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書は人の心を裸にする  作者: 暁 朱
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第1章~出会いはいつも唐突に

皆さん初めまして、(あかつき) (あかね)といいます!!

今回初めて投稿させて頂きました!

まだまだ読んでいて違和感の感じるところがあると思いますが、楽しく読んでいただけたら嬉しいです!

また、感想など書いてくだされば泣いて喜びます(笑)

では、楽しんで読んでください(>人<;)


「おもしろい絵描くね。地面に描くなんて勿体ないよ!良かったら私の部屋に描いてくれる?」


「いや、これは絵じゃなくて字なんだけど……」


でも、俺はこの時生まれて初めて認められた気がした。

そしてこれが俺と彼女の出会いだった。




書は書いた人の気持ちを形にしている。


怒っている時に「楽しい」と書いても、全然楽しそうに感じることができない。

昔から書に触れる事が多く、いつしか、字を書いた人の気持ちがわかるようになっていた。

俺自身、書道は好きなのだが、書道から離れたい理由がある。


家が代々続く書道の名家で、祖父も親父も書道界の巨匠として名が知られている。

当然、大人達は俺の事を方って置く事は無く、小さな頃から注目をされていた。しかし、俺には親父たちのような才能は一切無く、親戚からは、大器晩成型などと言われ期待され続けてきた。

でも結局、俺の書道の才能は未だに開花すること無く高校の卒業を迎えた。親父達は、もうこの歳の時には書道界にデビューをしていた。


俺はいつしか、親父達と比べられるのがトラウマになっていた。



「テツ、今日も字の練習をしないのか?」

40代くらいの目つきの悪い浴衣姿の男がそう言って部屋に入ってきた。


「別にいいだろ、俺には親父達みたいな才能はないんだから」

ベッドに横たわりながら、目を合わせない様にし答えた。


「才能が無いということを言い訳にしているだけだろ。いい加減少しは練習してみてはどうだ?」

「そうだね、考えておくよ」

俺の返事を聞くと、何も言うことなく部屋から親父は出て言った。

実は、家族に内緒で字の練習は毎日していた。

でも、結局周りが認めてくれるような字は書くことは出来なくて、それなのに練習している姿を見せるのはかっこ悪いと思って、いつも家族には嘘をついている。


「哲弥、ごはんよー」

居間の方から母親の呼び声で目が覚めた。

どうやら、親父が来た後、寝てしまったらしい。


居間には俺のご飯だけが用意されていた。

メニューはシンプルな白米、味噌汁、鮭、漬け物だった

「母さん、ご飯はもう食べたの?」

親父はいつも、ご飯を食べる時間が不定期だから、一緒にご飯を食べる事は少ないが、母さんまでが一緒に食べないのは珍しい。


「私は外でご飯を食べてきたから、いらないのよ」

「そっか、いただきます」




ご飯を食べ終わると、急に眠くなりすぐに寝ることにした。

歯を磨いて部屋に戻った。

まだ、お風呂に入ってないけど明日入ればいいか。

いや、ほんと眠い、布団に入るとすぐに意識がなくなってしまった。


目を覚ましたのは、深夜の2時頃だった。

変な時間に寝てしまったせいで目が覚めたらしい。

スマホの灯を頼りにトイレまで行こうと部屋を出ると、廊下に母さんが立っていた。

「あれ?母さんもトイレ?」

俺は母さんの方に歩きながら問いかけた。しかし、母さんは何も言うことなく肩を震わせていた。

窓から入る月明かりに照らされ母さんの手元に光るものが見えた途端、突然母さんが俺の懐に飛び込んできた。

その直後、お腹に妙な暖かさを感じると、急に激しい痛みへと姿を変えた。

「ごめんね……ごめんね哲弥。あなたが才能も無いのに練習しないでいるのがいけないの。ちゃんとあなたも書道の才能があれば私が……私が周りから、避難される事は無かったの。許してね、哲弥。さよなら……さよ……」

あれ?母さん何言ってるの?よく聞こえない。てか、声が出ない。目も見えなくなって来た。あぁ、これは夢か、そうだな。じゃ少し眠ろう……

おやすみ、母さん




目を覚ますと野原の上で横になっていた。

服は家着のままで、手にはスマホが握りしめられていた。

「ここは……どこだよ……」

辺り一面木に囲まれていて自分がどこにいるのか検討がつかない。

とりあえず、なにがどうなってるのか思い出せ。

草の生えていない所に字を書きながら、頭の中を整理しよう。


地面に字を書き始めて少し頭の中を整理した時、後ろの方から木々が揺れる音がした。

咄嗟に後ろを振り向くと、そこには茶色のボロマントを羽織り白馬に乗った人がコチラに向かって走って来た。


「うぉ!なになに!!」

驚いて後ろに尻餅を着いてしまった。

ボロマントはこちらに気がつき、ゆっくりこちらにやって来る。


ボロマントは俺が地面に書いた字を見て

「おもしろい絵を描くね!地面に描くなんて勿体ないよ!良かったら私の部屋に描いてくれる?」

そう言うと馬から降りてきてボロマントのフードをとった。

フードの中から、大きなな眼、白くきめ細かい肌、整った顔立ち、銀色に輝く長い髪が出てきた。

それは漫画の世界から出てきた様な完璧な容姿を持っている女性だった。


「いや、これは絵じゃなくて字なんだけど……」




これが俺と彼女最初の出会いで、これから俺の人生は大きく変化し始める。

いかがだったでしょう?

最近異世界ものは多いので、また異世界かよーなど思われちゃいましたかね?(笑)

自分でもそう思います(><)

でも、みなさんがこの話の流れは新しい!、続き早くーなどと思える作品を作っていこうと、思います!


これからも応援宜しくお願いします!

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