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母は破壊神……知ってます

書きたい感じに書けないのは、なんでだ?

 学園に行きたくない。

 我が儘です。

 解ってるよ!

 仕方なく学園に行くと私の癒しのエンジェリナちゃんとの団欒。

 お昼も平和にすぎた。 

 あとは、帰るだけ!

 そう思っていた。


「ミロードさん!」

「はい?」

「貴女、自分の身分が解ってるの?アークライト様とマクロス殿下に話しかけるなんて!恥を知りなさい!」


 ああ、公爵家の………名前なんだっけ?


「アーク様とマクロス様に直接言ってくれます?」

「な、何ですって!お二人を馴れ馴れしく呼ぶなんて!エンジェリナ様に取り入ってお二人に近づいているんでしょ!」


 横にいたエンジェリナちゃんがキョトンとしていて可愛い。


「あの、エリザベートさん、お兄様とマクロス様は私よりも先に小鳥ちゃんのお友だちでしたよ」

「!な、何ですって!どういうこと!」


 どうって、城をうろちょろしてたらお茶とお菓子をくれるお兄さん達と仲良くなったにすぎないけど………信じてくれないだろうな。

 私は庶民だもん。

 両親ともに実力があるだけで庶民。

 二人の子供の私も庶民。

 そんな庶民の私が、城をうろちょろって!普通無理です。


 「どうやって二人と…」


 公爵家の令嬢様が怒鳴ろうとしたとき、教室のドアからヒョコっと顔を出したのは王子と鬼エルフだった。


「小鳥、茶飲みに来い!」

「お菓子もありますよ!」


 王子と鬼エルフの言葉にため息をつくとエンジェリナちゃんが少し頬を膨らませた。

 か、可愛い!


「お兄様、マクロス様!お二人のせいで小鳥ちゃんが迷惑してます!」

「「?」」

「エンジェリナちゃん、好き!大好き!」


 私はエンジェリナちゃんに抱きついた。

 なんていい人!

 可愛い上にいい人!


「エンジェリナちゃんと友達になれて私は幸福者だよ~」

「私も小鳥ちゃんが大好きです」


 二人で笑いあうと、何故か鬼エルフに頭を撫で撫でされた。


「エンジェは、小鳥のこと大好きなんだね」

「はい、お兄様!」

「じゃあ、小鳥を僕のお嫁さんにすれば姉妹になれるね!」

「まあ、素敵!」


 私は慌ててエンジェリナちゃんの肩を掴んだ。

 

「エンジェリナちゃん!素敵なわけないよね?ムリムリ!鬼エルフ無理だから!」

「小鳥」


 鬼エルフの撫で撫でがアイアンクローに。

 いただだだだだだだ………


「アーク、小鳥の顔がヤバイぞ」

「おっと、つい力が」

「鬼!」

「鬼は君でしょ」


 うっさいな!

 

「で?小鳥はお茶に来るのか?」

「行かない」

「来るのか?」

「行かない!」

「つうか、来い。零士も居るぞ」

「えっ、じゃあ、行こうかな?」


 私の言葉に王子と鬼エルフが驚いた顔をした。


「お前、零士に惚れたか?」

「はぁ?零士君は友達だから」

「じゃあ、俺らは?」

「お菓子とお茶くれるお兄さん」

「「………」」


 二人に盛大なため息をつかれた。


「とりあえず、兄ちゃんとお茶するか?」


 え~、気持ち悪い。

 って顔したらバレたのか王子に頭を叩かれた。


「女の子に手をあげた!」

「お前を普通の女の子と一緒にする気はない!」

「なんでよ!」

「霧子に一撃くらわせられるやつの頭を叩いたぐらいでなんになる?痛くも痒くもないだろ!」

「痛くないよ、王子のペシなんて」

「ムカつくな~」

「母のペシはめり込むからね」

「だ、大丈夫なのかそれ」

「?大丈夫なわけないじゃん!避けるよ!」

「霧子の一撃を避けるのかお前」


 王子の顔色が悪くなった。

 いやいや、避けないと大ケガだから。


「小鳥ちゃん、凄いのね!ぜひ、霧子様と手合わせしているところを見せてほしいです!」

「エンジェリナちゃん、母は加減しないから見てると危ないよ!」

「「破壊神だから」」


 王子と鬼エルフがハモって言った。

 まあ、母を一言で表すなら破壊神がぴったりだ。

 

「エンジェリナちゃんが思ってるより母は、後先考えない人だから危ないよ!」

「そうなの?でも、私も戦闘防御訓練うけてるよ」

「エンジェ、霧子さん相手に防御訓練意味ないよ」

「そ、そうなの?」

「近寄らないのが一番安全だよ」


 一応、私の母なのだが。

 

「母の話はもう良いでしょ!お茶でしょ!エンジェリナちゃんも行こう!」

「私も良いんですか?」

「当たり前じゃん!天使が居ないと私がたえらんないよ!」


 私の言葉にエンジェリナちゃんが可愛く笑ってくれ、王子と鬼エルフは軽いため息をついた。

 公爵令嬢のことを完全に忘れていたことに気がついたのは家でゆっくりお風呂につかっている時だったのは許してほしい。

なんか、すみません。

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