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デスアンドゲーム

『5話 戦場』



 ある情報を情報屋ギルド ベルカーナジャは売ろうとしている。

グラッスが担当してゆっくりと話している。

「この世の中には最果ての塔というのがあるらしい。そこからモンスターと人間の住み分けがある」

グラッスと話している相手は情報屋というのを知っていて。あとは何が欲しいと聞いてきた。

「この世の中の作成者の情報だ」

グラッセは即答した。

相手は相手で困った表情をして【この世の中】で一般通貨の金貨をふくろにしてだした。

「わかった。」

グラッセがそう言うと。総長 ベルカーナジャが護衛団員らをつれて出てきた。

「よくやった。この者は何かを知っているようだ。」

グラッセは。もう一度、情報屋に来た相手を見てから総長 ベルカーナジャにささやいた。

「いつでも他の団員を伏せている。弟子のマーキュリーも、だ。」

ベルカーナジャ本人は答えずに一般通貨の金貨袋をうけとり、こう言った。

「最果ての塔という地図はある。が、生きて帰ってきた者はいない。」

それらを知ると相手は地図を全て持っていき、顔をあおざめさせて逃げていった。

そして。

やはり。

相手にも伏せている【相手側】がいたらしく。

情報屋ギルド ベルカーナジャは固く扉をしめた。

総長 ベルカーナジャ護衛団員らは総長の名前をよびながらふるえていた。



 僕はまた日記に答えを見いだした。

地図はフェイク(偽物)であった。だが最果ての塔への場所の答えだった。

情報屋へ戦場から逃げ帰った結果人が追手をはぐらかして聞く。

実際にそれらが多いらしい。

あの時。

固く扉を閉めた時に護衛団員らの中にいたアリーショという女性は。

日記にふるえた文字で書いていた。

【戦場には人間よりおそろしい人間が出てくる。それらは決死の脱走兵だ】

そして。

僕へ即答してほしいと書いてた。

僕は知っているかぎりのことを一行にして書いてみた。

今度は『いたずら書き』ではない。

【現世に答えを見つけると。モンスターは決死の脱走兵が大好物で・・・モンスターは討伐兵を返り討ちにする。  ロードスより】

本当のことを書いてしまったと。罪悪感ながら僕は日記をまず最初に総長 ベルカーナジャに見せて。安全そうな床にねそべった。



   答えほど怖いものはない。立派な情報屋になれたのが。なにか悔しかった。



                                               ~続く~


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