デスアンドゲーム
『53話 元の世界そうして伝説へ』
僕らはまばゆいような光へつつまれたように心の闇がどっとひろがっていく。
【無条件でのダイバースーツ(警察権限を持ったダンジョンアンドドラゴンVRR-MMO)があったのだ。】
僕は。
ただ。
元の世界の風景を楽しんでいた。
総長 ベルカーナジャが元の世界に戻れないという意味とダイバースーツの意味。
やっと理解できたのである。
【元の世界にはもどれないが。】
【本当に魔力を持つ元の世界には戻れる。】
つまりはそういうことだった。
総長 ベルカーナジャは本当に魔力を持つ元の世界では女王 ベルカーナジャであり、
ダンジョンアンドドラゴンVRR-MMOでは数少ないダイバースーツを持っている伝説の存在証明であった。
【命のゆびわ ベルカーナジャ。】
それらが情報屋ギルド ベルカーナジャの強みであり、総長 ベルカーナジャの自信である。
元の世界に、もどれなくてよかったと考えているのは僕だけかもしれない。
グラッスとマーキュリーの両親は【金貨袋を大量にくれた王】と知り合いで。
元気に生きていた。
グラッスとマーキュリーは他人の夢で生きていくのがいやだったと両親に泣きついていた。
【グラッスとマーキュリーは金貨袋王(?)の国家の名門貴族である。そして【王】から名誉勲章をもらっていた。】
僕は。
ダイバースーツ(警察権限を持つダンジョンアンドドラゴンVRR-MMO)なんて知らなかったので。
ただ、あぜんとしている。
【ただ。】
【どの団員らも情報屋ギルド ベルカーナジャがあるダンジョンアンドドラゴンVRR-MMOまで。】
【本当に魔力をもってしまった元の世界の女王 ベルカーナジャには。】
【女王 ベルカーナジャ国ごと入れなかった。】
~続く~




