デスアンドゲーム
『33話 力』
「【ドラゴン】が【換金】された・・・。」
グランが大広場の大掲示板ボードに書かれている大賞金首の金額を見て。
ひきつりながら、そう言った。
「・・・連合が帝国になんども、なんども、成立した金額っとね~・・。」
トリーバは。さっそく。
総長 ベルカーナジャの貸し出しの日記に訂正文字を書きながら返答する。
「新しいギルド クランがうそで、なんかうそがよくにているねぇ・・。」
グランがそう言うとトリーバはこまった顔をした。
そして。
トリーバは大賞金首の金額を見て。
本当だよ、と繰り返してグランに言い聞かした。
【ドラゴン】が【換金】されるのは初めてのことではない。
だが。金額が金額である。
それに加えて。
大賞金首(プラス 有害)の【ドラゴン】が【換金】された。
これこそが。
ダンジョンアンドドラゴンVRR-MMOにとって。
【人間の力】とよべるものなのかと、うたがわしいほどの力である。
うわさはひろまっていき、さらにうわさになって。
うわさが大流行した。
【もしかして。】
【全人類社会の勝利だけではなく。元の世界に帰れるのかもしれない。】
うわさとは。
かけはなれて答えに遠ざかっていくものである。
うわさはうわさで。
話題になるのみのお話しであった。
【ただ。】
【バウンティングハンター(賞金首ハンター)は行方不明。】
【だが、しかし。】
【ダンジョンアンドドラゴンVRR-MMOの作成者を人々には、おもいだされた。】
~続く~




