デスアンドゲーム
『62話 破砕氷』
僕は今として感情を持っているかもしれない。
情報屋ギルド ベルカーナジャでも。
【王】による【王前試合(おうぜんじあい 説明 王を前にして本気の試合)】があると信じてた。
「ロードス!!」
グラッスが馬上大槍斧(ばじょうだいやりおの 説明 ハルバート)で騎兵突撃をしてくる。
どうやら。僕は勝ちすすんでいる。
僕の得物(武器)とグラッスの馬上大槍斧(ばじょうだいやりおの 説明 ハルバート)が、
馬上(ばじょう 説明 馬の上)でぶつかる。
「やっぱり!総長 ベルカーナジャの言うとおりだったな!ロードス!」
僕の得物(武器)がたえられないような一合(いちごう 説明 一撃がぶつかりあうが一撃ではない)が二度目になる。
「!ロードスー!」
グラッスの騎兵突撃にたえられた僕の得物(武器)が、
ついになぎはらわれて馬上大槍斧(ばじょうだいやりおの 説明 ハルバート)による衝撃で馬ごと僕は倒れる。
「これで何がおくびょうものか、わかっただろ・・・総長 ベルカーナジャは確かに【王前試合】を勝ちすすみ!
【御前試合】で不戦勝を相手側にさせる!それらは勝てないからだ!臆病者は・・ここまでだ!」
グラッスの言うとおりであった。
あらためて僕がにぎっていた得物(武器)が、
アイスピック(説明 氷を壊せる手持ち大きな針)のようなレイピア(説明 完全対応よろいのすきまをつきさすような剣)だった。
気づいていていた話である。
そういえば。
総長 ベルカーナジャも、
得物(武器)は心の延長線上へ常にあると口うるさかったなとおもいだす僕。
馬はそういえば。軍馬だったけれども。軍馬ごと【うらみ】みたいのが、とばされてしまった。
そう。
そうだった。
【手駒だろうと得物(武器)は心の延長線上にある。】
【いずれ手にする本当の力をつかみきるための腕の延長線上に心もある。】
【・・・これが総長 ベルカーナジャの采配(さいはい 説明 手駒経験論)だったのだ。】
~続く~




