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狂室  作者: みづ きづみ
ハジマリノ編
14/37

13時限目 迷走

ハジマリノ編完結!


◇◇◇◇◇


 どしゅっ。

「えっ……」

体育館に桜田の声が響いた。

桜田は気持ち悪い物を見るように音のした方向を観た。


ぽたっ……ぽたっ…ぽたっ……

鮮血。

「………嘘……」

赤黒く血で汚れ、鈍く輝く鎌が、桜田の腹部を貫いていた。

それを握っていたのは………


「い……」

桜田は声を震わせて言った。

「稲…川……くん?」

桜田が泣きそうな顔になった。

「ふっ、ふはははははははは!!!」

翔が恐ろしい瞳を桜田に向けた。

「な…んで……?」

桜田の唇から、朱い血がどろどろと流れ出した。

「……………………生」

そして翔は突然下を向く。

顔が暗い。

「うっ! げほ!」

桜田が真っ赤な血を吐き出した。

「さ……くら……だ………」

翔は途切れ途切れに言葉を放った。

たったったったっ

走る足音……

どしゅっ!

今度は桜田では無かった。

青”死神サン”の斬られる音だった。

あっさりと翔の片手によって首が落とされる。

翔はそれには一瞥もくれず、話す。

斬るときだけは鬼の様だった。

「俺……は………うっ……ううっ……お、お前……を……」

翔は嗚咽を漏らし始めた。

「稲川君……げほ! 私は……分かってる……分かってるよ……ううん、今……今それが分かった……げほ!」

桜田は何かを感じ取り、最期の口付けを交わそうという風に血だらけの体を無理に翔へと…………

「………、……」

「ありが……とう。桜…田…」

「……………、………!」

翔は頷いた。

「わかっ……た……か、必ず……」

翔は嗚咽を更に激しくあげ、しきりに頷いた。

「稲川君……ううん、翔……。翔に止めを刺されて良かった……」



………ありがとう………



現在時刻 不明

ゲーム終了




◇◇◇◇◇


『………………。オ見事デシタ。翔サン。勝者、及ビ生存者ハ稲川翔サンデス』

「……………………………」

無言。

『ソコデ、朝ノ7時マデオ待チ下サイ。食料、水分ハオ届ケシマス。朝ノ7時前ニナリマシタラ、詳細ヲ説明致シマス。トニカク、今ハ何モオ伝エ出来マセン』放送は途絶えた。

「…………………………」

さらに無言。

顔は下を向いていて分からない。

だが、握り締めた手が僅かに震えていた。それが、恐怖なのか、何なのかは判断出来ない。

「…………」

翔がゆっくりと立ち上がった。

すたすたすた。いつの間にかボロボロの上履き。脱ぎ捨て、”死神サン”の死体へ向かう。

そして何かを取り出した。

「『高』………」それはペンダントだった。

中央に『高』と記してある。

「…………ふんっ」

翔は顔を上げた。

ぞっとする様な顔だ。

まるで鬼人。青”死神サン”を斬ったときの比にならない形相だった。

憎悪と復讐の神。

そう表すのが最も適切と言えた。



◇◇◇◇◇


二○○五年 十月二十四日 午前七時


ここは浅川高等学校。

有数な名門校の中でも特に名高い学校だ。

その名門校から出てくる、一人の生徒がいた。

まだ朝の7時だというのに。

その者の名を稲川翔。



死のゲーム。

たった一人の生き残り。

個人的にはかなり謎を残しての第一章完結になったと思います。

この謎は徐々に解いていきたいと思っている所存です。

まだまだ二章三章と続きます。(多分)

今後とも狂室をよろしくお願いします。

それとおそまきながらPVが1200超え。これは喜ぶべきなのかどうかは分かりませんが、とりあえずひと段落です。(ユニークは500強でした。)

感想、評価等頂けると有難いです。

尚、一章完結したんでちょっと休みます。

短編を書きたいと思います。

まあ、すぐに狂室も書き始めると思いますが…

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