デスアンドゲーム
『374話 王より高く。遠き王位が国』
王遠の夢の中の戦場、で、言葉が耳から。とおざからなかった。
【なぁ。モニュメント(国の威厳)というのは。】
王遠は。
夢の中で夢を自覚して、悪夢なのだと認識した。
『その先は。なんども後悔(こうかい 説明 夢までのあとあとのお話し合いなどのこと)した。』
王遠は、そうしゃべりながら頭を酷く(ひどく)、かきむしった。
夢の中で夢を自覚する方法こそ。
眠っている(ねむっている)時間に首を横に激しく、ふって拒絶(きょぜつ 説明 否定などのこと)することだった。
【なぁ。モニュメント(国の威厳)というのは。】
【民草が必死につくった『ドロダンゴ』でもいいんじゃないか。】
【雪がふりしきる出兵の雪だるまは。雪巨人でも。よかったかもな。】
【なぁ。血だるまに。なってまで。出兵だけはするな・・・よ!】
【お前さんは・・名前の知らないが・・・戦場で。】
【王より!・・なによりも遠い答えを伝えてくれるお貴族様なんだ・・・!】
【生きていて。】
【・・よかったなぁ。】
王遠が戦災孤児でありながら貴族人種だった戦場の現実。
それらをひどく苦しんしていると聞いた、グゼル(君臨王)、と、グルグ(盟主 ベルカーナジャ)は静か(しずか)にかけよった。
そうして。王遠の頭をやさしく。なでていた。
【その発作(ほっさ=悪夢=あくむ)が。】
【王遠であり。】
【君臨王と盟主 ベルカーナジャの子供だったら。よかった、と、泣き止まない戦場の常識であった。】
~続く~




