表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂室  作者: みづ きづみ
オワリノ編
21/37

18時限目 その罰

 そして…

『ぐぎ??? ああああああああああああああああああああああああくあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』

河木の腹がもぞりと動いた。

ぶし!

大量の鮮血。

口から溢れたものと融合する。

服が破れ、人喰いのゴキブリが姿を現した。

更に河木を体を喰い破っていく。

もう、河木の意識は途絶えていた。

河木の顔をアップで写してカメラからの映像は消えた。

「…………」

第一ゲームでこのような場面を観たのか、3人が3人平然としていた。

勿論絶望の色を浮かべていたが。

「あれが罰か。生き残るのはきついかもしれない。俺は何かもう……」

「大野田! お前リーダーだろ! リーダーが絶望しててどうする! しっかりしろよ!」

翔は怒声を上げ、自らの不安を取り除こうとした。

「……ああ。そ、そうだった。すまない。俺がしっかりしないとな」

「よし、隠れる所を探そうぜ!」

今津が口を開いた。

「ああ」

翔は、今やっと本当の仲間になれた気がした。


◇◇◇◇◇


 その頃、石田達3人は隠れ家を見付けていた。

それは体育館の倉庫だ。裏口があり、ドアに誰が開けたかは分からないが穴が空いているのでそこから外の様子を伺える。

そして武器もあった。

鉄のバットや鉄の棒、ピッチャーマシンだ。

ピッチャーマシンは一見役に立ちそうにないが、試しに速度を最大にして石ころを入れてみると、倉庫の鉄のドアを貫き、反対側の壁に突き刺さった。これは使える、と常に倉庫のドアの穴にセットし、もし襲ってきたらこのマシンで撃退するという作戦だ。


 3人は未だ、先程の映像に驚愕していた。

河木の腹からゴキブリが現れた。

臓物を引き出しながら。

石田は嘔吐しかけ、それを飲み込んだ。

「石田、大丈夫か。」

魚島が気遣ってくれた。見掛けに寄らず優しいのかもしれない。

石田は小木を見た。

はしっこの方で体育座りしている。

「おい、小木! 中を使いやすくするの手伝ってくれ」

今、石田と魚島はぐちゃぐちゃに乱れた倉庫を片付けていた。

「……うん」

小木は小さく返すと近くにあるものを片し始めた。

石田は溜め息を着く。

こんなもので大丈夫だろうか。

だが、諦めは許されない。

俺は負けない。石田は強い思いのもとに動いていた。


◇◇◇◇◇


 その頃、女子の3人は図書室にいた。

河木の死に怯え、とにかく落ち着く場所が欲しかったのだ。

「……これからどうするの?」

希崎が2人に問う。

「ここで待ちましょう。男子達が自滅するのを待つのよ」

里宮が答えた。

「酷いよ! そんなの!」西川が驚いた様に反論する。

「じゃあ何?! 死ににいくの?」

「いや、そういう訳じゃ……」

西川はしょぼんとした。

「あいつら馬鹿だから、直ぐ死ぬわ」里宮が冷たい瞳を見せた。

里宮の言葉はその場に沈黙を造った。

それから20分以上経った頃、里宮が突然口を開いた。

「トイレ」

「あ、私も!」

「私も行きたい」

結局、3人連れたって一斉に行くことにした。

そして…終わった。


現在時刻 二時五分

ゲーム開始から約二時間

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ