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皇族姫  作者: 春香秋灯
男装の皇族姫-婚約解消のすすめ-
222/353

正式な婚約解消

 婚約者ヘリオスは努力した。私に言われたから、私の母方の祖父に相談したのだ。ヘリオスは裏表がない。そのまま、現状を説明して、祖父に頭を下げたのである。

 もう、いい年齢で、長距離の移動は体にきついだろうに、商売からも引退した祖父が、また、先ぶれもなく、我が家にやってきた。私は暇なわけではないんだけど。

「連絡くらいください」

「泊まってでも、待つつもりだった」

「じゃあ、ずっと、待ってください。その間、出来る限り、おもてなしします」

「………アーサー、こんな家、捨ててしまっていいんだぞ」

「まったまたー。ものすごくお金のかかったお家乗っ取りなんですよ。成果あげないと、損ですよ」

 私は笑顔で言い切ってやる。それを聞いて、祖父は、表情を苦痛に歪めた。肉体的に痛いんじゃない。心が痛いのだ。

「もう、いいんだ。お前には代えられない。こんな家、潰れたって、代わりはいる。だが、アーサーには代わりがいないんだ」

「母上にも、代わりはいませんでした」

「っ!?」

 私にいうことではない。それは、亡き母にいうことだ。

 私はいい。どうせ、生まれた時からずっと、この領地で暮らしている。仕方がないのだ。しかし、亡き母は、強制的に、この家に嫁がされたのだ。

「マイアは、何か、言っていたか?」

「死んだ後に聞くことではありません。生きている内に、話し合うべきことです」

「言ってたんだな」

「私が話すと、主観が入ってしまいます。どう思って、母上が話したのか、それは、母上のみがわかることです。だから、私からは何も話しません」

 私はずっと、母が私に語った本音を隠している。母が直接いうべきことだ。私を通していうべきではない。母もまた、卑怯だなー。

 すっかり小さくなった。肩を落とす祖父を見て、私はそう思った。

 私が大きくなったから、というわけではない。実際、祖父は小さくなったのだ。

 祖父は今でこそ、現役を退いてはいるが、ほんの数年前までは、現役で商人として、帝国中を駆けずり回っていたのだ。母が亡くなった時も、商売で遠隔地にいた。だから、祖父が来たのは、葬儀が終わって数日後である。

 母の突然の死にも、祖父は冷たかった。父ネロが男爵家の者たちを引き上げてほしい、と言えば、祖父は簡単に屋敷から男爵家の息がかかった者たちを引き上げたのだ。

 そして、たた一人、残った私に言ったのだ。

「どうせ、失敗する。お前は大人しく、ここにいればいい。余計なことをするな」

 祖父なりに思惑あって、男爵家の者たちを引き上げたのだ。

「あの妖精憑きの側にいるんだ。そうすれば、悪さをされることはない」

 そういって、祖父はまた、商売の旅に出ていった。母が亡くなったことについて、祖父は何も言わなかった。

 それから一年後、大失敗した父の借金を肩代わりした祖父は、屋敷を乗っ取り、私を探したのである。

 そして、私は一年間、屋敷の外にある、物置のような小さい小屋に閉じ込められている事実を祖父は、母が亡くなって一年後、知ることとなった。

 それから、祖父は全てから手を引いて、引退した。

 やりがいを失ったから、祖父も老いてしまったんだな。私は、小さくなった祖父を見て、そう思った。

「それで、私とヘリオスとの婚約はどうしますか? ヘリオスのご両親からは、婚約解消してほしい、とせっつくようなお手紙をいただいています」

「生意気な」

 ギリギリと、怒りで顔を歪める祖父。いくら引退したとはいえ、この人がまだ、力はあるのだ。扱いを間違えてはいけない。

「婚約解消をアーサーから言い出すならば、許可しよう。それが、あの小僧どもからだとは。我が家の恩を忘れたようだな」

「援助ですよ、援助。返さなくていいと援助したのはお祖父様です。それをネタに脅すなんて」

「我が家の援助なくやっていけるというのなら、従わなければいいだけの話だろう。気位ばかり高く、頭が空っぽな奴らだから、騙されるんだ」

「貴族の学校で出会った友人だと聞いています。信じられる何かがあったのでしょう。人はいつまでも、同じ、というわけではありませんよ。その友人も、独り立ちして、変わったのでしょう」

「見る目がないだけだ」

 商売をしているからか、祖父としては、騙される方が悪い、と考えるのだ。

 そうなんだけど、それはそれで寂しい。世の中には、騙されて良かった、なんて危篤な人がいたりする。そこまで大らかではいたくないが、それなりに、余裕ある人でいたい。

「それで、アーサーは婚約解消したいのか?」

「いずれは、婚約解消するつもりでしたから。爵位関係なく。私には、ヘリオスは勿体ないですよ」

「逆だ、逆。お前ほど、高い能力を持っている者に、ヘリオスは釣り合っておらん。たかが貴族の学校の成績で次席をとったくらい」

「私は中級クラスですけどね」

「お前は手抜きしただけだろう!!」

「あれが私の実力です」

 私は笑顔で言い切る。それが本当か嘘かなんて、誰も確かめようがない。

 祖父は呆れて、深く椅子に座り込んだ。商売をしていると、どうしても前のめりにする事が多い。こうやって、椅子に深く座る祖父は珍しい。

「母親似で良かったいうべきかどうか」

「ここが、残念ながら、似ませんでした」

 私はもう、成長を諦めた胸をなでた。いつまで発っても成長しないな。色々と本を読んでは、試しているのだが、全く、成長しないよ。

「お前は女なんだから、そういうことはいうんじゃない!!」

「大事ですよ!! 男はやっぱり、胸が大きいほうが、なんて言われたら、どうするのですか。私は婿をとるのですから。浮気はするほうが悪いはずなのに、される方にも悪い所がある、なんて言う人もいます。この胸がないことが浮気の原因だ、なんて言われでもしたら」

「そんな男は、去勢して、捨てろ」

「………」

 私だからだろう。祖父は平然と、去勢を口にした。きっと、ずっと、永遠に、父を去勢したことは、言われ続けるんだろうなー。







 私とヘリオスの婚約解消、当事者だけで判断させるから、話がまとまらないのだ。だいたい、私とヘリオスは未成年である。まずは、きちんと成人した大人同士で話し合うのが筋なのだ。

 というわけで、ヘリオス側は、ヘリオスの両親と兄が辺境にある我が家にやってきた。今回は、きちんと先ぶれありだ。良かったー。

 それはそうだ。私側も保護者を出さないといけないのだ。この場合、私の保護者となると、私の父が義母である。

 義母リサはダメだ。あの人、今、内乱の責任をとって、犯罪奴隷になってる。リサ、滅茶苦茶なことをしてくれるだろう。

 父ネロもまた、ダメだ。あの人は、婚約解消したいなら何かよこせ、なんて言い出す。心象が悪くなるな。

 私としては、円満な婚約解消である。ヘリオスに納得してもらっての婚約解消が望ましい。実は、ヘリオスの家族とか、私の祖父とか、そこはどうだっていいのだ。

 ど田舎にある我が家にやってきたヘリオスの両親と兄は、見るからに嫌悪感を顔に出していた。辺境にある領地に遊びに来るのはヘリオスのみである。ヘリオスの両親と兄が来るのは、一年に一度のご挨拶の時のみである。散々、田舎と嫌味言ってくれたな。実際、ど田舎だけど。

 ヘリオスとその家族の向かいには、私が着座する。私の後ろには、妖精憑きキロンが立っていた。

「先代男爵は、まだ来ないの?」

「わざわざ、ここまで足を運ばせて、来ないなんてことはないよな。今日こそ、婚約解消をしてもらう」

 偉そうにふんぞり返っていうヘリオスの両親。ヘリオスは、悔しそうに顔を歪めて俯いた。私も婚約解消に賛成だから、これで成立する、と思ったんだね。

「いえ、お祖父様は来ませんよ。お祖父様には、きちんと、確認をとっておきましたから。今回の話し合い、どちらになっても、お祖父様はもう、あなた方を脅したりしない、と言っていました」

 この場に祖父を立たせるわけがない。ヘリオスの家族の態度に祖父が切れて、婚約解消どころか、縁切りになっちゃうよ。そんな結果が目に見える。

「アーサーは、相変わらず、ぱっとしないな。今更、女の恰好したって、誰も見向きもしないだろうに。それをヘリオスの婚約にしがみついて」

 どういう話になってるんだろう? ヘリオスの兄が嫌味を言ってくる。

「聞きましたよ、とうとう、騎士団に入団出来ると。すごいですね」

 こちらは、賞賛で返してやる。嫌味ばっかり言わないで、こういう返しを出来るようになれ。

 ある意味、嫌味なんだけど、ヘリオスの兄は自慢気に胸を張った。さすが、代々、騎士団所属で貴族を続ける家系である。義兄リブロとは大違いだ。全体をしっかり鍛えている。

「ヘリオスは皇族の覚えも目出度いんだ。お前も、我が家の役に立つんだ」

「………」

 ヘリオスはヘリオスで大変だー。ヘリオスが皇族様に気に入られているから、ヘリオスの兄は期待しているのだ。

 残念、その皇族様、女帝レオナ様の怒りを買って、家族ごと、処刑されたけど。

 その事実、ヘリオスも知らない。皇族のことって、表には出ない。誰が死んで処刑されて、なんて、いちいち、報告しない。だから、こういうことが普通にあるのだ。

 ヘリオスの家族は、ヘリオスと皇族の繋がりに期待していた。だけど、それが途切れたとは知らない。

「私側の大人は、もうちょっと後から来るようです。ほら、ちゃちゃっと、これ、書いてしまいましょう」

 私は何枚も書いた、婚約解消の書類の署名をヘリオスに促した。どうせ、婚約解消で話が進んでいくんだ。そういう書類をたくさん作っておこう。

 ヘリオス、説得されたんだな。悔しそうな顔をしながら、書類に署名する。同じような書類を複数、書かされて、色々と覚悟を決めた顔になる。

「この書類を神殿に提出すれば、婚約解消は成立だな」

「お前はお前にお似合いな男を婿にするんだな。だが、お前みたいな恐ろしい女のところに婿になりたい男なんていないだろう。実の父親を去勢するような女」

「まあ、怖い」

「もう、縁が切れたんだからな。逆恨みをしないでくれ」

 どこまでも、私が実の父にやった所業は悪く語られるな。私が被害者なのに。

 私は署名された書類を二つにわけた。

「念のため、そちらでも提出してください。ほら、私が提出しなかった、と言われると困るので」

「近くの神殿で、さっさと提出してやろう」

「残りは、記念にとっておくわ」

「これで、晴れて、ヘリオスは自由だ」

 婚約解消の書類をうれしそうに片づけるヘリオスの家族。私は、妖精憑きキロンに渡した。キロンは婚約解消してほしがっていたから、喜んで、神殿に提出してくれるだろう。

 キロンは、来客に気づいて、ドアを開けた。ノック前とは、さすが、妖精憑きだ。

 来客を見て、ヘリオスの家族は固まった。そして、慌てて、椅子から下りて、膝をついた。

「すみません、わざわざお呼びたてしてしまって、レオナ様」

「面白い読み物を借りていたからな。返しに来た」

 私が呼んだ大人は女帝レオナ様である。もちろん、レオナ様の側には、賢者ラシフ様が一歩下がって控えている。

 レオナ様は普通に私の隣りにどっかり座った。そして、ラシフ様はレオナ様の後ろに立って控える。

 レオナ様は、持っていた手紙の束をぽんと机の上に投げつけた。

「貴族の学校に通っていた皇族が、まさか、皇位簒奪を語っているとはな。アーサー宛の手紙にも書いてあったぞ。未来の女帝、と。俺様はまだまだ帝位を譲るつもりはないんだがなー」

「てっきり、レオナ様が跡継ぎとして育てていると思っていました」

「血筋も頭も腕っぷしも足りないのにか? だいたい、皇帝を選ぶのは筆頭魔法使いだ。今代の筆頭魔法使いは、別の者を次の皇帝と指名しているぞ」

 じっと私を見ていうレオナ様。私は無言を貫く。何か言ったら、大変なことになっちゃう。

「アーサーから聞いたが、お前たちの所にも、この問題の皇族の手紙が届けられた記録が残っている。短期間で、随分な手紙のやり取りがあったな。これは、お前たちが返信したものだな」

 ラシフ様は丁寧に手紙を広げて、机のど真ん中に置いた。手紙の最後には、未来の女帝、なんて書いてある。

 これはまずいなー。ヘリオスの家族、調子に乗り過ぎだ。これでは、皇位簒奪に賛同したことになる。

 手紙を見なくても、どんな内容かわかっているから、ヘリオスの両親と兄は真っ青を通り越して、真っ白である。知らないのは、ヘリオスだけである。ヘリオスは、通例通り、膝を折って、頭を下げていた。

「アーサーから相談に乗ってほしい、というから、お前たちのことを調べてみれば、こんなものが出てきた。俺様は物持ちは良くないんだが、俺様の魔法使いは、几帳面でな。有象無象なこの手紙も、何か役に立つだろう、と保管していたんだ。こんな風に、アーサーの役に立つとはなー」

「いえ、こんな風になるとは、思ってもいませんでした」

 知らないよ!! もっと違う方向で話を持っていこうとしたのに、女帝レオナ様は面白いと思った方に話を持っていくな!!!

 叫んでやりたいが、私はぐっと我慢した。相手は女帝だ。帝国最高の権力者でり、気分やだ。腕っぷしもあるから、ちょっと機嫌をそこねると、すぐ首が飛ぶ。

「未来の女帝は、今は皇位簒奪失敗したことで、消し炭で、骨も残っていないがな。この手紙では、皇族の縁を強く求めているというのに、アーサーと婚約解消を強く要求するとは、おもしろいな」

「そうですね。アーサーは、今時珍しい、貴族に発現した皇族です。婚約解消していなければ、そのまま、皇族の夫になれるというのに」

「ま、まさかっ!?」

 とうとう、業火を投入した女帝レオナ様と賢者ラシフ様。本筋はそこからだったのにぃ。皇位簒奪問題を持ち込むから、面倒臭くなっちゃうよ。

 ヘリオスの家族は、さっき、私から受け取った、婚約解消の書類を出して広げた。

「まだ、提出していない。ヘリオスは、アーサーの婚約者だ!!」

「私は提出します」

 私のほうにも書類がある。ヘリオスの家族が提出しなくても、私のほうが提出すれば、婚約解消は成立する。

「そんな、未来の義兄として、長く付き合ったじゃないか」

「私が男だと偽っている事実に、随分と嫌味を言ってくれましたね。ヘリオスが見ていない所で、あなたに暴力を受けました」

「兄上、なんてことをしたんだ!?」

「してない!!」

「しました。その怪我を見せると、ヘリオスが苦しむから、キロンに魔法で治してもらってました。ヘリオスが知らないのは当然です」

 私はここにきて、ヘリオスの兄の悪行を暴露した。

「ど田舎の子爵のくせに、我が家の力にもならない婚姻で迷惑だ、と言ってましたね」

「知らなかったんだ」

「これからは、仲良くしましょう」

 気持ち悪い笑顔を浮かべていうヘリオスの両親。その事も、ヘリオスが知らない事実だ。

 少しでも私に近づこうとするが、それを魔法で近づけなくされる。

「アーサー、もう一度、話し合いましょう!! 同じ女だから、わかるでしょう」

「子どもの将来のためにならない婚約だと、あなたは言いました」

 ヘリオスの母は、母を亡くした私に、酷いことを言ってくれた。

「我が家がアーサーを守ろう!! ほら、夫の身内のほうが、護衛としては、心強いだろう」

「私には、キロンがいます!! 母を亡くしてからずっと、私の側で支え、守ってくれたのは、キロンだけです!!!」

 例え、城に行っても、私はキロンを側に置く。他は誰も信じない。

「騎士団に入団するには、実力が必要だ。俺は、この通り、腕っぷしはある」

「その腕っぷしで、か弱い相手を殴りつけておいて、何が騎士ですが、腕っぷしだけで、心は足りないですね」

 私は過去にされた所業を許さない。ヘリオスの兄は、騎士を目指すと言いながら、その志は、最低最悪だ。

「すぐに意見を変えるような奴らは裏切る。ラシフ、騎士団から除籍しろ」

「そ、そんな」

「どうして」

「身勝手だからです!!」

 何を言ったって、ヘリオスの家族はわからない。

 この茶番劇は、最後の審判だ。大人しく、婚約解消を受け入れていれば、私はヘリオスの家族を助けるつもりだった。

 ヘリオスの家族は身勝手だが、ヘリオスはそうではない。同じように育ったのだから、身勝手かもしれないが、私に対してはそうではないのだ。ヘリオスは、常に、私に正直にぶつかってきてくれた。

 ヘリオスは、理不尽な婚約で私を責めたことだってある。だけど、ヘリオスなりに折り合いをつけて、受け入れたのだ。そして、今では、笑顔で婚約者と私を呼ぶ。私には、勿体ない人だ。

 私は、ヘリオスに、私が持っていた婚約解消の書類を渡した。

「出来れば、ヘリオスが提出してほしい。私には、ヘリオスは勿体ない人だ」

「だったら」

「ヘリオス、二人だけで話そう」

「アーサー!!」

 私の妖精憑きキロンが叫ぶが、私は無視した。

 私はヘリオスを別室に連れて行って、話し合った。

 そして、再び、女帝レオナ様が待つ部屋に戻れば、ヘリオスの家族は希望をこめて私とヘリオスを見てきた。

 ヘリオスは顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。これを見て、さすがにヘリオスの家族も悟った。

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