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狂室  作者: みづ きづみ
オワリノ編
32/37

29時限目 解散

お久しぶりです!読み直しに時間掛かりました。気をとりなおして描きます!


◇◇◇◇◇

 「…………解散だな。俺達……」

大野田が動画が切れると同時に呟いた。

「ああ。んじゃあよ、この馬鹿みてぇなゲームをさっさと終わらせるか」

小木が相変わらずのにやけ顔で言い放った。

「希崎は一人で大丈夫なのか? 女の子だしよ……」今津がひょいっと希崎を指差した。

「そうだな、希崎……どうする?」

 小木がじろりと希崎を見た。

「え、ええーと。だ、大丈夫! 一人でも行けるよ!」

「……………でも、もしお前が生き残って、男子と殺し合いにでもなったら……」

「大丈夫だよ」

 ……そう言ったのは小木だった。

「何?」

「だって、希崎は今ここで死ぬからな」

「は?!」

 大野田と今津の声が重なった。

小木は懐からサバイバルナイフを取り出した。

「悪いな、俺には生き残らなきゃならない理由がある。惚れかけた女でも容赦はしない。消えろ」

小木はサバイバルナイフを希崎目掛けて降り下ろした。

「きゃあああ!」

 希崎の黄色い声が応接室に響く。

ざくっ。

「う……」

 ナイフが刺さったのは今津の腹だった。深々とその刃が内部へと食い込んでいる。

「ちっ! てめぇ!」

 小木は苛立った様にナイフを抜く。

にちゃぁっと血液が患部から垂れ出した。次第に出血は増していく。

「要らねぇことを……偽善者が!」

「くっ!」

 今津は刺さった場所を手で庇った。

「今津! しっかりしろ!」

 大野田が今津を助け起こす。

「………大野……田…………俺からの願いだ………この下らないゲームを……終わらせてくれ……お前ならやり遂げれる……必ずな………『世の中の関節は外れてしまった…………嗚呼……何の因果か………それを治す為に産まれてきたとは……』…………」

「はっ? おい! 今津! 何だ! 世の中の関節って! おい、答えろよ!」

「ふっ、ハムレットか。意外に教養があったな、こっ………!」

「だまれ、クズが……」

 大野田が小木を力一杯に殴った。

眼は血走っている。

「いってぇなぁ! くそがぁ!」

 小木は焦点の合わない目のまま大野田にナイフを向けて突進した。

「くそはてめぇだろが!」

 ここは体育会系の本領発揮というべきか。

大野田は軽い身のこなしでナイフを受け流し、その腕を掴んでそのまま相手の背中へ回した。

「あっ?!」

 小木は腕の痛みにナイフを落とした。

大野田はそのナイフを足で遠くへやる。

「お前、前のゲームでもこうやって生き残ったのか。どうしようも無ぇクズだな。俺は………翔を………今津を殺したお前を許さない! 憎い! ………殺してやりたい! でも…お前の同胞にはなりたくない。そんなのまっぴらだ! 俺は、俺のやりかたで方をつける」

 大野田は小木の腕を掴んだまま壁へ押しやった。

「くっ!……」

 小木は壁に顔面を打ち付けた。

「…………………」

 大野田を睨み殺す様な目で見た……いや、睨み殺そうとしたのかもしれない。

「希崎………どうする。俺と来るか?」大野田は教室を出かけて、希崎を目にして止まった。

「んー、うん」

希崎は少し目線を泳がせた後、軽く頷いた。


現在時刻午後七時十分

ゲーム開始から約六時間

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