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第5話

 私は、その出来事から1週間ほど学校を休んだ。自身では、そんな気はなかったのだが、両親に聞くと、当時の私は突如、大声で叫んだり、いらいらした様子を見せたりと随分心配させたらしい。


 久々に学校へ行くと、教室から浅木の机がなくなっていた。代わりに黒板の横に御札が張られ、壁のシミもきれいに消されていた。


 何でも、私が休んでいる間に、先生たちが人に頼んで教室を御祓いしてもらったらしい。数日後には私や他の生徒数名、保健室に呼ばれカウンセラーに治療も受けた。そのカウンセラーが言うには、浅木をいじめていて自殺まで追い込んでしまった心の傷が彼女の姿を映し出している、といったようなことを言っていたが、私にはピンとこなかった。


 御祓いが効いたのか?カウンセラーの診断が良かったのか、わからないが兎に角、それ以来、浅木の姿を見たという話は聞いていない。


 黒崎は、隣町の学校に転校したという話を聞いたが、あれ以来姿を見たことはない。

 木ノ下智子は、学校を休みだしてから彼女の友人たちが何度か家を訪ねたが、彼女に会うことは出来なかったらしい。卒業名簿に名前だけは載っていたので、転校した訳ではないのだろうが、高校などに進学したという話は聞いていないので如何したものなのか?




 数年前に、中学時代の同窓会が行なわれた。黒崎や木ノ下の姿は無かったが、その時、早瀬先生から当時の話を聞かされた。


 木ノ下や黒崎、そして私までもが学校を休み始めた頃、先生たちの間でも浅木の話が噂になっていたそうだ。


 隣のクラスの顧問、茂木という若い女性の先生が部活の帰りに教室に寄ったらしい。その時、2-1。私達の教室にまだ生徒が残っているのを見て、驚いて声をかけた。もう、日が暮れ7時を過ぎている。しかし、その生徒は返事を返そうとしない。それどころか、一心不乱にノートに何かを書きつづっている。もう一度、声を掛けると生徒は立ち上がり、壁に向かって歩き、姿を消してしまった。


 あれは、浅木さんではなかったのか?と次の日の朝礼で茂木先生が他の先生方に話した。すると、実は・・・。と用務員の老人が口を開いた。


「実は、私も見ているんですよ。もう、何度も・・・。彼女、浅木さんが亡くなってから教室に彼女がいるのを・・・。浅木さんは珍しく私にも会うと元気に挨拶をしてくれる良い子だったから顔は良く覚えている。あれは、間違いなく浅木さんだった。」


 そして、次に学年主任、他のクラスの先生、遂には教頭までもが、私も見ていると明かした。5人が共通して見ているのは、2-1、クラスで机に座っている彼女の姿。恐らく、浅木は机に何か執着があるのではないか?と言う事で机をお寺で処分してもらうという事で話がまとまりかけた。しかし、肝心のクラスの担任、早瀬は首を縦に振ろうとはしない。


 早瀬先生は、彼女も一緒に卒業までクラスで過ごさせてやりたかったそうだ。


 ただし、田中が事故にあい、私や黒瀬、木ノ下が学校まで休み、良からぬ噂がたっている。結局、早瀬先生がその晩からクラスを見回りして、その際、浅木の霊が出たら皆が言うように机は処分する。しかし、浅木が姿を現すまでは、机を卒業までクラスに置いておいて欲しいという要望を半ば強引に早瀬先生が通すかたちになったらしい。


 約束どおり、早瀬先生は一旦帰宅して、7時に学校に戻ると見回りを始めた。7時、9時、11時と2時間置きに見回りをする。1時に見回りをした時、風のせいか窓がカタカタ音をたてた。その音が、何やら浅木が泣いている音のように思えて、早瀬先生は咽び返って彼女の机の前で涙を流したそうだ。彼女の死について、先生も随分悩み通していたようだ。事実、先生は私達の卒業後に一旦教職を退いている。


 先生は、その時、浅木の姿を見たかったと言っている。彼女にせめて謝りたかったと・・・。しかし、浅木が先生の前に姿を現すことはなく、夜が明けた。


 次の日の朝礼で早瀬先生は、他の先生たちの前で報告をした。


「昨晩の見回りでは、何も起きませんでした。今夜も見回りは続ける予定ですが、とりあえず彼女の机はまだ、教室に残させていただきます。」


 その言葉に、他の先生たちの表情が一変した。


「早瀬先生、実はあなたには悪いと思ったが、机は昨日、早瀬先生が家に帰っている時に私と教頭で処分する為にお寺に持っていったはずですよ。あなたが、戻ってくる頃には机は教室にはなかったはずですが・・・。」


 用務員の老人の言葉で早瀬先生は、全力で教室へと走った。昨晩、泣いて詫びたはずの浅木の机はどこにもない。先生は天井を仰ぎ、手を合わせた。


 その後、教室は御祓いが行なわれ、壁のシミも塗り替えられた。


 早瀬先生は、まだ、我々が2年になったばかりの時行なわれたソフトボール大会の時の写真。浅木の笑っている写真を卒業まで名簿に忍ばせて持っていたそうだ。

 

 卒業式の際、先生は転校した黒崎を除く、田中、木ノ下と浅木3人の名前を他の生徒たちの最後に呼んで自身で卒業証書を校長から受け取っていた。その姿をみて、数人の生徒は涙を流した。


 当時の先生は20代後半。今の私よりも年下であった訳だから、頭が下がる思いだ。


 それなのに、私は未だに彼女に謝ることすらなく、ただ怯えている。


 この話は、をしあなたwご-+fff1f135+===@fdfふぁあdふぇえwwwwwrヴぁかえ3r23r2rww。ffwふぁふぇfwfgrgrgれdgvc


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