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ルッカ先生はロリコンですか?

なんだか、思ってた感じじゃない。

 入学式の後、私は父に飛び蹴りをし……

 母には回し蹴りからの踵落としを繰り出すもかわされ悔しい思いをした。

 

「平凡な学園じゃ無かった!」

「魔法使いになるなら平凡な学園だったでしょ?」

「私、お母さんに魔法使いになるって言った?」

「「え?ならないの?」」


 母と父は本当に信じられないものを見るような顔で言った。

 なんなんだ!私はずっと言っていたと思うのに!


「小鳥は人一倍魔法使いに向いているとパパは思うぞ!」

「小鳥が魔法使いになったら魔法研究所か、狩人かどっちに来るか私もパパも気が気じゃなかったってのに」

 

 そんなこと知るか!

 私は平凡に暮らしたいのに。


「しかも、担任がルッカさんだったし」

「………ルッカ?」

「お父さんが仕向けたんじゃないの?」

「いや………ルッカは暫く休業するって置き手紙を残して行方不明………捕まえにいかなきゃ」


 ルッカさん何やってんだ。


「ルッカ君小鳥の事大好きだもんね~ロリコン?」

「………小鳥、ルッカに近寄っちゃ駄目だよ!」

「だから、担任だって言ったじゃん」


 ルッカさんを変態みたいに言わないでほしい。

 イケメンだし、私の魔方陣の先生でもあるし。


「今ごろルッカ君小鳥に先生って言われてモエモエしてるんだよ」

「小鳥~ルッカは殺していいからね!」


 母の言葉に父が取り乱している。

 そんなこと言われると、ルッカさんが変態に見えてしまうじゃないか!

 恐ろしい。

 




 翌日、学園に行くと廊下でルッカさんに声をかけられた。


「小鳥ちゃん元気?」

「ルッカさん、研究所逃げ出したんだって?お父さんが捕まえに来るって言ってたよ」

「大丈夫、逃げ切るから。俺は小鳥ちゃんの師匠として小鳥ちゃんを立派な魔法使いにしたいわけだよ」

「うわ、マジ迷惑」

「え?」

「私は魔法使いなんかにならないんだから!」

「へ?なんで?小鳥ちゃんは魔法使いにならないと駄目でしょ?」

「駄目じゃないもん!」

「魔法の天才なのに?」


 私はルッカさんにニコッと笑って見せた。


「平凡な就職をして平凡な人と結婚したいの!」


 ルッカさんは本当に驚いた顔をした後笑った。


「絶対無理だね!かけてもいい」

「無理でもやるの!邪魔しないでよ先生」


 ルッカさんはクスクス笑った。


「邪魔はしないよミロード君、精々無駄な努力を頑張りな」

「無駄って」

「俺は小鳥ちゃんの師匠として卒業まで見守るよ」

「ルッカさんはロリコンだから近寄るなって両親に言われてるのでそろそろ失礼します」

「え?ちょ!誤解だ~」


 とりあえず、移動呪文でその場を後にしたがルッカさんと喋れて楽しかったのは事実だ。

ルッカ先生はロリコンですかね?

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