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キャラクタークリエイト

「せっかくだし、やっぱこれかな」

 ウィンドウにはダブル(小人・獣人【狼】)が表示されている。

 悩みに悩んで、結局この種族に決めた。


「決まりましたか」


「はい」


「では、まず適正属性を選択してください。属性は今後変えれませんので気を付けて下さい。

()に入ってる数字が必要ポイントになります」


「わかりました」

 属性か、どうしよ。

 ____________________

 適正属性(10P)

 選択可能属性

 火(5)水(5)土(5)風(5)

 木(10)雷(10)光(10)闇(10)

 _____________________


「ん~~」

 2つにするか1つに絞るか、悩むな。


「あの魔法は適正属性しか使えないんですか…」


「そんなことないですよ。適性が無くても違う属性の魔法は使用できます」


「そうですか」

 じゃあ、何でもいいか。

 頻繁に使いそうなのがいいよな。


「ん~ 」

 土と風にしようかな。

 色々応用できそうだし、どうかな。

 良いよな。覚悟決めろ。


「よし、次」

 適正属性を土と風にして、次に進む。

 次は身体能力だな。


「では、次に身体能力にポイントを振ってください。

 身体能力の性能はポイントを振りながら確認できます」


「はい」


 ポイントを振っては、体を動かすを繰り返す。

 体を動かして違和感を確認する。

 たっぷりと二時間使って、各能力を極振りにしたりと遊びながらも、ポイントを振り終わる。


「できた~」


 身体能力________________

 視力  Lv 1  聴覚  Lv10

 嗅覚  Lv 1  声量  Lv 2

 握力  Lv20  腕力  Lv20

 肩   Lv 1  器用  Lv 5

 体幹  Lv 5  腹筋  Lv 1

 腰   Lv 1  健脚  Lv10

 跳躍  Lv 8  体力  Lv 5

 柔軟  Lv 5  バランス  Lv 5

 寒冷  Lv-3  温暖  Lv-6

 ____________________

 視力はLv1で充分リアルより、よく見れる。

 聴覚は補正があるし、今のステだと一撃で終わりそうだから、奇襲されないために。

 握力と腕力はある程度ないと不安だから多めに。

 健脚はLv10あれば足りるはず、跳躍も補正があるからな。

 あとは、必要そうなのから振ってみた。


 次はスキルか。


「スキルで何か聞いておくことってありますか?」


「では、少々説明させていただきます。

 スキルには戦闘スキル・魔法スキル・職業スキルなど特定の行動に影響を持つものと耐性スキルなどの常時発動型のパッシブスキルが存在します。

 スキルにはレベルが存在します。

 そして、戦闘スキル・魔法スキル・職業スキルにはレベルの他にランクが存在します。

 ランクはレベルを一定値上げることで上げられます。

 スキルは、二つの方法で習得、またはLvを上げることが出来ます。

 一つ目は、スキルポイントを使って習得する方法。

 二つ目は、条件を満たして習得する方法です。

 ランクが上がるごとにスキルレベルを上げるのに必要なポイントは増えていきます。

 また、戦闘・魔法・職業スキルなどは情報を集めないとフル活用できませんので気を付けて下さい」


「スキルを獲得するだけじゃダメなんですか」


「はい」


「条件を満たしたって例えば何ですか」


「スキルによって変わりますが熟練度が一定値に達している必要があります」


「熟練度」


「熟練度は、プレイヤーの行動によって上がっていきます。

 同じ系列の武器を使ったり、同じ作業を繰り返したりですね」


「なるほど」


「また、プレイヤーには一人一人に守護AIが憑いているのですが、守護AIが独自の判断でプレイヤーの行動がスキルレベルに達していると判断した場合はプレイヤーに見合ったスキルを習得する事があります」


「守護AIですか」


「守護AIは特定のエリアを除いて常にプレイヤーの行動を見守っています。

 守護AIはプレイヤーが新しく製作したアイテムや技のデータを運営や他の守護AIと共有、管理をします。またバグや不正が発生した場合の対処を担当しています」


「なるほど」


 じゃあ、スキルを。


 戦闘スキルは定番の物から、変わったものまで色々ある。


「ん~~、悩む」

 武器は使い続ければいいみたいだから、壁にぶつかってからでいいか。

 魔法スキルは、一応適正属性の土と風を取っておこう。


「次は」

 生産スキルは序盤にいるかな。

 耐性スキルか、まだあるのか。


「これはすぐ決めなきゃダメな奴ですか」


「いえ、大丈夫ですよ。ポイントは持ち越されます」


「じゃあ、後で振ります」


「そうですか。では次へ進みましょう」


 ウィンドウを進めると、髪型や顔の各パーツと体格の選択画面が現れる。

 男のシルエットが小人サイズに代わる。


「実物を見ながら作れるのか」

 髪型は狼が種族に入ってるし、ウルフカットにしよう。

 ……長めがいいかな。

 色は黒にしよう。

 うん、いい感じ。


 顔はかっこよくするのか、それともかわいくするか、どうしよう。


「あっ」

 髪邪魔だな。


「ん~~」

 パーツをいじり倒す。

 容姿は顔や体格に限らず、手や足の長さ、形まで弄ることが出来た。


「いいかな…」

 そして出来上がったのは……。

 狼のケモノ耳に人顔。

 輪郭は丸顔、細目に瞳はオレンジにして少し遊びを入れてみた。

 狼の獣顔にもできたけど、変身出来るみたいだから、こっちは普通にした。

 身長はマックスにして、体格は弄らないと細すぎて心配になるので少しぽっちゃり系にした。

 指を少し、標準より違和感が出ない範囲で長くする。

 小人だからな。

 手が小さすぎる。


「やっとかな、可笑しいとこないよな。違和感は見た感じ……ないな」

 やっと完成したぞ。

 何だこの圧倒的達成感。

 勝手に笑いが込み上げてくる。


「フッフッフ、アハハハハハハ」

 気付いたら大きな笑い声を上げて笑っていた。


 小人の姿で。



 キャラクタークリエイトを始めて7時間が経っていた。

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