設定資料2
過去log
2010.2.5
レゼア台詞追加
機体〈ツァイテリオン〉追加
2010.2.27
クラナ[character]追加
――――――――――〔ASEE〕
ミオ・ヒスィ-Mio Hisui- M 17
本編の主人公。無口な性格だが、少々変化がみられた。
髪は紺と黒を混ぜたような色。長めの前髪は目元までの表情を隠していて、その隙間から睨むような視線が。身長はいたって高くはないが、細身がそう際立たせるようだ。
所属するASEEによって造られたクローンだと判明、ミオはそれを心の傷として"あること"を決意し、戦場へ。
第六施設島で奪取した〈オルウェントクランツ〉のパイロットとしてレナ・アーウィンと刃を交える。北極戦線ののち、大破した機体の代わりに、外部から新型機を受領。
・「――行くぞ。戦場の俺は、悪役だ」
・「俺は、自分が死ぬことなんて怖くないぞ。誰かを殺してまで生き延びるほうが、俺にはよっぽど怖かったんだからな!」
・「俺は平和なんて要らない、欲しくない。平和だったら、俺の存在価値が無くなるから。だからといって、こんな戦争も要らない……」
――――――――――〔元・ASEE〕
レゼア・レクラム-Razee Reclam- F 19
ミオの元パートナー。髪は淡い翠色で、腰まで届くロングヘア。
特機〈ヴィーア〉のパイロットとしてミオを戦闘面で補佐・活躍したが、聖夜のロシュランテ島で起こった戦闘によるショックで下半身不随となり、本部へ移籍するもASEEを脱退、兵器開発民間企業の重役へ。
非常に冴えた頭脳と力量を持つが、普段はその爪を隠しているようだ。
・「本当は誰より優しいのに、誰にも気づいてもらえないのは可哀想だ。でも、自分の優しさに気づけないおまえのほうが、よっぽど可哀想だと思うぞ?」
「人殺し=戦争は成り立つのか? 誰も殺さずに戦う方法は、存在しないのか?」
――――――――――〔ASEE〕
トモカ・イズミ-Izumi Tomoka- F 18
レゼアが退いたあと、ミオの新パートナーとして本部基地より派遣された。主にオペレータとしてミオの戦闘補佐を行い、データ整理・解析作業にも長けている。[二秒後の未来]を視るという特殊能力を持っているが、その原因は不明。その能力を狙われ、軍にスカウトされたともいわれるが……。
栗色の髪を黄色のリボンでとめている。けっこうな大食いだが、弱冠十六歳で大学院を首席卒業してマスコミに騒がれるなど、意味不明な天才ぶりを発揮する。
・「えぇぇ!? この艦の食堂って、大盛メニューがないんですかっ!? ……可哀想に、じゃあLサイズで我慢しますっ」
・「視えます。――二秒後の未来が」
――――――――――〔ASEE〕
キョウスケ・フジバヤシ M 24
トモカの先輩で、ASEEに所属する研究員。
紺とグレーを混ぜた髪の色、眼鏡と白衣が特徴的。
兵器開発を専門とするが、ミオをクローン体として造り上げた経緯が……?
――――――――――〔統一連合〕
レナ・アーウィン -Rena Auwin- F 17
統一連合のエースパイロット。家族がテロに巻き込まれ、殺された経緯を持つ。
燃えるような赤のロングヘアで、スタイル良好。性格も明るいが、負った心の傷は彼女を閉塞させる……?
〈アクトラントクランツ〉のパイロットとして戦場を駆け、初恋の相手であるミオが敵とは知らず、刃を交える。
・「わかってる! なんでいつも邪魔されんのよ、あたしたちはっ!!」
――――――――――〔統一連合〕
フィエリア・エルダ・ヴェルクヘイデ -Feelia Erda Vwerkheide- F 17
統一連合の准エースとして新鋭艦〈フィリテ・リエラ〉に補充される。家庭の事情により、ドイツ生まれだが日本風に育てられたためか、穏やかな性格を持つ。
ショートヘアの黒髪で、後ろは細く束ねられている。身長・容姿ともに普通。
・ 搭乗機は格闘戦がメイン。
「閃刻の機先を制す――これが私の戦い方だ……!」
――――――――――〔統一連合〕
イアル・マクターレス -Iar Mctarles- M 18
フィエリアと同じ准エース。すこし協調性に欠ける性格で粗暴だが、根はいいヤツ、というのがレナの評価。けっこうな咬ませ犬であったり。
銀の短髪を逆立てている。身長は高い。
・「そんなモンだろ、戦争ってのは? 殺したくもないヤツらが殺しあって、生き残りたくもないヤツが生き残る。あとには何も残りゃしねーんだ」
――――――――――〔統一連合〕
キョウノミヤ・シライ -Kyonomiya Shirai- F 28
統一連合の技術主任と軍務官を兼ね、戦艦〈フィリテ・リエラ〉を総括する。十二台のコンピュータを同時に操作し、それぞれに名前を付けているが、そのうちAI:アイという名称だけは、失った愛娘に由来するらしい。
茶髪に白衣、落ち着いた風体をもつ女性。
なにかを企んでいる……?
――――――――――〔セレーネ〕
-15 -Femt-
すべてが謎の少女。緑色の機体〈イーサー・ヴァルチャ〉を駆っていたが、いったい誰のために戦っているのかわからない。
小柄な体躯、感情に欠けた瞳。
実は物語の中枢を担っている……?
・「……問題ない。その256人、わたしが引き受ける」
――――――――――〔????〕
ミオ・ヒスィ -Mio Hisui-
紅い瞳の少年。主人公であるミオの原型となった張本人で、体細胞と遺伝子を提供した。本名は「レー」。
ASEE特殊幹部最高理事評議会次席――つまり二番目の役職を持つが、同時に内通者でもある。一体どの組織に属しているのかは不明。
彼の狙いは、物語の真核となる。
――――――――――
クラナ・E・アージエクエル -Clana E Aezekel- F 22
レゼアによって雇われたボディガード。高額な報酬が必要だが腕の立つ仕事人で、銃火器を用いた直接戦闘に長けている。コーヒーと銃、渋い口調のわりに動物をこよなく愛する? 女性。
紫がかったショートヘア、瞳は金色。長身でスラリとした体型。ガンマニア?
「いいねぇ少年、愛がある。わかるかね? 愛だよ」
――――――――――後継機:
〈ツァイテリオン〉F型
UEX-ZW02F ZWITTERION[F-frame]
フィエリアの新たな搭乗機として、彼女が北極基地より受領した。装甲色は銀灰色で、フレーム部分は新世代型――つまり二機の〈クランツ〉から負う部分が大きい。全高15.6メートル。
小型機関砲以外の射撃武器を持たず、格闘戦をメインに据えている。前搭乗機〈エーラント〉と同じく二本の太刀を有し、それらによって戦闘を繰り広げる。
大太刀:[マスラヲ壱式]
前機からコンセプトを引き継いで設計された。15メートルに及ぶ巨大な刀身をもつ黒刀。側面には小さな孔が穿たれており、そこから溢れるエネルギーを斬撃にして飛ばす。
小太刀:[ε]
イプシロン、という名を冠す。英語で当たるところのE。
短い刀身は「振り抜き」「斬り返し」をイメージしたため、秒間速度数回の斬りを可能にした。ちなみにεは『とても小さい』の意。
――――――――――後継機:
〈オルウェントクランツ〉[ゼロフレーム]
UEX-E48F ALWENT-QRANTZ[zero=flame]
果てなき宿命と自らの存在に終止符を打つため、ミオが手にした最強の機体。機動力・火力において前機の数倍に匹敵する性能を誇り、他機の追随を許さない。ミオはこの機体とシステムE、[sErEnE]を駆使し、二度と誰も殺さずに戦うことを選んだ。
エネルギー源として重力位相変換機構を有し、前機と同様に無限大の機動性と、比較的自由度の高い空間転移能力を有する。
操縦は神経接続(neuro-link:神経伝達における微弱な電気信号を読み取る)を介すため、従来の機体に比べて反応が速く、それによりパイロットの『本当の質』が試されるようだ。開発にはミオのパートナーであったレゼア・レクラムが大きく関わっており、彼独特のクセがフィードバックされている。
武装:
:可変-バリア強化楯×1
:36mmコンバージェント・レール砲×2門
:PzmBR-56プラズマ・高エネルギーライフル×1
:[F.Z.C.B]――フィニティ・ゼロ・コンフリクト・バスターキャノン×1門
装甲色:純白
動力源:重力位相変換機構
欠点として、制御解放状態になると出力がマイナス700%を突破することが挙げられる。その状態では、神経接続によって機体がパイロットの肉体・精神を奥深くまで蝕み、挙げ句の果てに精神崩壊へ追いやる可能性をも秘めている。
ミオは総てを克服できぬまま、混迷の世界へと飛び立った。
外見:
鋭角的なフォルムは前機と変わらず、装甲色が白になった。機動性が耐久力を補完するために外装を極限まで減らしたことから、0外装=ゼロフレームと呼称される。装甲が脆いうえに自身の凄まじい推力のため、空気抵抗だけでボロボロになる。
背面パックさえ装着されない状態だが、右後肩部から十五メートル――つまり機体と同身長の砲身[F.Z.C.B]が目立つ。それ単体では威力が高すぎるため、ミオは盾と連結させて使用するに至った。
――――――――――後継機:
〈ツァイテリオン〉I型
UEX-ZW01I ZWITTERION[I-frame]
イアル・マクターレスの新たな搭乗機として、彼が北極基地より受領。同時期に開発された3機のうちのひとつで、砲撃戦をメインにすえた主装。装甲色は濃いめのグレーで、フィエリアのそれと違い、軽量化は図られていないようだ。
武装:
:長砲身狙撃ライフル〈VSBPR〉
自称「実弾好き」なイアルが、あえて選択するに至った。コストや性能など様々な面で優秀なビーム兵器を廃し、高純度金属の実体弾『装甲貫通弾』を使用。射撃に偏りがちなイアルだが、標準的で捉えどころがない武装ゆえか安定した戦績を残す。
:頭部機関砲
用語:
〔システムE〕――[system E]
ミオが登場する機体には必ず搭載していたプログラムで、上官であるオーレグにも内容は知られていない。
補足焦点を敵機のコックピットからずらし、相手パイロットを殺さずに戦うことを可能にする。いわゆる「誰も殺さないための」システム。
ミオは敵対するパイロットを殺さずに戦い続けてきた。ちなみに序章にて「第六施設島で死者が発生しないよう」指示したのもミオだった。
・「俺は……クローンなんだ、複製物なんだよ。そんなヤツが誰かを殺す価値なんて、持ち合わせてないに決まってるだろ? 人を殺す価値なんて持ってない――なのに俺は……」――ミオ・ヒスィ