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公開、プロポーズの催促

衝撃の事実!

 授業も上の空の状態なのは仕方がないと思っていた昼下がり。

 数人の生徒はすでに寝ている。

 ルッカ先生の授業はちょっと眠くなる。


「失礼するわ!」


 私ですらウトウトし始めた時、勢い良く教室のドアが開いた。

 入ってきたのは見知った女性だった。


「マリッサ?今授業中なんだけど?」

 

 マリッサさんは私に魔法薬の作り方を教えてくれた人で大人なナイスバディーの美人様だ。


「ああ、すぐ終わるから」


 マリッサさんはルッカ先生の胸ぐらを掴むと言った。


「ルッカは私と結婚する気ある?」

「はぁ?」


 ルッカ先生は真っ青な顔で首をかしげた。


「私もそろそろ子供が欲しいんだけど、ルッカは結婚してくれる気ある?」


 マリッサさん!ルッカ先生の顔色が更に青くなった。


「ま、マリッサさん!ルッカ先生の顔色悪いからまた後で二人きりで話たほうが良いんじゃ」

「あら、小鳥ちゃん!何時見ても可愛いけど邪魔しないで!」

「あ、いや、授業中だし」

「すぐ終わるから!」


 マリッサさんはルッカ先生に笑顔をむけた。


「ルッカが結婚してくれないならリリックに子種だけもらうから」

「……はぁ?何言ってんの?マリッサはリリックに嫌われてるだろ?」

「薬で眠らせて気持ち良くしてあげれば子種ぐらい奪えるし」


 あ、ああ~~大人な会話が~~


「しかも何でリリック?マリッサの彼氏は僕だよね?」

「だって、リリックの方が優秀だし、子供だけならリリックとの子供の方が老後が安泰じゃない?それぐらい解るでしょ?」

「いやいや、愛する人との間にできる子供の方が良いでしょ?」

「え?」


 本当に不思議そうな顔をするマリッサさんの美しい顔をやっぱり青い顔で見つめるルッカ先生。


「小鳥ちゃんだって優秀な男との間の子供の方が良いわよね?」

「私を巻き込まないで下さい」

「何で?小鳥ちゃんだってリリックの子種欲しくない?」


 私はあの日のマクスさんの艶っぽい顔を思い出してしまって赤面してしまった。


「あら、可愛い!私が開発した眠ってても興奮する薬あげようか?」

「いらない……」

「マリッサ!いくら僕でも怒るよ?」


 ルッカ先生の言葉にマリッサさんはルッカ先生の胸ぐらから手を離すと言った。


「一週間だけ待ってあげる」

「一週間後は君の誕生日だね」

「そ、私が年をとる前にプロポーズしてくれなかったらリリック襲うから」

「ビックリするぐらいのダイヤを錬金してプロポーズする」


 マリッサさんは盛大にため息を吐くと言った。


「小鳥ちゃん、ルッカ錬金術苦手だから手伝ってあげて」

「マリッサ、僕、人に頼る気ないんだけど?」

「私は質の良いダイヤが欲しいの!」

「………はい、すみません」


 目の前で繰り広げられたマリッサさんの逆プロポーズにさっきまで寝ていた生徒も大興奮で二人を見ている。


「小鳥ちゃん、ダイヤモンド楽しみにしてるわね」

「は、は~い!マリッサさんの瞳をキラキラさせちゃうぐらいのダイヤモンドを作りま~す」


 マリッサさんは私が右手を上げて宣言すると満足そうに妖艶な笑みを浮かべた。

 そして、少し項垂れるルッカ先生の右の頬にチュッと音をたてて真っ赤なルージュの痕を残して教室を出ていった。

 そのタイミングで、ちょうど良くチャイムが鳴り授業が終わりをつげた。

 そして、ルッカ先生はフラフラと私に近寄ってきて言った。


「ダイヤもだけど、プロポーズの言葉も一緒に考えて!」

「嫌だよ」

「マリッサの一番弟子でしょ?マリッサの喜ぶ事も知ってるよね?」

「筋肉質な美男子に跪かせて人間椅子になってもらいたいって言ってたけど……」

「僕がヒョロヒョロなの解って言ってる?」

「出来るならやるの?」

「………いや、無理だけど………」


 ルッカ先生は、昔からマリッサさんに頭が上がらない。

 それでも付き合ってるんだから大丈夫だと思う。


「ルッカさん、マリッサさんはルッカさんが大好きだよ。じゃなかったらルッカさんにワザワザプロポーズの催促なんて来ないでしょ?」

「どうかな?」

「来ないよ!面倒臭い!マリッサさんなら薬でどうにでも出来るじゃん」


 そう、ルッカさんが好きじゃなかったらすでにマクスさんを薬で眠らせて襲っていると思う。

 しかも、お父さんじゃ無理だからマクスさんを選んでると思う。

 マリッサさんはそういう人だ。


「だからってノーマルにプロポーズして納得するのあいつ?」

「………ダイヤでっかいの作ろう!私も出来るだけ協力する!師匠の幸せのために、協力する!」


 そうだ、二人は私にとって大事な師匠だ。

 二人には幸せになってほしい。

 それに、マクスさんが襲われるのは何だか面白くない。

 今は、私を愛してるって言っていてもマリッサさんに襲われたらきっと気持ちが変わるに違いない。

 マリッサさんは綺麗な人だ。

 私が答えも出せずにいるうちにフラれるのは何だか怖い。

 私はルッカ先生のプロポーズが成功するように祈らずにはいられないのだった。



 マリッサさんは一番最初に出てきたマリッサさんです。

 ルッカ先生の彼女です。


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