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水晶竜が見る夢  作者:
16/29

悪夢の息遣い 07

少々グロテスクな表現があります。

苦手な方は読まれないことをお勧めします。

 ものの数分でグランテ王とロマロが東の教会に辿り着いた。

 王は逸る気持ちを抑えることができない。

 その気持ちのまま教会の正面扉に手を掛けた。

 小鳥たちの囀りが周囲から聞こえる。

 まるでこれらからの自分たちを称えているかのようだと王にはきこえた。

 そして、知らずその顔に笑みが浮かび上がる。

 彼はグッと扉に掛けていた手に力を込めた。


 「……ロマロ」


 扉はびくともしなかった。

 王は自分の後ろで肩を震わせている、未来の息子の名を低く呼んだ。


 「くくっ申し訳ありません。教会の鍵はこちらに」


 それでも笑いが収まらないロマロを王はジロリと睨む。

 差し出された鍵を奪うように取り、素早く鍵穴に差し込む。

 

 カチリ、と鍵が開く音が小さくした。


 再度力を入れた扉は何の抵抗も無く開いていく。

 徐々に広がる隙間から、王は虹色の光を見た――……

 

 「どういうことだ!!」

 

 グランテ王の怒声が教会内に響く。

 彼が見た光は幻覚だった。

 あまりにも王が結晶竜を望む為、彼の脳が見せた幻。

 

 「ロマロ!説明せよ!!」


 王の目の前には、既に息絶えた竜が2頭。

 竜の周りには血が飛び散っており、その背中からはその竜の象徴たる結晶が根こそぎ奪い尽されていた。

 教会には不似合いな血臭が辺りに漂っている。

 小鳥の囀りが嫌に耳につく。


 「ロマロ!!」


 現実が受け入れられない王は、ただの死骸となった結晶竜から目を離せない。

 王の怒りに震えた声が響く。

 その声は、唯一の鍵を管理していたロマロを問い質していた。

 ロマロはすぐに返答しようと口を開けた。

 自分の与り知らぬことであると弁明しようとした。

 

 ――しかし、そこから言葉が発せられることはなかった。


 彼の目には怒りに打ちひしがれる王を通り越した何かを見ていた。

 その何かは、本来彼が軽蔑すべき者。

 その何かは、取るに足らない存在。

 その何かは、タルクリス王家の汚点。

 その何かは――……

 

 何故自分がそこまで、ソレに惹きつけられるのか分からない。

 その何かは笑った。

 

 自分を見て、にたりと笑った。


 ソレが口を開く。

 声無き声が彼には聞こえた。


 「ろまろ……」


 汚らわしきソレに名を呼ばれた……


 その瞬間、彼の世界が生まれ変わった。

 その瞬間、彼の至上が入れ替わった。

 その瞬間、結晶竜の未来が途絶えた。  


 そして、彼は彼の未来の父であり至上であるはずの国王の背中に護身用のナイフを突き刺していた。

 心臓の上に狙いを定め短いナイフの先が届くように、何度も刺した。


 「ロ、マ……ロ?」


 かの王は、何が起こっているのか理解できない表情で息を引き取った。

 ロマロは全ての工程を無表情で行っていたが、その瞳からは一滴の涙が静かに零れ落ちていた。

いつも小説を読んで頂きありがとうございます。


実は……小説を書き続けながら、もんもんと考えていたことがあります。

それは「まどろみ」と「目覚め」を書き直すか否か、です。


最初の方は小説の書き方に不慣れで(今もあまり変わりませんが……)頭を悩ませながら書いていました。けれどそんな中目指したの物があります。それは【毎日更新】です。3日坊主にならないよう、私の小説を読んでくださる方、待ってくださる方が1人でも居れば、その期待に応えれる様、更新を途絶えさせない事を目標にしていました。


残念ながら途中に夏バテで2日更新出来ない日がありましたが……


そして毎日更新を目指した為、1文1文が短くなってしまいました。

今の「悪夢」からは少し文字数も増えて来ており、まだ更新されていませんが新章「慌しい覚醒」も少しでも長く楽しめるよう、長文を試みています。


今現在の段階で、8月22日まで予約更新をしています。

う~ん、う~んと考えながら、やるなら今しかない。と結論が出ました。


書き直しがどう転ぶか分かりませんが、22日までに終わるようにします。

しかし、もし書き直しが22日までに終わらなかった場合、私は先に書き直しの方を優先したいと思っています。

その場合、更新が途絶えてしまう事態も起こるかと思います。


なるべく、そのような事が起こらないようにしますが、そうなる可能性があるのでここに書いておきます。謝ったら可能性が実現しそうなので、今は謝れません。

これからも、よろしくお願いします。


それと、アーノルドの友人の名前を訂正します。

まだ本文は訂正されていませんが、書き直しと共に実行します。

「ガイ」→「タマユラ」

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