3/3
くじ引き【北海道編】
運命のくじ引きをする事になった みっちゃん。結果は如何に…。
戦争が終り北海道で暮らす みっちゃん。ある時、彼女は”くじ”を引きました。それは帯広の飛行場を壊す人を決めるくじです。経緯は全く知りませんが、人手がない中、地域ごとに人を出すよう通達があったのです。
みっちゃんは当たらない事を祈っていました。当たった場合はお父さんが作業に行くのですが、お父さんは仕立て屋です。慣れない作業で手をケガでもしたら仕事になりません。着の身着のまま樺太から引き揚げてきた家族の暮らしはただでさえ苦しいのに、それがますます苦しくなってしまいます。
でも、運命のくじは”当たり”
お父さんは、しぶしぶ作業に出かけました。みっちゃんは自責の念と共に、お父さんが無事に帰ってくる事を祈ります。
果たしてお父さんは無事に帰って来ました。みっちゃんの安堵のほどは、言うまでもありませんでした。




