前へ目次 次へ 5/53 05.そして家 「じゃー俺ん家ここだから。サンキューな、二人とも」 「じゃあね、太郎。ゆっくり休んで! 武者小路くん、ありがとう」 「いや……また明日、学校でな。二人とも」 そう言って扉を閉めて、三時間後。 ピンポンとうちのチャイムが鳴った。 「はーい」 ガチャっと扉を開けたそこには。 「何してんだよ、ヨシトシ」 「道に迷って帰れない……」 無表情で涙をダバダバと流す、ヨシトシの姿があった。 そういや、転校してきたばっかだったな、コイツ。