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無の空間Ⅰ

目がくらんだとき、時計は4時をさしていた。


目がくらんで、目を閉じて。

そして広がっているのは無の空間。


無の空間にため息をつきながら、少し待つ。

すると声が聞こえてくる。

「またきたの?キョウスケくん。やっぱり人間って面白いなぁ」

こいつの声は、どこか抜けているようで、高くて、機械的。

つまりは...不快だ。


俺がなんでこんなことになっているかというと...

それは1年前にさかのぼる。


親友が事故死。俺はそれを目の前で目撃していた。

そのとき、信号はだった。

あの時俺が止めていれば...

その後悔から生まれたのが、コイツ。

コイツは自分のことをコウくんと呼んでいた。


コウは、俺を無の空間に飛ばすことが出来る。

コウは、こういう契約を持ちかけてきた。


「コウくんは、人間が気になるのだー。ゲームをしよう。」

「キミの敗北条件が満たされたら、またここにきて、午後の1時にリセットするよ。」

「もしもキミが勝利条件を満たせば、そのままの生活を送らせてやるよ」


「...いやいや!?勝利条件って言っても知らされてない..!?」


コウくんはこう続けた。

「自分で見つけるんだ。敗北条件を。それを全てかいくぐれば、勝利だろう?」

「まあ、そうとも限らないけどさw」


...どっちだよ。


しかし、アイツを救うにはそれしか出来ない。

おれはゲームに乗るしかなかったんだ...。


こうして、次元転移ゲームが始まったわけだ。

が、何をやってもアイツは死んでしまう。

アイツが死ぬたびに、リセットがかかる。


敗北条件のうち一つは、「親友の死亡」だといえる。

俺とコウの戦いは続く。

さあ。終わりの時間は来るのだろうか...

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