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あなたの初めてを私に全部ください  作者: koruta5


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6/7

*6




「さやか〜、アキくんに振られた」

「んだね〜、それもう聞くの5回目(笑)」


 さやかがボリボリとお菓子を食べながら

 そっけなく話す

 

「どうしたらいいかな〜」

「普通振られたら諦めるもんだけどね笑」

「だって毎週水曜日会うんだよ?諦められなくない?」

「バスケに行かなきゃいいんじゃない?」

「えー……」

「アキくんに会いに行ってるみたいなもんでしょ笑」

「そんなことないよ〜バスケ楽しいし……」


「あおい〜可愛くてもしつこかったら嫌われるかもよ〜?笑」

「ねー!なんでそんな意地悪言うの〜?

 さやか〜!!アキくんに振られたぁぁ!!」

「もういいって笑笑」


 アキくんに振られちゃった

 でもアキくんに会いに行っちゃう諦めの悪い私



 

「あおいさん!」

 いや、アキくんが話しかけてくるんだもん!!

 

「なに?」

「あれ?ご機嫌斜めっすか?笑」

 その笑顔ずるい!!!

 

「私アキくんに振られた可哀想な人だから話しかけないで」

「……ぶふ!!根に持ってるんすか?子どもみてー笑

 今度デートしましょ」

「っえ?」

「この前見損ねた映画見ません?

 俺おすすめ探したのにあおいさんが映画見なかったから」

「行く」

「じゃあまた来週っすね!はは!」

 も〜顔が好きすぎる……



 振られて気まずいのに

 あんなに話しかけてくるから話しちゃうじゃん……

 バスケにきてアキくん盗み見てる私も私だけどさぁ……


 はぁ…………

 諦めるどころかそのまんまだし……

 私告白したよねぇ?、

 振られて友達とか1番辛いんですけど!!!

 でも会えるなら会いたいし複雑な心境の私

 今もこうやってルンルンで準備しちゃってるし

 心が疲れる……



 水曜日――

 いつもの場所で待ち合わせする

「やっほー」

「おっ、きた!もう席取ってるんで行きましょー!」

「………………手繋ぐの?」

 まさかのアキくんから手を差し出されてビックリする

「デートですし、嫌っすか?」

 嫌な訳ないじゃん、でも、振られたんだけど……

 可愛くない私がひょこっと出てくるけど

 そこは素直に嬉しい気持ちで手を繋ぐ


 この前まで私が引っ張ってたのに、

 なんか形勢逆転してる……??


「あおいさん、照れてます?顔赤い……痛ぁ!!!」

 手を繋いでない方の手で肩にパンチする

「今日何見るの?」

「ラブストーリーっす笑」

「……ふぅん」

「あ!ジュース買います?」

「さっきペットボトル買っちゃったから……」

「俺もっす!笑」

 ふふ、なんか楽しい……


 


「あおいさん、泣きすぎ笑」

「……だって、、ハッピーエンドで良かった」

「よかった、この前よりハマって見てくれて笑」

「……この前のも普通に見てたよ?」

「そうっすか?俺失敗しちゃったかなぁって思ってました笑」

「そんなことないよ、あっ、映画のお金どうしよう」

「アイス奢ってください笑」

「いいの?」

「いいっすよ?笑」

「わかった」



 またこの前と同じアイスクリーム屋さんで

 私がアイスを奢る

「はい、どうぞ」

「ありがとうございますー!!」

「は〜、泣いたからメイクが崩れた」

「可愛いっすよ?笑」

「……何それ」

 めちゃくちゃ嬉しかったけど頑張って隠す


 

「ツンデレとか言われません?笑」

「言われないけど!お母さんからは素直になりなとかは言われる」

「あー、それっすね!素直じゃないっす、あおいさんは」

「うるさい!また肩パンされたい?」

「肩パン?猫パンの間違いじゃないっすかぁ?笑」

 ぎゃあぎゃあと2人で攻防を繰り広げる

 

「あはは!あおいさんって子どもっぽいとこありますよね笑」

「私はアキくんに合わせてやってるの!

 アキくんが子どもだからー!」

「はは!!負けず嫌いの子供が言う台詞じゃん笑笑」

「本当、生意気!!」

「可愛がってほしいのになぁ〜笑」

 

 ムッとしちゃうけど、そこは一枚上手なとこを見せてやろう、ふふん、

 

「よしよし、アキくんいい子だね〜?」

 頭を撫でてやると耳や首まで真っ赤になるアキくん


 

「ぷぷー!お顔が真っ赤ですよ?あきとくん?笑笑」

「……帰りましょ、」

「…………あっごめん、怒った?」

 何も言わずに手を引っ張られてお店を出る

 怒らせちゃったかなぁ?


 そのまま引っ張られて駅に向かう

「アキくん、ごめんね?」

「もー、あおいさんずるいっす」

「アキくんもずるいじゃん」


「どこがっすか?」

「私振られたのに、こうやって期待持たせてるじゃん」

 アキくんが歩いていた足を止めて

 私の手を離す

「……すみません」

 あっ……謝罪してほしかった訳じゃなかったのに

 離れた手が冷たく感じる



「俺、もう誘ったら迷惑ですよね?」

「……私はアキくんが好きのまま期待し続けていいの?」


「わかんないです、俺付き合ったことないから……」

「私が他の人と付き合ってもいいの?」

 今のところそんな予定は全くないけど言ってみる

 これが恋の駆け引きってやつ……??

 私もいつの間にかできてる??もしかして……


「それは…………」

 プルルルル――――

 2番乗り場に列車が到着します


 タイミングよくアナウンスが流れて

 アキくんの声が聞こえなかった


「アキくん、何て?」

 私が乗る電車が来て電車とアキくんを見てオロオロしてしまう


「あおいさん、待ってて」

 電車に押し込まれて去り際に言われた

 電車のドアが閉まり発車する


 待っててって言われた……?

 待ってていいってことかな?

 都合よく解釈しちゃっていいのかな?


 わからないことは多いけど……

 

 電車に揺られながら顔の筋肉が綻んでしまう


 幸せな気分だった




 

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