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狂室  作者: みづ きづみ
オワリノ編
34/37

31時限目 血虫

連続二話投稿です。

「ひいいい!!来るな!」

魚島は体を這い上がって来るカメムシを堪えきれずに手で払った。

だが、払えたのはたった一匹だけで、また次々と這い上がって来る。

「止めろ!来るな!うあああ!!」

魚島はその気持ち悪さに尻餅をついた。グチャッ

「ひっ!」魚島が尻餅を突いたことで、後方にいたカメムシが音を立てて潰れた。カメムシの汁が尻を濡らす。

その時、魚島はふと異変に気付いた。

鼻の下辺りが温かい。

魚島はそこを触れてみる。

にちゃ。

指に付着したのは血だった。

途端に魚島の眼がグッと盛り上がった。

「ぐっ!痛い!」魚島の盛り上がった目の隙間から赤黒い血がドロドロと流れ出てきた。

身体中が躍動する感覚。体温の急上昇。痛み………………………………………ぶしっ。

ぶしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魚島の体の全ての毛穴や鼻の穴から血が噴き出した。まるで火山の噴火の様に、紅い噴水の様に。魚島の体から大量の鮮血が溢れ出た。

「う…………………あ…………………」

これはカメムシの毒ガスによる現象だ。学名:血虫(けっちゅう)と呼ばれるこの虫は、高い場所へ這い上がろうとする習性があり、人間でも何でも這い上がろうと登って来る。

そしてこの血虫は危険を察知すると出血を促す成分を含有した毒ガスを対称に向かって噴射する。そうすることで外敵から身を守るのだ。

身体中から血液が完全に抜けきった魚島はもうぴくりとも動かなかった。


現在時刻八時。

ゲーム開始から約七時間。

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