった伯爵マッシュと文官ナックルまで一緒だ。

 停戦中なのもある。わたくしが武具一つなく、男三人を伴って来るから、敵国側は、きっと、敗戦の宣言でもしに来た、と思ったのだろう。ほら、女ですし。

 その勘違いに賭けて、わたくしは、どろどろとした禁則地に近づいた。ううう、べったりとくっついてきそう。だって、禁則地の樹木が、意思があるみたいに動いているのだ。その合間に、ちらほらと人らしきものが見える。そういえば、帝国側の戦力の半分は禁則地から戻って来なかった、と報告されていた。禁則地に飲み込まれちゃったのかなー。

 気持ち悪い想像をしながら、禁則地を目の前に立ち止まった。禁則地は、やはり、妖精憑きであるエンジに反応して、黒い触手みたいなものを伸ばしてきた。やっぱり、凶星の申し子といえども、妖精憑きだ。禁則地だって、助かりたいから、凶星の申し子でも間違って手を伸ばすのだろう。

 だけど、わたくしはそれを止める。エンジまで、ナインみたいに真っ黒にさせるわけにはいかない。わたくしはただの人だから、きっと、触れたって大丈夫、と思った。

 わたくしは禁則地から伸びる黒い触手をつかんだ。

 途端、禁則地がボロボロと崩れていった。それは、驚く光景だった。

 見渡す限り広がっていた真っ黒な禁則地が、どんどんと崩れていき、残ったのは、禁則地に飲み込まれただろう帝国側の騎士や兵士たちだ。彼らは呆然と立っていたり、座っていたりしていた。

「きゃああああああーーーーーーーーーー!!!!」

 あまりのことに、わたくしは我慢出来なくて、悲鳴をあげた。それが帝国側の騎士や兵士たちの意識を取り戻したのだろう。彼らは帝国側へと走って行った。

 わたくしは人の波に飲み込まれたが、辺境の貧民街の支配者エンジがわたくしを抱えてくれたお陰で無事だった。エンジはわたくしを抱えて、帝国側の天幕へと戻ってくれた。








 わたくしは寒くもないのに、全身が震えた。恐怖だ。だって、得体の知れないことが起こったのだ。

 皇帝用の天幕には、まだ、回復しきっていない筆頭魔法使いナインと王弟テンペストが横たわっていた。

「これ以上の穢れが降り注がないから、回復していくだろう」

 先ほどの出来事なんて気にしていない伯爵マッシュは、冷静に、ナインとテンペストの状態を見ていた。

「マッシュ、どういうことですか!?」

 わたくしは我慢出来なくて、マッシュにつかみかかった。マッシュは変わらず、笑顔のままだ。それが、今、気持ち悪い。

「シーア嬢、落ち着いて。きっと、誰も、シーア嬢の隠された力に気づいていないだろう。シーア嬢、長期休暇のことを覚えているかな」

「今、そんな話は関係ないでしょう!!」

「関係あることだ。君は、随分と我が家の子飼いの妖精憑きに好かれていたね」

「まさか、彼らは妖精憑きなのですか!?」

 わたくしが貴族の学校に通っている頃、長期休暇で、色々な所でお手伝いしていた。その一つに、伯爵マッシュのお手伝いをしたことがあった。

 伯爵マッシュの元には、ちょっと育ちの悪いかな、といった感じの若者がたくさんいた。見た目はとても綺麗なんだけど、平民だからか、ちょっと、乱暴だった。

 今思えば、あの綺麗な若者たちは、妖精殺しの貴族の子飼いの妖精憑きだったのだろう。

「よく、懐かれましたが、それは、わたくしが物珍しかったからだと」

「あの時、シーア嬢に懐いていた妖精憑きは、全て死んだ」

「それは、まあ、仕方のないことですね。妖精憑きは、悪行をすると、力も寿命も削られますから」

 貴族の子飼いとなった以上、妖精憑きは悪行をすることとなる。それは、妖精憑きの力だけでなく、寿命まで削ることだ。野良の妖精憑きが短命なのは、皇族にとって常識だ。

「シーア嬢に寿命を捧げたから、死んだんだ」

「何を言っているのですか。意味がわかりません」

「シーア嬢が怪我をした時、我が家の妖精憑きは魔法で治そうとしたんだ。だが、弾かれたと言っていた」

「………」

「妖精殺しの御業を習得した女から生まれた子は、生まれながらの妖精殺しとなると言われている。生まれながらの妖精殺しは、妖精や妖精憑きに好かれる体質を持つという。だが、体が生まれつき弱い。だから、赤ん坊の頃から、体質を使って、妖精や妖精憑きに寿命を捧げさせるんだ。しかも、それは無意識だ。生まれながらの妖精殺しの側にいるだけで、妖精は消滅し、妖精憑きは短命となる」

「………」

 わたくしは、きっと、真っ青になっている。この話は、嘘だとは叫べない。

 だって、女帝となってから、同じような話をわたくしは読んだ。それは、歴代の皇帝が受け継いでいた、禁則地に愛された皇族アーサーが残した手紙だ。

「我が家はね、皇族アーシャの血筋を根絶やしにするために、最初に、辺境の食糧庫の領主となった皇族アーサーの息子一族を暗殺したんだ」

 エンジがわたくしを庇うように引き寄せた。がっしりと抱きしめるエンジを前に、笑顔を称えたまま立っている伯爵マッシュ。

「皇族に残った、皇族アーシャの血筋は、どうしても根絶やしに出来なかった。だが、神は、皇族アーシャの血筋を根絶やしにするように、運命を動かしたようだ。聞いたよ、君は、身内を全て処刑したって」

「皇族アーシャの血筋は、残っています。わたくしだけじゃない!!」

「だが、君は、生まれながらの妖精殺しだ。でなければ、筆頭魔法使いがこんなふうに弱るはずがない。君が、筆頭魔法使いの寿命を奪ったんだ」

「そ、そんな、こと」

 ガタガタと震えが止まらない。そんなことはない、と叫びたい。だけど、女帝となって知ってしまった、皇族アーシャの秘密は、真実だ。

「我が家では、生まれながらの妖精殺しが誕生した場合は、すぐに始末することにしている。生まれながらの妖精殺しは、その能力が継承されてしまうんだ。万が一、一族となって、生まれながらの妖精殺しが増えてしまった場合、帝国の妖精憑きは死に絶えてしまう。そんなことになれば、帝国は滅んでしまう。だから、妖精殺しの御業を身に着けた女は、子を産まない。なのに、何かの間違いで、皇族アーシャが誕生してしまった。あの男爵、よりによって、妖精殺しの御業を身に着けた女を結婚させ、しかも、皇族アーシャを誕生させるなんて。知らなかったとはいえ、とんでもないことをしてくれた。だが、我が家も悪いところはある。男爵家の女たちが、我が家を恨んでやったことだろう」

「皇族アーシャの母方の男爵家は、妖精殺しの御業を途絶えさせないための予備だと書いていました。女だけが、その御業を受け継ぎ、子を為さず、短い生涯を終えると」

「やはり、知っていたんだな」

「わたくしがそうだとは知りませんでした。代々の皇帝が、皇族アーシャの血筋を危険視したんです。ですが、どこの誰に継承されたのかまで、記録は残っていません。皇族アーシャは貴族に発現した皇族ですから、その血筋は重要視されました。だから、隠したんです」

 皇帝のみが隠し続けてきた、皇族アーシャの秘密は、妖精殺しの貴族によって暴露されるなんて、思ってもいなかった。

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