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第1話

 やっちまえよ。


 やっちまえば、こっちのもんだ。


 みんながやらないのは、やった後面倒な事になるからだ。時間やお金、労力をたくさん奪われて且つ、「それって、間違いじゃあありませんかね?」とか言われる。だいたいそうだ。偶にやって良かったという結果があるにはある。けれども十中八九は後悔が勝つ。こうかい?そんな風に、後悔は多様に僕らを包み込む。やった側から「こうかい?」と後悔の仕方を相談しに躙りよって来る。そして後悔とは他人事としては愉快な周辺の時事に過ぎない一方で、なんとか生きてる本人にとってはその生死を左右するくらいの重大さを持つ。


 だから僕らはなんにもしないでただ生きようとする。後悔したくないから、なんにもしなければ後悔しないから、死ぬ時笑って死にたいから。しない事のメリット。それは計り知れない利益を我が、君が、彼が人生にもたらす。宗教的な。合理的経済性。無駄。何をしても無駄なんだから、むしろマイナスなんだから。むしろ針の筵にわざわざ、ねえ。アホちゃうか。馬鹿なのか?


 人間は社会性の動物とかいう。ここまで何も考えずにつらつら書いた事が所謂「社会性」の一端でも真理めいたモノにかすってしまってるならば、その社会性なんて蛆虫だ。だから。


 やっちまいな。


 やって、死にたいくらいに後悔したら、死ねば良いよ。生きる事。ただ、所謂安心安全に生きる事に能動的な魅力を感じないなら。自殺も犯罪もポジティブだ。事なかれに生きのばすのは、ネガティブだ。逆かもしれない。そう思う。思うだけならなんにもしてない。そして僕は、思ってばかりいる。


 生活が荒れて行く。すると、行動様式のハードルは上がる。やるべき事がやれたら良い事に、やれたら良い事が、やりたい事に。やりたい事が「出来ない事」に。 


 やれ。やってやって、やりまくれ。生き恥が普通だった。忘れるな。好きだからやらせろと迫って、優しげに媚売ってやって子種を中に出しまくれ。いちばん奥に。そんでぐったり彼女に重なるんだ。なんだかんだはそっからだ。そういう相手が居ない場合、尋常じゃなく好きだと言いまくれ。嘘でも百回言えばホントさ。嘘つきは泥棒の始まりかもしれないけど、誰かの気持ちなんて泥棒しなきゃ手に入らない。


 とにかくやっちまいな。

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